見出し画像

個展「旅する紙々」ご来場のお礼、ふりかえり、今後のことなどを写真と共に

絵の展示は年に1回ペースで続いており、渋谷、フランスのリヨンときて今回は恵比寿だった。直前で延期にしたりと慌ただしくなって申し訳なかったですが、なんとか開催できたことがあらためてありがたかったです。。!

中高大学生時代のの同級生、SNSで知り合った方、ギャラリーの方、たまたま見つけてくれて来てくださった方、絵のお仕事でお世話になった方etc…と限られた時間なのにいろんな方たちに見ていただける場となりました。

正直想像していたよりたくさん来ていただいて、うれしい悲鳴でした。

お越しいただいた皆様、あらためてありがとうございました。

この文章の一番下に会期中の写真も何枚か載せておきます。


今回の展示は直前の延期やその後の慌ただしい日程が相まって、力んでてはできない状況だったから「やることを全力でやる!来てくださる方を全力でおもてなし!」という至極あたり前のことに集中しました。会期中は夫も飲み物をサーブしてくれたり、一人ではできないふるまいをできたので本当に助かりました。

絵を見て質問してくださったり、率直な感想を述べてくださったり、いろんな提案やお誘いをしてくださったお一人ずつとの会話を今少しずつ「ああ、本当にあったんだ」と飛行機の中で思い起こしています。(この文章を書いているのは帰りの空の上でした。)


コラージュという方法で絵を作る時間は自分の内省の時間にもなっていて、逆に内省できていないと絵が作れない。人の手に届いた時に長く愛されるよう質の高いものを作る技術、表現の幅を広げる探求力もものづくりで大切だけど、いつでもクリエイションに向き合える静かなマインドを保つことが基本の基本だなと去年から今年の初めに実感していました。その為には日々の生活を続けて、心の波が立たないように小さな懸念事項も一つずつ着実に潰して、日常の仕事も集中して向き合って、感度を保つためにも結構規則正しく過ごさなきゃいけない。なんか昔自分が持っていたものづくりする作家像ってどこかで「普通の生活がちゃんとできない、ある意味ダメな人」みたいな感じもあったんだけど(何からそれを想像していたのだろう)人によると思いますが、自分は逆で、創作以前の当たり前のことをやらないと、ものを作りたいマインドに全然ならない……!とある時期に思いました。ものを作ることに限らず、こう書くと社会人は誰もが通る気づきかもしれないですね。心の穏やかさを保つことはこれからも引き続き課題です。


今後の展望といえば…

絵を作ることで連れてってくれる旅路とその経過で出会う景色をもっと見てみたいなという思いがあります。絵が繋げてくれる人のご縁はいつも嬉しさ百倍で、これからも大事に育てていきたい。

私はいわゆる絵を学術的にも技術的にも学校で学んでこなかったのがどこかコンプレックスに思ってたところがあって、この年齢になっても、実はフランスで美大に入り直そうかと考えることも過去にありました。でも今はあまりしっくりきません。学ばないことの強み、みたいなのもあるのかなって、今回の自分の展示を眺めて我ながらひそかに思ったのでした。

日本の美術教育と海外ではまた異なるだろうし、どこでどんな人と出会って学ぶかにもよると思うので、どっちがいいとかわるいではありません。ただ、美術館に大切に展示される絵、というよりは、もう少しアングラにもの作りをする方が自分らしいと感じるので、ひとまずこのまましぶとく&しばらく地道に続けてみようかなと思っています。

次回に向けて挑戦したいことは、書籍で使ってくださった絵のように、具体的なモチーフを自分で設定して表現の幅を広げてみること、あとは大きな絵を作ってみることです。高校生以来、油絵に回帰してもいいのか…?と思っています(あの絵の具を重ねる感じ、好きでした)。山の風景も自分の心に戻ってきたので、気が向いたら描いていきたいなと思ったり。いろんなインスピレーションが湧いてきました。

来年は知り合いもだんだんと増えてきたし、ついにパリですかね……!(ずっと言ってるけどなかなかできていない。でもやりたいとは思っている……)

兎にも角にも

展示を機にお会いできた皆様、連絡をくださった方々にたくさんのエネルギーをいただき、飛行機へ飛び乗ることができました。

絵を買ってくださった皆様には、今週中にご連絡させていただければと思っています。

また日本でも展示できる日を楽しみに日々を過ごします!
本当にありがとうございました。

1日目のつかの間休憩中
梅屋香織さん著「ハーブではじめる植物療法の手引き」で使用した挿絵
THANK YOU!


最後までお読み頂き、ありがとうございました。 書くことを気長に続けていくことで自分なりに世の中への理解を深め、共有していきたいです。