見出し画像

【秋田の味わい】ラズベリー特産化に力/五城目町キイチゴ研究会

 秋田県五城目町の農家らが、ラズベリー(キイチゴ)の特産化に向けた取り組みを続けている。生産者でつくる町キイチゴ研究会の会長・佐々木雄幸さん(64)は、町が新たな特産品として生産に取り組み始めたことをきっかけに2007年に栽培を開始。現在は4種類を育てている。
 佐々木さんら生産者と秋田県立大、菓子製造・販売のゆう幸(秋田市)は昨年、連携協定を締結。県立大の技術指導を受け生産したラズベリーを、首都圏の百貨店などに出店するゆう幸が菓子に加工して販売。県産ラズベリーのブランド化を進めている。協定に参加する生産者は昨年、予定の200㌔を大きく上回る計561㌔を収穫。ゆう幸が全て買い取るため、生産者は所得の安定、向上が期待できる。
 農林水産省によると、秋田県の20年のラズベリー出荷量は1・4㌧と4年連続全国トップで、五城目町は県内有数の産地。流通しているラズベリーは海外産が大半を占めるが、佐々木さんは県内の菓子店など30社以上と取り引きしている。佐々木さんは「菓子店に『甘みは砂糖で代用できるが、この酸味はラズベリーにしか出せない』と言われる。栽培方法を工夫して生産量を伸ばしていきたい」と話した。(秋田魁新報社


ラズベリーを収穫する佐々木さん=2023年8月、秋田県五城目町


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?