ご挨拶

初めまして。スコットランド留学中でピルを新しく調達した記事を書いた関連で、なかなか書きづらいピルについて書いてみようと思います。
内服薬なので、効果等には個人差があると思います。ピルの服用を検討なさる際には信頼できるリソースで情報を集めたのちお医者さんに相談してください。
また考えが変わったらその都度修正する予定です。以前と内容が変わっていても悪しからず、ということでよろしくお願いいたします。

本編

私がピルを飲み続ける理由

アンネ・PMSに関しては、眠気とストレスが半端ないです。眠気に関してはどれだけ寝ても眠い。PMSは1週間前からイライラ、食欲増進、特に甘いものが止まらない、肌荒れ（今回はしなかった。ラッキー♪）、むくみとお腹のはり、寝る前に自己否定で涙を流す、など…。

対策は、中学生の時からずっとしていました。漢方も試しました。効果はあまり感じられませんでした。最後に行き着いたのが、ピル。高校２年くらいから飲んでます。しかも安いのでは不正出血がひどく、ヤーズフレックスっていうお高いやつです。

日本では、１シート2500円程度。

もっというと日本で避妊目的のピル服用は保険適用外。保険適用を使うためには嘘でも生理かPMSの困りごとがあると主張する必要があります。

これ、おかしくないですか？健康に関わること。もっと安く売って欲しい。というか、ただでもいいはず。
なんか、生理の辛さを自分で逃せないのは半人前だというプレッシャーをヒシヒシと感じます。また、少子化の現在、行政は生殖機能を止めてほしくないのかなという視点が顔を覗かせ、世間を呪い、心が疲れます。
避妊目的のピルが保険適用されないのは、婚前交渉をイレギュラーと捉える前提からきていると感じています。
この是非そのものについては個人の価値観にもよると思うのでなんとも言えないのと、私の中で意見がまとまっていないので詳しい言及を控えます。
しかし、婚前交渉をしないというのは少なくともマジョリティーの感覚からは離れてしまっていると思います。その結果困っているのは子供をお腹で育てる機能がある人たちです。理想や大義ではなく、現状にあった政策決定が必要です。

けれども、私は、ピルには一月2500円の価値があると思っています。
まず、このヤーズフレックスというピルの強み、最大120日間生理が止められることなのですが、私の場合はこの薬をもってしても1ヶ月に一度生理らしきものがやってきます…。それでも、生理が入試などの大事な用事に被らないように調整できます（高校生必見）し、生理の経血量自体も軽くなります。これは生理始まって以来2日目には布団に世界地図を描くのが恒例だった私には非常にありがたかったです。

また、女性主体の避妊ができる・避妊成功率の高い手法としてbody autonomyを守るために欠かせないと思っています。
ただ、一応書いておくとピルを飲んでいれば絶対大丈夫かと言われると、う〜ん…。実際の使用ではどうしても避妊失敗率は上がっています。飲み忘れなければいいのかもしれませんが、人間忘れた頃うっかりやっちゃうものなのでね…。

https://www.hininno-susume.jp/ja/home/contraception

資本主義の桎梏：あくまでも自己判断

ただし、生理が重い人は全員ピルを飲めばいいという考え方にも賛同致しかねます。生理が重い人は病気が隠れているといけないので一度は診てもらうべき（こちらも重要だったりしますね）だとは思いますが、ピルの内服に関してはそれこそbody autonomy、個人の身体の自律性に委ねられるべきものだと思います。

まず、ピルには副作用がないわけではありません。体が慣れるまでは不正出血が続いたり、気分が悪くなる人もいたりします。血栓症といって血液の塊が血管を詰まらせてしまう病気が起こる確率が高くなります。また、一部の薬との併用には注意が必要です。

https://www.tokyokekkan.com/efforts/pill/

さらに、これは主に職場に言えることですが、本人の意思を鑑みることなく、生理をテクノロジーによって管理し、生理のせいで効率を下げることを許さないシス男性至上の自由主義にも辟易します。
これは病気や障害等でも同じで、もう少し違うベクトルで働き方を変えられないのかなと思います。生理が軽い人もいるはずなので私はすべての生理がある人に一意的に生理休暇を適用することには反対ですが（しかしこれもも生理の重さの平均値がわからないからなんとも…）、体調が悪い時により働きやすく/休みやすくする工夫は必要だと思っています。

結び

ピルに関しては、というか生理に関しては私も色々考えているところです。またこの記事については修正していこうと思いますが、とり急ぎ他記事の補足説明として出してしまいたいのでこの辺りで筆を置きます。