2019J1リーグ第18節 北海道コンサドーレ札幌×松本山雅FC マッチレビュー

こんにちは。咎メルです。2019J1リーグ第18節 北海道コンサドーレ札幌×松本山雅FCのマッチレビューになります。

今節からJ1は折り返し。これからは一度戦った相手との再戦となります。前回の対戦を踏まえて。という戦いになるのでより難しい戦いになることは必至。暑くなってくるし選手層も試される。けが人には気をつけたいですね。

松本ホームの前回対戦は2か月前。結構最近。その時のレビューはこちら。

いきなりヴィッセル神戸とか書いてるので完全に誤記である。でも直さない!面倒だから!ざっくりいうと松本のしてやったりだったけど決めきれずドローだったという試合でした。

・スタメンとスタートポジション

メンバー等は以下

札幌は前回対戦時からシャドー、宮澤、菅がアウト。というか前回対戦の前3枚は鈴木、荒野、早坂だった。今回はジェイ、鈴木、アンロペ。これはいいぞ。

松本はペレイラとパウパウがいない。1topの高崎は開幕時3番手だったかと思うが序列が変わったのかけが人とかの事情なのか。とは言え基本はソリボールかと思います。

・試合結果

1-1!ドロー!札幌が勝ち点2を落としたという印象の試合でした。松本は結構早い段階からドローでOKみたいな試合を展開していましたね。順位的にはリスクを取るより勝ち点1を稼ぐのが大事ということかも。

・気になったところ

・ハーフスペースが空きがちな松本
 札幌の415の攻撃に対して541(523)で守備を展開する松本。両シャドーが札幌SBをケアをし、DHが札幌の1をケアしたため松本のDH-シャドー間のスペースが空きがちに。それにより札幌最終ラインからシャドー(主に武蔵)にボールが入ってそこから展開というシーンが多く見られましたね。得点シーンもそこからでした。流石にこれはまずいということで後半は4枚をナローに並べてボールサイドに寄せるという守備に変更していたっぽい松本。これはこれで逆サイドが空くんですが中央をやられるより数段いい。一発でサイドチェンジ蹴れるの福森くらいですしね。

       (ハーフスペースが空きがちな松本)

       (後半から4をせばめて修正を図る松本)

・ボールボーイが下手
 札幌のホームゲームではいつもどこかのサッカー部かユースチームがボールボーイを務めるのですがこの試合のボールボーイが下手でした。ボールボーイにうまい下手ってあるんだな。初めて思った。なんかボールがラインを割ってから選手にボールが出るまで時間かかるしピッチ外のボールを取ってきてボール渡し係のボールボーイにボールを戻すまで時間かかったり。募集しても成り手がいないので部活とかで持ち回りって感じなんだろうけど、ファンクラブとかサポーターの中で募集とかしてもいいと思う。別に子供じゃなくてもいいしね。でもサポーターだと自チームが勝ってる時に時間稼ぎとかすると問題になるしな。そのあたりの落とし所が地域の部活やユースってところなのかも。

・前田不発
 めっちゃ足速いでおなじみ前田さんですがこの試合では不発。魅せるシーンもそこまでなかった。松本がカウンターというより割と作っていこうという方針だったっぽく前田のスペースがなかった。あと札幌DF達もうまく守っていた。距離を離したり詰めたりが絶妙でした。見ていて思ったんだけれでも前田WBとかで使ってみてはどうでしょうか。そのほうが前向いて受けられるしスペースもある。クロスの精度があれなのかな。左サイドに置いて逆足カットインとか面白そうかもです。

・荒野次第になってきたのかもしれない札幌
 今節の荒野は攻撃時のポジショニングがよかったように思います。いつもなら簡単に最終ラインまで下がってボールを貰いに行くのですが我慢してDHの位置で松本DHを引きつけておりました。でもまぁちょこちょこ最終ラインに落ちてましたけどね。そして守備時は相変わらずの荒野動けすぎなんちゃうんか問題(荒野が広範囲に動くため元のポジションが空いてしまう問題)。そろそろ荒野のここを明確に使ってくるチームも出てきそうなものなんですがあんまりいないんだよな。なんでなんだろう。で、今の札幌って荒野の出来がすなわちチームの出来になっている気がして。チームとしてそれはあんまり良くないかなと。おそらくミシャ監督は駒井がベストな状態になったら荒野の位置で駒井を使うと思うんですよね。そのほうがチームとして安定すると思うので。駒井でゲーム作って逃げ切る時は荒野入れて守備の運動量を確保するという采配になる気がする。気がする。

・ルーカスにボールを入れられなかった札幌
前述の通り前半はサイドのケアに重点を置いていた松本。よって札幌の両サイドになかなかボールが入りませんでした。たまに右サイドのルーカスに入った時はいいプレイが出来ていたのでもう少しルーカスにボールを渡す事ができれば良かったかなと。ルーカスにはアウトサイドで持たせて1対1をさせたいので例えば進藤がハーフスペースに入って敵を引きつけてルーカスに渡すとか出来れば良かったですね。

・松本のサポーターがかっこいい。
 日曜の試合にも関わらずめちゃくちゃ札幌に来ていた松本サポーター。頭が下がります。珍しいなーと思ったのが、応援開始時に太鼓とか持ってるサポーターの人が応援席の一番上段で太鼓叩いて、サポーター達が花道のように開けた中央の通路を太鼓を叩きながら階段を降りる太鼓サポーター。それに呼応して声を上げる他のサポーター。太鼓サポーターが最前列に到着するともう一段ボルテージが上がるサポーター達って感じだったんですけどこれめっちゃかっこよかった。ホームでもやってんのかな。アルウィン行ってみてーって思いました。

・松本の対札幌
 松本は札幌DHと最終ラインの間に1人立たせてそこに意識を集中させてその周りと使おうとしていたような気がする。前節の仙台がやったことの応用編って感じ。札幌はこれにあんまり対応できていなかった気がする。というか541のボランチ脇兼ライン間は定石の一つだと思うので対策は何かしら考えたほうがいい。

・札幌は上手くなったんだけど
 札幌は確かに上手くなったと思うんですよ。選手も以前よりボール回しが上手くなったしなんなら自信すら感じます。そのせいかパスを回す事自体が目的になってしまっているような気がする。この試合も20分過ぎくらいから「あ、今日俺らパスまわせるわ」という雰囲気になりヒールパスとかしてパスを回す事自体を重視し始めたというか。言い過ぎかもしれないけど松本を舐めだしたように感じました。こういう雰囲気を断ち切るためにはやはりベテラン選手かと思うのですがそういう役割をこなせる選手は今の札幌にいるのでしょうか。宮澤さんあたりにお願いしたいところ。

・終わりに

次節札幌は大分@昭和。前回対戦では札幌の左CBの裏という穴を突かれまくって完敗した札幌。前回対戦時からの成長を見せられるか。大分は結果を出し自らのやり方に自信を深めている事でしょう。札幌はいつものやり方ではちょっと勝てない気がする。

松本は磐田@アルウィン。何かと話題の磐田さんと対戦。磐田は型が見えないだけにジャンケンみたいな試合になってしまいがち。相手のペースに合わせない事が大事かと。あとロドリゲスはまじでめちゃくちゃうまいぞ。

読んでくれてありがとうございました。


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