見出し画像

【第2節】負けないこと

スタジアムで観ているときはハラハラした展開でも、家に帰ってハイライトや見逃し配信を見ると、わりと余裕のある試合だったということはよくある。
スタジアムの熱気のせいで冷静に観られないからなんだろうと思っている。

この日もハラハラする展開だった。
ただ、帰宅後にハイライトを見ると、いつもとは違って本当にやられてもおかしくない試合だった。

Jリーグ公式のスタッツによると、シュート数は鹿児島ユナイテッドFCの5本に対して、FC今治は19本。実に4倍近いシュートを打たれていた。
5本と11本というコーナーキックの数でもいかに劣勢だったかがわかる。

それでも大事なのは負けなかったこと。
最後のワンプレーで追いついたこと。

個人的にFC今治は今年の優勝争いのライバルだと思っている。
その相手に負けなかったのは大きい。
まだシーズンは始まったばかりだけれど、きっとシーズン後半にこの勝点1が生きてくるはずだ。

明治安田生命J3リーグ 第2節
2023年3月11日 15時3分キックオフ@白波スタジアム
鹿児島ユナイテッドFC VS FC今治
1-1(0-0、1-1)
天気:晴れ 気温:24℃
入場者数:5,137人

今年の春は寒暖の差が大きい気がする

1週間前の開幕戦のときはジャンパーを持っていくか迷った。
この日は朝から気温が高くなりそうな気配があって、ユニフォームの中にアンダーシャツを着ていくかを迷った。
試合終了が17時ごろなので帰りには気温が下がるかと思って、アンダーシャツを着ることにしたのだけれど、暑かった。

小春日和を通り越して、初夏を感じるような陽気だった。
雨が降ってなくてもやっぱり屋根が欲しい。

いつものようにキックオフの2時間ほど前にスタジアムに着くと、バックスタンドのいつもの辺りに席を確保して、スタグルの確保へ向かう。
スタグルの出店の周りは開幕戦と比べると人は少ない印象だった。
ただ、入場者数は最終的に5,000人を超えていたので、土曜授業の影響とかで試合開始ぎりぎりに着いた人が多かったのかもしれない。

人が少ないときこそ列ができている店に並ぼうと、この日のスタグルはMebuki屋に決めた。
選んだのはタコスもおいそうで迷ったけど、やっぱりハンバーガー。
肉汁たっぷりの分厚いパティに甘めのソースが絡んでいて、あっという間に食べ終えてしまった。
スタグルは別腹と言ってもカロリーが高すぎるかと思ってシングルにしたけど、次は絶対にダブルにしよう。

悪いことは忘れようとしてもなかなか忘れられない

さて、この日の対戦相手のFC今治には苦い思い出がある。
昨年のホーム戦のときのことだ。
前半だけで3点を奪われ、後半にも1点を追加された。
3点は返したものの結局、3-4で負けてしまった。

昨シーズンは昇格まであと一歩のところまで迫ったが、どうもこの辺りから調子が悪くなって、結果的に昇格を逃してしまったような気がする。
だから、苦い思いを払拭するためにもスカッと勝ってほしいと思いながらキックオフを待った。

ただ、そうならなかったのは冒頭に記した通り。
それでもチャンスがなかったわけではない。
オフサイドだったもののゴールネットを揺らした場面もあった。
前節から解禁された全席での声出し応援がつくる雰囲気もチームを後押ししていた。

後半28分に失点しても去年のホーム戦ほど悪い印象はなかった。
開幕戦で最終盤に2点を挙げて逆転した記憶が新しいからかもしれないけれど、まだいけると思っていた。

結果をどうとらえるかが大事なんだと思う

先制点を許した鹿児島ユナイテッドは攻撃的な選手を次々と投入して相手ゴールへと迫った。
そして、同点ゴールが生まれたのは後半50分。
4分と表示されたアディショナルタイムの最後のプレーだった。

ゴールした瞬間は、バックスタンドからはなにが起こったのかよくわからなかった。
選手が密集した辺りにボールが転がっていて、その行方が次にはっきりしたときにはゴールの中だった。

スタンドのサポーターたちは立ち上がって声を上げ、手をたたき、スタジアムの盛り上がりは最高潮に達した。
開幕戦の後半終了間際に同点に追いついたときを思い出す熱狂だった。
あのときはその勢いで逆転弾が生まれた。
もう一度あんな場面と見たい、と願った。

けれど、この日はゴール直後に試合が終わってしまった。
あと1分あれば、なにかが違っていたかもしれないけれど、それを見ることはかなわなかった。

試合前に願ったスカッとした勝利を手にすることはできなかった。
ただ、試合終了のホイッスルを聞いて、感じたのはすがすがしい気分だった。

前節もそうだったけど、チームが最後まであきらめない姿勢を示してくれたからなんだと思う。
結果は引き分けだけど、追いつかれての引き分けとはもちろん違う。

先制点を取って無失点で抑えられたら勝てたというのは当たり前だけど、たらればを言っても仕方ないし、まだシーズンは始まったばかり。
大事なのは、この引き分けという結果をどうとらえるかなんだと思う。

いまは、ホームで去年負けた相手に負けなかったというとらえ方でいいんだと思う。
最後の最後に追いつけたことをポジティブにとらえられたらきっと十分。
最低限の結果を残せたらいいって考えるのは、日常の中でも大切なはずだ。
自分で自分の努力を正しく認められないと、本当の成功なんてつかめない。

開幕から2週連続でホーム戦があっただけに来週末にホーム戦がないのは寂しいけれど、2週間後を楽しみに、こつこつ結果を残していこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?