ネイ

ご飯を作って食べることが好きです。マルドンの結晶塩を指でくずし、オリーブオイルにぬれた…

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ご飯を作って食べることが好きです。マルドンの結晶塩を指でくずし、オリーブオイルにぬれた野菜にかける瞬間が好きです。

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もうぜんぶ意のままに

今日をうまくドライブできてもできなくても自分で選んだことなのだ 自分で選んだように思えてハンドルを明け渡していることも自分で選んでいる、ことにふと気づく。 もうぜんぶ辞めてよくて新しくした先でデジャヴを見たら不幸のループをぶちぎって良いのだ。 必要以上の意味を持たせず気乗りしないというだけで断り なんか行けそうな気持ちだけでどこまでも飛ぶ ちょっと重い感じ、じめっとした布きれが顔に乗っているような息苦しさがあるなら大抵はサインだ、ノールックで回れ右。 今この瞬間に海の底の方

    • ハウルと目玉焼き

      ハウルを見たら目玉焼きと厚切りベーコンが食べたくなった。小学五年生のあなた、子供会でお母さんと弟と一緒に映画館で観た映画、14年後恋人とワインを飲みながら観ていますよ。翌日の朝ごはんは目玉焼き、ベーコン代わりに厚切り豚バラを塩麹に漬けてキャベツと炒めたの、ネギのお味噌汁。あふれる黄身にお肉をからめ、天に登る気持ち。夜はもうすぐ東京を離れる友だちの家に泊まりに。内容のない会話をだらだらと、ただ隣に居るということをやりにきた。 #日記 #目玉焼き #ハウル

      • 味噌汁に山椒をかけるような   

        コロナと直接関わりがあるのか分からないが、 実家の父の収入が月に10万減るらしい。 すこしお腹の底がつめたく感じたと共に よし、収入を上げていくらか家にいれようと思った。そしてその道のりを暗いものにしてはいけないと直感で思ったのだ。 お金の無心をされてる訳では決してない、でも あと4ヶ月で26才、そういう役目もしたいな、ひょうひょうと。 してやってるなんて思わないで、あたりまえに渡せるように自分も家族も満たしたい。 自分ひとりを奮い立たせるより、分かりやすく守りたいものがあ

        • 早く朝になったらいいな

          この文はシェアしたかったらしてもいいけれど いまは自分のためにだけに書くということにしよう、 お芝居がしたくて英語を文章構造として正しく理解したいよ 私はいま文章を書きたいと思ってる。 それが誰かの役に立てたら嬉しいけどそうではなくとも自分を癒すものであってほしいと思う。 明日は花束みたいな恋をしたを観に行くよ。 美味しいものを食べようね。 可愛い服も買っちゃおう。 たくさんお金があるということと たくさん苦労をするということはイコールではない。決してイコールではないよ。 調

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          いとしのごはん【2/1-5】

          2月の1日め。 区切りが良いし晩ごはんのメニュウが良かったのでごはん日記をはじめる。 来年の今日わたしは何を食べているのかしら。 今週のごはん目標は残業でスーパーに間に合わなくとも美味しいごはんを作ること! 【2/1 月曜日】 白菜餃子 ロマネスコとベーコンのチーズ焼き あおさの味噌汁 キムチ 餃子は白菜と長ネギ豚ミンチ、すこし余っていた新玉ねぎを刻んでいれた。 前回は前日に仕込んだ餃子を焼こうとしたら水分が出て一体化してしまいはがすのが大変だったので、バットに並べて冷凍

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          ハピネスの基盤名古屋

          ファックコロナのお陰で夏に帰省できず半年ぶりに名古屋に帰った。もうすぐお正月だからと宥めすかされたものの強情に押し入って帰還した。実家で小言を聞きながらでも安心して眠りたかった。そして明確に幸せでいてほしい人たちを見つめるとこれ以上ないモチベーションが湧き上がってくるので実家は起爆剤なのだ。 電話口でも愚痴ばかりの母に毎度苛立っても会いたかった。皮肉な小言を連発しているグランマでも好きなのだ。 母の小言を流さず律儀にキレる父にも絶えず笑っていてほしいと思う。 家事も手伝わず成

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          粥のすすめ

          お粥を週に一度炊いている。 ぼーっと湯気を眺めてたまにかき混ぜるだけでびっくりするほど美味しい。 土曜の昼過ぎ、少しだけビールが残ったあたまで起き抜けキッチンに向かう。 電気はつけず玄関から洩れる薄い光のなかにいる。 お米を4分の1カップほどすくって鍋に入れ、水を鍋の半分くらい注ぐ。米も洗わないし計らなくて毎回とっても美味しい。 生姜とニンニクの薄切り、手羽先など骨のついた鶏肉を数本入れて火にかける。塩をひとつまみ。 折り畳みのスツールに座って薄目で火を眺める、だんだんふつ

          粥のすすめ

          頭の中がうるさいんだよなぁ

          いつも気が急いていて、在宅での仕事が一向に進まない。 方法があっているかわからないまま時間が進むのがただただ不安で 上司に聞くには遅すぎる初歩的な質問のように思う。 結果としてサボってるのではと自分に対して思うのだけれど 頭をいつも占めているのは逃げたいと思ったわずらしいことばかり。 健やかな気持ちで布団に入ることもビールの喉越しが良くなることも、 きっと1日がヨーイドンで始まるところからカウントが始まっている。 過ぎたことを憂いて一歩も進めないのは悲しいよなぁ

          頭の中がうるさいんだよなぁ

          なだらかな降下

          20時にうたた寝をしたら眠気を使い果たしてしまいダメだった。 1時にはベッドに寝転んだのに一向に眠れない。体はどんどん重くなり頭はどんどん冴えていく。 好きな金継ぎ作家さんのTwitterの写真を遡って1時間見たのち、メルカリでシルクのブラを買った。それでも起床時間まで3時間あったのでどうしたら叶えたいことを実現できるか現状から逆算しようと思った。その道のりは結構距離があるように感じ、それでもあまり焦ることも良いアイディアも浮かばなかった。寝不足で何にも追われず行う徹夜ほ

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          まなざしはいつも光を捉えて

          今から私のハッピーエンドを紹介する ハッピーエンドは当たり前なんだけど、、 映画って紆余曲折した方が面白いよなぁ、 しあわせ一直線より でこぼこ坂道でぬかるみまで落ちても いきなりヘリで救出くらいのどんでん返し、 それから絶対的な味方がいる、 ラブリーボーイとの美しいラブロマンス。 これらは私の観たい映画に必須、すなわち私の人生に必須。 思えばぬかるみに足がつくときはあって、 街を見下ろす丘の上のベンチでキスするようなひだまりもあった、 大きなスポットライトを浴びて思いっき

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          陽だまりの道を歩いてください

          大好きな友人が撮ってくれた。 これまた大好きな友人と写っている。 この人の好きなところ、面白いところはきっと寝言ですらスラスラ言える。 自分のことは信じるのが難しいときも、彼女の言葉で 彼女が共に歩んでくれた自分が信じられたことが沢山ある。 ドーピングではない、飾りげのない言葉なのにつよくて眩しい。 彼女の瞳を通して生きている私を真っ直ぐに評価の真ん中に置いてみると乗り越えられることが沢山あった。 私にとっての豊かさは揺るぎなく信じること。 大好きな人を信じる

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          海で暮らした夏のこと

          21歳の夏、東南アジアの海を揺蕩っていた。 毎日海に行くんじゃなくて、毎日海に浮かんでいた。アメリカのクルーズ会社の仕事に受かり、船に乗って暮らしていたのだ。 あの頃、身の回りの全てがイヤで、どうしようもない焦燥がどこに居たって押し寄せてくるので、現実味のないどこかに逃げたくて仕方がなかった。 休学していた専門学校には戻りたくなくて、 もう1年以上国を超えた遠距離をしている恋人のことばっかり四六時中考えて気が触れそうだった。 久しぶりに出会った恋人と再会した夜、 ベッド

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          追いかけっこ

          コロナでずっとここ2ヶ月家にいた。 本当はコロナが広まる前から離れたい職場だったので好都合だった。 逃げるように飛び出して仕事らしい仕事もしなかった。在宅でできる仕事もあったように思うけど、曖昧に笑いながら難しそうな仕事はフェードアウト、カロリー低そうな仕事を細々たまにしていた。 恋人は何も変わらず毎日出勤していた。 送り出した瞬間倒れるように眠る、こんこんと深く眠ってしまい夕方焦って買い物に行く。 出て行くばかりのお金を払うことに抵抗はあるのだけど財布の紐はユルユルだった

          追いかけっこ

          なめらかなままで眠れたら

          けんかの体力もなく 怒りを分解したらかなしみの水分が93% 不穏な空気でベッドを包囲しても 本当はただ背中をさすってほしかった。 沸騰したきもちで湯を沸かす午前2時 入れ違いにベッドになだれ込む様子を目の端でにらむ 沸かしたてのルイボスティー 喉元過ぎてしんぞうがなお痛い トイレに立った午前3時 ポットのルイボスティーはまだ熱い、 寝返りの振動で憎らしいひと目を覚ました午前4時 こころとウラハラに左手が抱きついた。 ちょうど飲み頃ルイボスティー  ずっとこんな温度で

          なめらかなままで眠れたら

          5年越しの花束

          25歳になった。 誕生日当日、明け方までソワソワして眠れず 物音で目を覚ました時には10時を過ぎていた。 朝日のかけらを連れて立っている、 恋人がはにかみながら花束を差し出す。 ベッドの上で正座する。 むくんで開いてない目にカラフルな色が眩しい。彼がくれた花束はこれで2回目だ。 初めて花束をくれたのは、20歳だった。 当時私はベトナムのホテルでインターンをしていて、誕生日に合わせ飛行機に乗って会いにきてくれた。 観光ビザの有効期限めいっぱい、2週間滞在してくれた彼

          5年越しの花束

          歌番組を流し聞きしてたら、ゴスペラーズの「ひとり」が流れた。"愛してるって最近言わなくなったのは、本当にあなたのことを愛し始めたから。" 「えぇっ!そゆことー!?」「そうだよ、当たり前だろ、!?」洗面所を磨くドア越しの彼が茶化す。パピコキウイ味を食べながらニヤけた初夏。

          歌番組を流し聞きしてたら、ゴスペラーズの「ひとり」が流れた。"愛してるって最近言わなくなったのは、本当にあなたのことを愛し始めたから。" 「えぇっ!そゆことー!?」「そうだよ、当たり前だろ、!?」洗面所を磨くドア越しの彼が茶化す。パピコキウイ味を食べながらニヤけた初夏。