見出し画像

【note書初め】年男で東日本大震災被災者のおじさんの2024

はじめに。能登半島地震で被災された皆様にありったけのエールと「愛が全ての人達に降り注ぎますように」(中村一義「永遠なるもの」)という祈りを。

2024年新年。年明け早々、地震に空港での事故と、新年のお目出度さを全力でキャンセルしにかかってきているような出来事が発生。どこか東日本大震災を思い出させる自粛ムードが漂っていた三が日であった。

そして書初めで筆を取る。

東日本大震災の被災経験で感じていたことなのであるが、「自粛!自粛!支援!支援!」とがなりたて、その意にそぐわぬ方々に対してヒステリックに攻撃している方。こういった方々の大半は、おそらく、十中八九「被災されていない方」であると思われる。

実際に被災された方にとって、あの日の私もそうだったが、この寒風吹きすさぶ時期、まずもって「生きること」で精いっぱいである(であった)。何のエンタメがどのように自粛したか、なんてな話はまったくもって被災地には関係がない。

その自粛を知ったところで「ありがとう」と思う被災者の方はそう多くないのではないかと思う。そもそも自分のことでいっぱいいっぱいなのだ、目の前の現実が急に壊れてしまったのだから。

苦しんでいる方々が同じ日本国内にいるのに、自分だけがいつもと変わらぬ日常を過ごせていることに後ろめたさを感じる気持ちも分かる。お酒を飲んで盛り上がり「ウ〇コ、チ〇チン!」とか言ってゲラゲラ笑っていてはいけないタイミングであるような気がする気持ちも分かる。

しかし、東日本大震災を経験し、2024年の年男である48歳にならんとしているおじさんは思う。

過剰に自粛はせず、当たり前の日常が過ごせることに感謝しながら、粛々と普通の生活を続け、ひっそりと募金しよう、と。

被災者の大変さが分かるからこそ、無駄に自粛することを避け、現地へ向かってしまうことで交通機関に負担をかけてしまうことを避け、日々必要となる物資が刻々と変化する被災地に向けて特定の物資を送ることを避け、東日本大震災の時の恩返しの気持ちで黙って募金をしよう、と。

まぁ、本来であればサイレント募金(誰にも伝えず公表することもなく募金すること)をしているんですが、話の流れ上、書かないとオチがつけられないもんですから宣言してしまいました。本意でないことをご理解いただけますと幸いです。

はい。

ということで、ここから粛々と通常営業で御座います。

妻の体調がよろしくないこともあり、久方ぶりの「お一人様年越し」となっていた私は、能登半島地震の発生時、大号泣していた。

お一人様であることをいいことに、溜めに溜めていた録画アニメを消化中。TVアニメ「ヴィンランドサガ」2期を一気にまとめ鑑賞していたのだ。

ヨーロッパでの評判が異常に高く、しかし日本国内では1期に比べてよりその「重さ」が増したストーリーに否定的な意見が散見されるアニメ2期。

そんな作品に対して個人的に抱いた感想は

ど え ら い 名 作 ア ニ メ

だった。

確かに物語自体の展開は1期に比べてゆっくりとしているが、それもこれも丁寧にキャラクター達や状況を細かく描写するためのもの。特に主人公であるトルフィンの「再生」がテーマになっているだけあって、その丁寧さは必須のものであると思われた。

執拗に「この物語はフィクションです」との断りテロップが入るが、明らかに英国・東欧のヴァイキング(海賊)達の時代を、しっかりと歴史考証しながら描かれた作品である。2期はつまらないだの、面白くないだの言っている方々は、この作品をどういう作品だと思っていたのだろうか…。

海賊王に俺はなる!的なバトル系エンタメ漫画とでも思っていたのだろうか…。確かに1期はバトル多めではあったが、アイスランドやイングランドの歴史を丁寧に重く描いてくれていたでしょうに。

まぁ、それはともかく、2期。

女性奴隷のアルネイズさんのストーリーで大号泣。子に対する父や母の「想い」が描かれたところで、エグエグと嗚咽してしまうほど泣いていたところに能登半島地震が発生した。涙が乾かぬうちに、徐々に緊迫感を増していく被災地の状況。

自然災害、人的災害(アニメ内で観ていた侵略戦争や奴隷制度の被害など)

元旦から「人」を取り巻く災害の無慈悲さと残酷さを感じた。

そんな2024。

始まりました。

今年はおそらく昨年よりもお仕事状況が忙しくなることが予想されるので、noteの更新頻度が若干下がる可能性がございます。

だもんで、2024今年のnoteの抱負は

「週刊」程度のnote更新頻度を保つ

これで行こうかなと思う所存。

個人的な熱い抱負は誰に語るでもなく胸の中。そんなスタンスのワタクシでございますが本年もご愛顧のほど宜しくお願い申したてまつりマッスル。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?