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「居てもいいし」#やさしさを感じた言葉

4月から社会人になって、働き始める。
春休み2ヶ月もあるぞ!と思っていたのに
気づけば3月終盤。時の流れが早すぎる。

大学は自宅から通えるところだった。
だから今回、初めて実家を出る。

旅行や実習で2〜3週間家を空けることはあったけど
それ以上は無かった。

とりあえず4月からは1ヶ月は研修。
GWには帰ってくる。


そのあと何処に飛ばされるかは
まだ決まってないけど、
今みたいに会えることは、確実に無い。

だからこの春休み、私の母は

「のら子が居なくなる前に...」と
 枕言葉をつけて色々言ってくる。

「Amazonで色々買っとこ」
※母はネットに疎いし、クレカを持っていない

「機種変更しとこ」

「ピクミンブルームの遊び方に馴れとこ」

「一人で行きにくい場所に行っとこ」

最も耳にしたのは
「居なくなる前に部屋片付けといてよ」である。

すいません。まだやってません。


私も自分が居なくなる前に
できるだけ家族や友人と過ごしたい!と
ここ数日で急激に思い始めた。

だから、母と二人で温泉に行った♨️



別に変な意味じゃなくて
母の裸を見たのは久しぶりだった。

コロナの流行し始めあたりで、
行った千葉旅行以来である。

うん、2年振りだ。


私はここ最近の旅行で温泉には
たくさん足を運んでいた。
老若◯女のありのままの姿を見ていた。

だから、なんとなく比較対象があった。

母の年齢の健康的な裸体の基準なんてよくわからないけど、直感的に母の姿はまだまだ若いというか、なんか安心した。


炭酸温泉、香草サウナ、ジェットバスなどなど、
存分に温泉を楽しんだ。

着替えを済ませ、休憩所へ向かった。


私はメロンソーダ、
母はブラックコーヒーを飲み休憩した。


なにを話していたか忘れたが
ここでも母が「居なくなる前に...」
うんたらなんたらと言った。


だから私は「最近よくそれ言うよね」と聞いた。

すると少し考え込んだ後、ボソッ呟いた


「別に...居てもいいし」


小さくつぶいやいた、その一言に、
たくさんの意味が込められている
ような気がして、嬉しくなった。

何かあっても、
帰れる場所があることの有り難さ。


社会人に近づくに連れて
ワクワクと不安の間で右往左往してる私にとって、
その一言に大きな優しさを感じた。










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