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縄文楽検定(中級)第15回16.17.18王冠型土器、土偶、信濃川流域

第16回 縄文楽検定 中級受験
試験日:2024年3月3日(日)
試験まであと28日‼︎
今日も過去問解いていきます😊


【16】

上の写真は馬高うまたか遺跡の王冠型土器を誤って加工してしまったものである。
多くの王冠型土器に共通する特徴について、
どこをみればこの誤りに気づくことができるか?
a〜dの中から選べ。










答:a

王冠型土器の短冊形突起には、
左側にえぐりが入るという
共通した特徴がある。
まれに左右両側にえぐりが
入るものもあるが、
右側にだけえぐりが入るものは
今のところ報告されていない。
このことから、
aを見ると写真の左右が反転している
ことがわかる。

縄文文化と火焔土器






【17】
津南町上野遺跡出土の土偶は、
ある身体の部分が大きく割れて
見つかっている。
そこからわかる、火焔型土器と共通する
製作方法を選べ。

a)縄文(縄を転がした文様)
b)輪積み(粘土をつみあげて形をつくる)
c)隆起線分(粘土紐をはりつけた文様)
d)粘土への植物せんいの混入











答: b)輪積み(粘土をつみあげて形をつくる)

この土偶は、
お腹の部分が大きく割れて
内側が見えるため、
製作方法を知ることができる。

日本遺産ガイドブック

内側に見える線は
粘土紐を積み上げた輪積み痕である。

縄文土器と共通する作り方で、
長岡市馬高うまたか遺跡出土の
大形土偶「ミス馬高」を
はじめとする他の土偶や、
三角形土製品とは
大きく異なっている。

ミス馬高
馬高縄文館





【18】
以下の文中、ア・イ・ウに入れる言葉の組み合わせで正しいものはどれ?

「火焔型土器が分布する信濃川流域では、
保有した土器組成の1割程度が
火焔型土器や王冠型土器であり、
他に( ア )系の大木だいぎ8a・8b式土器、
( イ )系の上山田・天神山式土器、
( ウ )系の焼町式土器などの遠隔地から
運び込まれた土器群と
それを模倣した土器群、
さらにはそれらが融合した
折衷型式の土器群など
多様な土器群が約5割を占め、
残りの4割が斜縄文などを施した
粗製土器である」

a)北信・北陸・東北
b)東北・北陸・北信
c)北陸・北信・東北
d)東北・北信・北陸











答: b)東北・北陸・北信
土器型式についての総合問題である。
大木だいぎ式土器が東北系であることが分かれば、
正解に近づくと思われる。

縄文文化と火焔土器
縄文文化と火焔土器

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