2019J1リーグ第24節 北海道コンサドーレ札幌×FC東京 マッチレビュー

こんにちは。咎メルです。2019J1リーグ第24節 北海道コンサドーレ札幌×FC東京のマッチレビューになります。

前回対戦は5月。その時のレビューはこちら

東京が2-0で勝ち。がっしりとしたサッカーで堅実に勝利をもぎとりました。久保くんさんにやられたなー。

・スタメンとスタートポジション

スタメンとかはこちら

久保くんさんのところには大森。最終ラインは怪我とかでちょこちょこ変更があるみたいです。札幌はいつものメンバー。前節はFC東京に寄り切られたのでどれだけ抵抗できるのかが見どころです。

・試合結果

1-1でした!スコアの割には大味ないわゆるバカ試合でしたね。後半ほとんど全部殴り合いだったなー。

・気になったところ

・東京の札幌対策
 前回対戦では後ろでブロックを作ってコンパクトに守備をしてきた東京ですが今回は高い位置から守備をしていました。とはいっても前からガンガンプレスをかけるというよりもどっしりとした守備には変わりなく、単純に守備位置を高くしたって感じでした。で、これの意図はジェイの高さ対策が主だったところかなと思います。守備位置は高くなるので当然裏抜けためのスペースができてしまうのですが、それよりもゴールに近い位置でジェイにボールを支配されることを嫌ったのかなと思います。確かにチャナは裏抜けというより下がって組み立てに参加することが多いし、武蔵もジェイにあてた後のセカンドボールへの準備でジェイより低い位置にいることが多いですしね。ただイメージ的にコンサドーレはセットプレー以外でゴール前に人が密集した状態でゴールまでもっていくことがあまり多くないので(違ったらすいません)前回対戦と同じように低い位置で陣形を引いてもよかったのかなと思います。高い守備位置を取ったおかげで前半いくつか致命的なカウンターを何度かくらいましたが札幌の精度のおかげで失点には至らず。この点はラッキーだったと思います。で、コンサドーレはそれに対してやはりサイドから。特に左で組み立てて右の白井へ。というパターンで活路を見出そうとしましたがめちゃくちゃ効果的だったということでもなく。左での組み立てにもう少し人数をかけて東京守備陣を引き寄せられれば良かったかなと思います。

・なんか慣れてる東京
すごいふわっとした表現で申し訳ないんですが。今回の試合の特に前半はとても膠着していたと思うんですね。そんななか札幌はなんとかその膠着から脱しようと色々トライをしてその中でボールロストをしたりしていたのですが、東京は攻守ともにとても我慢強くというか同じ動きを繰り返し繰り返し実行していたように見えたのが印象的でした。これを続けていればいつかは点を取れるから。点を取られることはないから。90分後に勝ってればいいから。というようなプレーぶりでした。そこまでチームを持っていくのって練習もさることながら選手たちにそう信じさせるメンタルコントロールが大事だと思うんですよね。これは監督の手腕もさることながら首位という結果が出ていることが大きいと思います。まぁ首位に行くには当然監督の手腕も大事なのですが。なのでこれがもし5連敗中とか、順位が2ケタ後半とかだったりすると選手の中にずっとこのままでいいのか?っていう迷いが出てきてしまうと思うんですね。とても高い訓練を受けたチームですって感じでした。

・コンサドーレの攻守
そんな感じで東京に支配され気味の札幌でした。攻撃面では東京のDHにうまいことハーフスペースを管理されていたのでなかなかそこでボールをもらうことができませんでした。チャナがいつもよりさらに下がってレシーブしなければいけませんでしたね。また同じような理由で武蔵がいまいちボールに触れていませんでした。例えばジェイと位置交換したり一時的に2トップ1シャドーにしてみたりとか東京の目先を変えるようなことをやってみてもよかったかもしれませんね。まぁプランB的なものが無いのは前々からの札幌の課題というかプランAがだめならあとは個で何とかするんや!っていうのはミシャサッカー固有のものなのかもしれません。あと守備で言えば札幌は前からいけそうなら523でダメなら541って感じですが、今回はこの523から541へ変わる途中で2の両脇を狙われてた感じがありました。ここを防ぐには最初からはっきり541にしちゃうかどっちかのサイドにボールがあるうちにウィークサイドのシャドーが下がって対応するとかあると思うのですがここは今後も狙われるので要対策だなーと思います。

・荒野さん
荒野って運動量あるしいい選手だと思うんですよ。ただ玉に瑕の瑕があまりに深いというかなんというか。守備面では持ち前の持ち場を離れてのプレスを敢行して自分のスペースを空け、攻撃面ではいいところでボールを受けるところまではいいけどそこから謎にヒールとかフリックとかおしゃれなプレーをして相手ボールにしてしまったりとか。それまでがなまじいいだけに「荒野ぉ~!!!」ってなってしまうんですよね。でもまぁそれもいいところというか面白いところというか。サポーターからしたら心臓に悪いプレーヤーであることは間違いないと思います。

・オリベイラと新藤
オリベイラに股抜きされたとき新藤が「やべー!」って顔してたのが面白かった。

・疲れる
試合が進むにつれお互いに運動量が減り、コンパクトな陣形をキープできなくなっていきました。そうするとあれです。日本の大好きなオープンな展開による殴り合い。これが発生すると殴り合いによってより疲労度が高まる→よりオープンになる→殴り合いの活性化→疲労の促進→以下ループ。となるのでどっかでスラムダンク仙道のごとく「まだ慌てるような時間じゃない」という役割ができる選手がいるといいですね。札幌だと宮沢にこの役割をやってほしいなー。東京は誰なんだろ。高萩は割と落ち着かせることができると思おうのですが攻撃的な選手なのでオープンになるとパス出しちゃうんだろうなー。

・東京SHの役割について
東京は442だったのですが中盤4のSH大森と東の役割がはっきりしていて面白かったです。大森はスペースに出たり2トップと絡んだり、ボールを持たずに攻撃的にフィニッシュに向かっていく役割。東はDHと絡んで組み立てたりキープしたりという役割。形こそ442だけど役割的には433に近いものがあったかもしれない。比較的東のいる左サイドで作って大森のいる右サイドでフィニッシュって感じの動きが多かったし。

・終わりに

札幌は次節神戸@ノエスタ。今一番リーグで強いんじゃないのかという神戸ですよ。でも前節でイニエスタがやってしまったのでイニエスタはたぶんいない。でもポルディはいるかもしれない。今日本一うまい古橋(個人の見解です)もいるしね。サンペールもフェルマーレンもいるしね。前回対戦では札幌が普通に勝ったので今回はどうなるのか楽しみです。札幌は何か知らんけど点を取るアンロペが復帰するみたいだしなぁ。

東京は名古屋@パロ瑞穂。パロて。前節マリノスに大敗北した名古屋。東京とは真逆のチームって感じがしますね。風間さんの周りは常にキナ臭いしこの試合は名古屋にとって大事な試合になる気がする。ジョーシャビエルシミッチという激ウマボーイズを高度な訓練を受けた東京の選手たちがどのようにシャットアウトするのか。できないのか。楽しみです。東京はアウェイ8連戦の2戦目ですかね~。地獄はこれからだ。


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