iUから仏教学部に移るという決断

私がとあるビジコンの決勝戦に出た時のことである。
それは日本でも指折りの大きなビジコンであった。
審査員の1人が「アントレプレナー」というワードを発した。おそらくそれがキーワードであった。

突然だがiUは情報経営起業専門職ではない。
情報経営イノベーション専門職大学である。
些細なようでこの差は非常に大きい。
大きなイノベーションを起こしてきたものは起業であるというのは近年で見ると非常に少数な例だ。
イノベーションとは、宗教・思想・学問・革命・戦争多くの大義の元に起こされてきた。
決して会社を建てるというありふれたことだけではない。
むしろそれらはごく近年の非常に限りあるイノベーションの1ピースにすぎない。
私は資本主義論者であり、社会・共産主義には傾向する気はないが、
イノベーション=起業という資本主義の傀儡には殆うんざりしている。
起業とはイノベーションを起こす手段のほんの1面に過ぎないのである

さて、私はとあるアクセラに採択された。
そのアクセラは参加者同士がグループワークを行い、互いの知見をぶつけ合うという形のものである。
そこでよく出る話題は、ベンチマーク・理想の起業家とはという話題である。
どのような起業家を目指すのか・どのようなビジネスを目指すのか。
〇〇さんみたいになりたいとかね。
とある参加者がこう発言した。
「宗教みたいに人を騙して引きつける方法ってないんすかねw」
この宗教とはカルトという文字が隠れているか、彼は無神論者なのだろう。

私はとある違和感を抱いた。
お前もまた、スタートアップコミュニティという一種のカルト宗教にのめり込んでいる1人なのだと。

もちろん、純然たる意識と意欲で結果としてスタートアップに分類される起業家も多くいよう。
これは素晴らしいことである。

一方でスタートアップという世界の空気に酔いしれ、自分がその一部分であると願い続けたい人も居る。彼はこれである。

突然だが
ここで仏教とこの界隈を比較してみよう
これは独断と偏見に基づく比較であり、
批判などの意図は一切含まないことを留意して欲しい。

  • 仏陀 :          漠然としたイノベーター像
    空海・親鸞ら :  成功したとされる起業家
    仏教儀式 : スタートアップイベント
    出家 :    起業
    仏典・曼荼羅 : 自己啓発本
    仏教大学 :   iU EMC等
    永平寺などでの短期修行:メイカーズ等インターン

まあ、思いつきによる書き散らしなのでそれほど真偽や正確性については重要視していない。

重要なのはそれに向かう精神体系に共通項が多いことである。
これは、スタートアップや仏教とは別に受験勉強始め、すべての自らを高めんとする全ての営みに言えることであろう。

そうした営みの中で最も体系化されかつ、自らの根本に迫れるものはなんだろうか。
紛れもなく仏教である。

原理仏教は日本人的感覚に合致しない。
明らかに現代人の感覚や社会生活との乖離が発生するからである。
よって、極端なカルトに繋がりやすい。(全てがそうではない)

では、今私に最も即すものは何か。
日本という現実で戦う者・生きる者が自らと向き合う手段は何か。
鎌倉禅宗。
日蓮が邪教と説いた鎌倉禅宗である。
中国仏教の真髄を再解釈しようとした日蓮からすると日和っていると感じるのも理解に難くないが、今の私にはこれが1番性に合う。
天真に身をまかす。
天真爛漫に生きるという事。
孤独に耐えること。

全て今の私に必要なこと。

脈略のない文で失礼。
10代のただの思いの散らし。

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