2019J1リーグ第19節 大分トリニータ×北海道コンサドーレ札幌 マッチレビュー

こんにちは。咎メルです。2019J1リーグ第19節 大分トリニータ×北海道コンサドーレ札幌のマッチレビューになります。

このカードの前回対戦は4月。その時のレビューはこちら

大分が札幌の弱点をつきまくりスコア以上の内容で快勝といった試合でした。その後も大分は快進撃っていうか普通に強くて上位をキープ。今シーズンの台風の目になっています。一方札幌はこの試合以降勝ったり負けたりやや勝ったりでこちらも割と上位をキープ。大分と札幌がJ1の上位として試合を行うなんてちょっと前は想像もできなかったな〜。

・スタメンとスタートポジション

スタメンとかは以下

大分は藤本がベンチスタート。怪我とかはでない様子。札幌が元気な間はオナイウでスタミナを削って後半札幌がバテてきたら藤本で刺すというようなプランニングなのかもしれません。片野坂監督のことなのでこの他にも何百もの策を講じていることでしょう。恐ろしい。

札幌は左サイドが菅ではなく白井。それ以外はベストメンバーかなと思う。個人的にはボランチは荒野&深井ではなく駒井&深井の方がいいと思うが運動量を確保したい場合は荒野、ボール保持を重視する場合は駒井みたいな選択になっていくのだろうか。駒井がまだ万全じゃないのかもしれない。来月くらいにはフルタイムで行けるようになると思うのでその時どうなるかですね。

・試合結果

大分2-1札幌!大分強い!しっかりしてる!片野坂監督すごい!って感じでした。札幌も対抗策を持って試合に臨んだんだけどプランBがなく手詰まってしまうと選手交代以外で打開する策がないんですよね。ミシャは自分のやり方を大事にするのであまり相手に適応してどうこうってのはやらない印象がありますよね。

・気になったところ

・殴り合いを仕掛けた札幌
 前節を受けてか札幌は試合開始直後より前線からの積極的なプレスを仕掛けました。積極的っていうか超積極的。前線から最終ラインまで原則マンツーマン守備という特攻スタイルの守備でした。とはいえ大分はGKの高木のビルドアップ能力が高く札幌としてはそこもケアしないといけないのでCF武蔵がそこも担当していました。そうすると必然的に武蔵がもともとマークしていたCBが空いてしまいます。前半はある程度もともとのCBをカバーシャドウしつつGKのケアが出来ていたのですが、うまくかわされた時やスタミナが切れてくるとそこから後手後手になら前線まで運ばれるというようなシーンがみられました。オーバーペースなのは明らかであるのでどこで一休みするのかなと思ったのですが、10分くらいで一度ペースを落としたように感じました。しかしながら基本は前から追い続けていたので後半しんどくなる予感がビンビン。このやり方のキツイところは3個くらいあって一つは上記のスタミナ面、もう一つは大分の選手が下がれば下がるほど札幌勢は前に行くので後ろに(大分にとっては前方に)広大なスペースができること。この点は大分もしっかり突いてきました。元々大分はいわゆる擬似カウンターを使えるチームなのでこのやり方はお手の物って感じでしたね。やっぱ蹴られるGKがいるのはいいなぁ。もしかするとオナイウ起用の意図はいつもよりロングボールが多くなることに備えての事かもしれない。札幌の前プレスを想定していたのだとしたら片野坂監督はやはり恐るべしである。もう一つはマンツーマンが故に札幌の選手の位置が大分の選手の位置に規定されるという事。つまり、ボールを奪取した際札幌の攻撃の陣形がいつもの陣形ではなくグチャグチャになってしまっているという事です。この為に各選手がそれぞれの持ち場に移動するまでちょっと時間がかかっていたかなーと思いました。これらはいいとか悪いとかではなく、ミシャはこの試合こういう選択をしたというだけのことです。ゴング直後殴られる前に殴りに行ってそのままダウンを取りにいった。ただサッカーは格闘技と違って90分絶対に試合を行うのでダウンを取ったあと、つまり点を取った後のプランが希薄だったかなと思いました。最近札幌をみていてこの事はよく思うし、なんならJリーグ全体でも思ったりする。

・荒野問題
この試合も荒野さんは組み立て時CBの間へ降りてしまっていました。これ監督の指示なのかな〜?大分は1topだったので理論上2CB(+GK)で交わし切れると思うんですよね。なので荒野は大分DHの注意を引いて彼らの脇や裏を使えるようにプレーした方が良かったのかなと思います。逆に札幌は大分にDH脇や裏を使われていましたよね。

・善し悪しのジェイ
スーパーサブ的に起用されたジェイさんですが攻撃面では貢献をしたものの守備面では今ひとつでした。武蔵がこなしていたCBに圧をかけた後にそのままGKに圧をかけるタスクをこなせていなかったばかりかDHのカバーシャドウみたいな位置を取っているシーンもありました。これにより他の選手が守備のきっかけを失い後手に回ってしまうことがありました。ジェイの投入はもう少し後にするか守備のやり方を変えるかすれば良かったのになと。もうちょっと後に入れてロングボール放り込み作戦でも面白かったとは思うけどミシャはこんな事しないでしょうね。きっと。

・終わりに

大分は今週おやすみ。来週川崎@等々力です。川崎の狭いエリアに人を密集させて細かくパスを回すサッカーに片野坂監督がどのように対抗するか楽しみですね。
札幌は湘南@厚別。湘南は開幕戦0-2で負けてます。開幕からお互いどのくらい積み上げたのか楽しみですね。湘南と走りっこしても仕方ないのであまり前からは行かずに構えて組み立ててという感じになる気がします。荒野より駒井の方がいいんじゃないでしょうか。好みですが。

読んでくれてありがとうございました。

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