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東邦出版/企画会議【お試し版その5】


「ウチの会社の企画会議で出た企画をnoteにアップして、SNS上で不特定多数と意見や感想を交わす……そんなオンライン企画会議をやっても面白いのでは?」

そんな案が東邦出版のnote立ち上げの際に上がっており、この東邦出版noteのメインコンテンツの一つとして定期的に配信していこうと考えています。

内容としては、
書籍出版として動き出した企画も、会議で通らなかった企画も。編集部が毎週の企画会議で提案する企画をnoteに掲載!
「出版社ってこんなことしてるんだ」「この企画面白そう」「こんな本が欲しいんだけどーー」「それ、ホントに出たら面白そう!」
そんな声を交わせる場所が作れたらいいなと思います。
(※まだお試しなので、内容が変わる可能性もあります)

【お試し版】では東邦出版のアルバイターであるnote担当が、企画会議に提出した企画をアップロード! 毎週or隔週の月曜日に更新していきます。
編集部からのコメントもお見せいたしますので、何かしらの参考になれば!


 ほぼ↓に書いた内容と書式に違いはありませんが、実際の企画会議の際に印刷して持ち込むテキストデータを載せてみます。興味ある方はDLしてみてください。

マンガで語る形体解剖
〜骨・筋肉のお話〜

2019/4/15 アルバイター

●企画背景
最近骨格や、骨格筋を紹介するマンガを読みました。
当初、美術解剖学のようなイラストに役立つ漫画と思い読み始めたのですが、実際の中身は、骨や筋肉の成り立ちと仕組みを解説する優しい医学書。ただ「トリビアの泉」のような発見が多くあり、読み物としてもとても面白かったです。
「人体や骨格に興味はあるが、正直、リアルタッチorCGで解説された解剖書を読むのは抵抗がある」という層はある程度いると思われるので、萌えに寄り過ぎずリアルにもより過ぎない、そんなライトな解剖書があればと思い企画しました。

●企画概要
 人体を構成する基本は骨・筋肉・関節・皮膚です。特に骨はとても緻密に構成されていて、多くの発見があります。
例えば肩関節。
 肩の定義は人によってマチマチだと思いますが、鎖骨+肩甲骨+上腕骨の上部で”肩”だそうです。そしてこの肩関節は骨ながらよく動きます。
 バンザイをするとき、肩についている腕の骨がそのまま上にあがると考えている人もいると思いますが、じつは違っていて、鎖骨と肩甲骨が一緒に動き、肩関節そのものが持ち上がることでバンザイが出来るようになっています。
(実際やってみるとわかりますが、友達に肩を抑えてもらって、その上体でバンザイしてみてください。多分出来ないと思います)

 
 ただ肩関節は稼動域が広いぶん、骨と骨が支え合う他の関節に比べて関節の凹部分が浅く不安定で、軟骨組織や、多くの筋肉・じん帯によって支えられています。そのせいで、脱臼だったり、五十肩だったりと、よく故障を起こす部位になっているそうです。
 また筋肉にも面白いエピソードはたくさんあって、大臀筋と呼ばれるお尻の筋肉は数ある動物の中でも人間のものが一番大きいくらいだそうです。
 これは二足歩行をするために、脚より重い胴を引き上げる筋力が必要になったから発達したとのことで、老人の前傾姿勢はこの筋肉の衰えが原因とも言われています。
 このように、骨・筋肉周りはエピソードに事欠かず、類書も中々売れていたので、人体の中でも骨と筋肉は関心のあるジャンルなのではないかと思いました。

●構成案
1章:脊柱について
2章:胸郭について
3章:上肢帯について
4章:下肢帯について
5章:上肢と下肢

 どの章も、マンガ→詳細な解説→次の章へ。という構成で。
 マンガ部分では前知識0でも楽しめるよう、各部位の成り立ちやしくみを噛み砕いて説明し、解説部分で、医学的な根拠や補足を追加して、医学関係者でも楽しめるような中身が理想です。

●類書


ーーー編集部からのコメントーーー

ごめんなさい。全く分からないです
むしろスポーツと絡めて、体の動かし方を解説するなら面白いかと。
面白い。スポーツもののイラストをお願いするとき、一番気をつけるのが、この人間の正しい動きを理解してるかどうかの部分です。プロでも結構できてない人が多い印象。
マンガやイラストを描く人は人体の理解が必要なので、ニーズはあると思います。
わざわざ少女にしちゃうと、見方が変わりそうですが、激戦区なのでそれで攻めてみるのもアリかもしれません。
面白そうです。
少し難しそうなイメージが緩和されて良さそうだと思います。

ーーー

 企画は以上になります。

 これまではnoteに直接本文を打ち込んだもののみを掲載するスタイルでしたが、今回は実際に企画会議に持ち込む際に用意している文章ファイルを載せてみました。
(他人の著作物をそのまま載せることは流石にできないので、差し替えてますが……)
 ただあまり代わり映えもしないので、今回きりになるかもしれませんね。
 PC以外でのzipファイルの閲覧は本当に面倒なので、結局本文もnoteに載せていますし。noteに限らず、スマホやタブレットのzipファイルDLがシームレスになれば本当にラクなんですけど、どうにかなりませんかね……。

 残念ながら、今回の企画も通りませんでした。これまでと違って、著者候補を見つけてから、企画を立ててみたのですが、少しニッチなジャンルだったかもしれません。今思えば、『ソッカの美術解剖学ノート』みたいな美術解剖学書に勝てるイメージがわきません。

 面白いポイントといいますか、焦点をきちんと定めた上で、他に食われない魅力を提示しなくてはいけませんね。


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