僕　「掛け算九九の裏技を教えてほしい？」
息子「どういうやつ？」

僕　「6の段以上が簡単に計算できる裏技だよ。」

僕　「こういうふうに，6，7，8，9の5より多い部分を指で表すでしょ。」

僕　「例えば6×7をやるときには，左手で6（指を1本立てて，4本折り曲げる）を，右手で7（指を2本立てて，3本折り曲げる）を用意しておく。」

僕　「そして，10の位は立てた指を足し算する。いまの場合は，1+2=3で30，1の位は折り曲げた指を掛け算する。いまの場合は，4×3=12。12の10は繰り上がりだから，30+12で42っってなる。」
息子「本当だ。」
僕　「そしたら，9×9をやってみて。」

息子「9だから4本立てるでしょ。そうすると，10のくらいは4+4＝8で80，1の位は1×1で1。80+1で81だ！」

息子「ところで，これって。」
僕　「ん？」
息子「僕が九九を覚えているときに，教えて欲しかったよ！！」
僕　「そのときに教えていたら，息子君は，九九を覚えないで済ますじゃん。」
息子「バレたか（笑。」

息子「どうして，こうやったら計算できるの？」
僕　「それはね…。」
息子「それは？」
僕　「秘密。」
息子「ズコーっ。」
僕　「いままでに習ったことだけでわかるはずだよ。自分で考えて見なよ。」

息子「僕，お風呂に入ってくるよー。」

これ以上話を続けると，面倒くさくなると察知して，息子は，颯爽と風呂に行った。

（イラストはイラスト屋さんのものを使わせていただきました。）