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DAY SEVEN / 食堂車について #017

拉薩駅を出て約五時間。
夕方六時から食堂車がオープンするとのこと、往路と復路での違いをみておくのも勉強かと出向く。

テーブルにあるメニューをみると行きと大差ない。
まっいいか、注文しようと制服のおばさんを呼び止めると、食堂車の先頭に腰掛けた丸刈り小太りのオヤジを指さす。
みるとテーブルの上に分厚い札束を置いている、なるほどこのオヤジが客からカネを集め、食券を配る権益を一手に引き受けてるのか。

しかしまぁ田舎の地方役人そのもの、なんとも偉そうにふんぞり返っている。食券を良いようにコントロールしてるだけに食券濫用というダジャレを思いつくも言うタイミングを逸したのでせめてここに記させてもらおう。

オヤジから受け取った食券を制服のおばさんに渡すとあっという間に我々の目の前に注文した品が並べられる。
青椒肉絲、葱爆羊肉、トマトタマゴスープとご飯。一口喰うとこれが美味い。行きとは大違いである。若干脂っこいのが玉に瑕だが、それでも往路の列車で死にかけて以降 ほとんど食べていない胃袋には天国だ。
う〜ん、これは食券濫用役人の教育、指導のたまものか。それとも単に今日乗り合わせた料理人がよかったのか。
しかし今後、この拉薩駅から西安までの長距離列車に乗った際、用意していたカップ麺が尽きてしまっていたならば試す価値ありと書いておこう。

往路と違ってうまいのです


ところで、この食堂車から見える景色は絶景、まあまあの飯が100倍は美味しく感じます。

この旅から約8年、この車窓を眺めながら食べる食事がもっとうまくなってるのではと期待します

ちょっとピンぼけになってしまいましたが、この食堂車で注文するところから食べ終わるまでをタイムラプス撮影してみました。
食べているのは一番上の写真に写ってる青椒肉絲、葱爆羊肉、トマトタマゴスープとご飯です。
​下の動画、画面左にオレンジ色上着の師匠、その奥 窓際に座っているのが、上で紹介した食券乱用 丸刈り小太りオヤジ、オヤジの金勘定している素早い手の動きがこの動画で確認いただけますw

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