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節操がないママ友(3)

チラシが好評だったようで、何名か来てくれるようになったそうでした。

自宅のヨガサロンの準備ができるまでは、

マンションの共有ルーム等を活用しながら、

今後自宅サロンに通ってくれるお客さんを増やしていきたいと、

彼女も嬉しそうでした。


産後はパートでスポーツクラブのヨガレッスンを数コマしていたそうで、

着々と将来の夢に向かっている彼女は、

輝いて見えました。

その頃は。


もちろん私も通っていました。

お値段はとてもリーズナブルでしたので、お財布にも優しい値段でした。

お部屋使用料とレッスン代で、これなら続けられると思っていました。


5人程、固定客がついてきたとのことで、

パートを辞めて、独立一本でいくとのことで、

パート先のお客さんに、共有ルームでのレッスンと、

ゆくゆくオープンする自宅ヨガサロンに来てもらう為に、

退職日に名刺を配りたいとのことで、

kissaちゃん、名刺とかも作れるんやった?

と言われ、名刺を頼まれました。


これがヨガをしているのに、どんどん太っていく

トリガーってやつだったのかもしれません。


名刺とかショップカードはよく作っていたから作れるよ

なんて言うんじゃなかった。

あの時の私は、私も制作側の人間として、仕事をしてきたんだという

自負があったのかもしれません。

私もできるよ!とアピールしたかったんですね。

あの頃の私に、やめとけ、断れ!!と言ってやりたいです。


OKしたとたん、時間おかまいなしに、

彼女が全国のオシャレなプライベートヨガサロンをネットで調べたようで、


こんなデザインがいい!

こんなロゴ作れる?

こんなロゴを表に入れて、裏に名前とかがいい!

イラストも可愛いよねー!

色は私の気に入っている色があるねん!

紙は、ここのショップカードみたいなのがいいわ!


作れる?

どんな感じになった?



と、まあ大量なLINEが、他のヨガサロンのURLとともに、

また気に入ったデザインのショップカードの画像とともに、

バンバン送られてきました。


しかも、

「その月の月末で辞めるから、

中旬には配布したいからそれまでに欲しいねん。」

月末じゃないの?

2週間前に必要なの?


と、思っていた納期よりも2週間早めに欲しいと言われました。

「そんな深夜にしなくてもいいよ!無理しないで!」

と言ってきた直後に、

「中旬には欲しいんやんかー」

と言われ、

ん?

と、また一瞬違和感を感じました。


ずいぶんと振り回す人だなと、

この辺りから気付いてはいました。


そんな時に、夜中トイレに起きた夫が、

「kissa、もうほどほどにしたら?」

と言ってきました。



まだ共有ルームで始めて2ヶ月程、週1なので、

8回くらいしかレッスンはしていなかったので、

ずいぶんと早い決断だなとは思いました。

でも、彼女のキャリアと

スポーツジムのインストラクター時代の人脈があるから、

後は自宅サロンを整えて開業するだけだから、

潔く独立して一本に絞るのも良い決断なのか、

カッコいいな!とさえ、当時は思っていました。

そう、かなりのプラス思考で彼女を見ていました。

私も頑張って彼女みたいにスリムになりたい!

と、いい年したオバサンが夢を見てしまった、

そんな自分も悪かったんだなと思います。


子供の幼稚園時代の3年間(卒園後も継続中)、心的外傷だけでなく、家計のために始めたパート代、高校受験でいうと6校分の入学金くらいになる金額を、あるママ友に搾取されました。ママ友、同僚からのいじめ、ねずみ講ビジネス勧誘に悩まされている方のお役に立てられれば幸いです。