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縄文楽検定(初級)第15回10.11.12 火焔型土器の特徴、王冠型土器

【10】
火焔型土器の説明で正しくないのはどれ?

a)口縁部に4つ鶏頭冠状突起がある
b)器面の文様はどれもまったく同じである
c)調理に使用した容器である
d)補修をした痕跡がない










答: b)器面の文様はどれもまったく同じである
一見同じ様にみえるが、まったく同じ文様をもつものはなく、どれもみな個性を持っている。博物館や資料館を巡って、お気に入りの一点を探してみると良い。

《火焔型土器の特徴》
①口縁部につく鶏頭冠突起
②鋸歯状突起
③原則として縄文を使用せず、隆帯と隆線文によって施された浮彫的な文様

煮沸=煮る
深鉢形土器は煮沸を目的にしている

火焔型土器は祭りのようなハレの儀式に使用
煮沸用深鉢形土器と推定される








【11】
王冠型土器はどれ?

a)


b)


c)


d)








答:b

a)十日町市幅上遺跡の深鉢形土器
c)長岡市馬高遺跡出土の火焔型土器
d)長岡市山下遺跡の深鉢形土器

《王冠型土器》
その形が王のかぶる王冠に似ている事からつけられた名称。
短冊状の突起がつく。
波状の口縁となる。








【12】
下の写真は新潟市秋葉遺跡出土の王冠型土器である。この土器が持つ、他の一般的な王冠型土器とは異なる特徴は?


a)短冊状突起が4つある
b)眼鏡状突起がついている
c)縄文がついている
d)袋状突起がついている









答: c)縄文がついている
この土器は、胴部が縄文で施文されている点が特徴。一般的な火焔型土器・王冠型土器は縄文で施文されない。

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