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父親が子どもとがっつり遊べる時期はそう何年もない-布施 太朗 (著)を読んで。

不機嫌を鳥の目線でご機嫌にしよう。

機嫌の悪い人をみるのはつらい。納得行かない気持ちをひきずって周りに撒き散らす。それが自分の子供なら、ほっておくことはできない。

身勝手な不機嫌が子供を叱る理由だ。自分と子供だけのときはそこまで気にならないが、お母さんや兄弟に向かっているとすごく気になる。

自分の行動でまわりの人が不快な気持ちになっていることに気づいてほしいと熱く説明しても、理解できないのか会話に手応えがない。機嫌を健康に保つ重要度が全然伝わってない事は確かにわかる。

機嫌の悪いのは周りからどう見えているかを引いた目線「俯瞰で見る」ことができないといろんなことに気づけない。「俯瞰で見る」ことは欲求を我慢するのではなく、状況(みんなの気持ち)を考えて行動する技術だ。

今では俯瞰で撮影しているテレビカメラの試合映像を見ていると、自分の脳内での視点も俯瞰的な映像に切り替わっていることもよくあるくらいだ。「1」

サッカー選手は首を振って周りの状況を確認する。一試合に850回首を振っつている選手もいるそうだ。実際のプレーした自分の目でみた記憶と、俯瞰で撮影された映像を繰り返し見ることで、実際の試合でも俯瞰のイメージを頭の中でイメージできるという。もちろん直ぐにできるものでなく訓練して身につけていくことができるという。 

子供が身につけていく「俯瞰的」コミニュケーションは、実際に人の頭を上から見ることではなく状況(周りの気持ち)を幽体離脱して把握すること。それができれば予想外の展開に対応できずにすねて機嫌が悪くなるも避けられるし、自分の身勝手な言動が更に状況を悪化させている事にも気づくはずだ。

的確な状況判断は、やさしさや思いやりにつながっていく。
目線は上「俯瞰」から、物を言うは下からがいい。

すこしでも、状況判断力が向上するようにアドバイスしていくには親と子供の普段からのコミュニケーションが大切。この本には親子の関係のきっかけとなるヒントがあるし、著者は積極的に活動もされている。


「1」参考文献:サッカー脳を育む 
著者/編集:中村憲剛 出版社: ぴあ 発売日:2015年03月






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