#205マーケットのテクニカル百科実践編

トレンドの継続になり得るフラッグ、ペナントの条件や、天井や底のフォーメーションに関してその裏で働いている力学からわかりやすく伝えている。
戦略に利用できる点としては、徐々にボラが狭まりながらレンジからブレイクしたケースの解釈、市場のクライマックスの時の行動に関してどのように行動したら良いかというところがある。実践編から入ったが、入門編もじっくり読んでみたい良書。

・株式とその発行企業を同じものとして考えてはならない、利回りを基準にしてその価値を決めてはならない、実現損益と評価損益を混同してはならない。

・値動きと出来高に関して必ず自分でメモをとるようにする。

・チャートをつけるのは、値動きがセクターの中で主導的であり、大きく動きうる銘柄に限ること。

・ボラが高く値動きが早い銘柄に関しては、人気化、上昇、熱狂、噴き上げのサイクルが通常よりも早いことを覚えること。

・大商いや、大暴騰があった日には、ストップをその日のCloseから1tickしたまでもちあげておく。そうすることによって、利益の全てを取得することはできないまでも、かなりの利益を持ち帰れる。(現代ではATRで代替するなどしても良さそう。)

・続けて上昇していったら、ここのストップをそのままスライドさせていくこと

・プログレッシブストップを入れる時には、株価が大商いを伴って目標値に達した時、目標値を上抜いて

・「最初の3日間」とは、最高値をつけた日から3日間株価がそれよりも安い水準で推移した場合に天井かもしれないと疑うこと。ここからストップを切り上げていくことが重要となる。

・フラッグやペナントでは出来高が著しく減少しなければならない。(買い方向で進んできて、その後出来高の停滞とフラッグやペナントは、市場において売り手がいないことを意味する。)

・上方向にボラティリティが収斂している時は買わない。逆に上方向に値幅が出ている時には買い

・上値から押してきた時、基本的なトレンドラインまで下げ、支持圏がある以前の目先天井の水準まで下落するといった場合に、ストップを置きながら買いから入るというのは良い施策である。

・株価が支持圏・抵抗圏の4~5%あたりまで下げて、大きな出来高を伴って反転の兆しが見えたら買い

・株価が保ちあい圏から放たれたあとかなり上昇してから垂直なマストを形成し、その後に再び何らかの保ち合いパターンを作ることもあるが、そうした時は、起点からフラッグと同じくらいまで上昇余地がある。フラッグやペナントの形成までしっかりと待つのが良い。

・ヘッドアンドショルダーズ・トップではトップと右肩を結んだ線に戻ってきたら、ショートするというのもあり

・三角形から上昇する上昇メジャートレンドであれば、押し目で買うというのも有効である。

・円形天井と円形底という概念がある。天井近くでは下げる時に出来高が増加する様子をいう。

・直角三角形では、放たれる前に株価がその頂点に押し込まれないことが大切。下落局面においては、出来高はそこまで重要でない。

・トレンドを伴って収斂していく時には、ウエッジといい、上限下限線から上放れ、下離れる前にストップでポジションを管理する必要がある。仕掛けは、押し目や戻りのところで出来高を確認してから動くこと。

・チャート分析を数量化できず、チャート上に現れた投資家の行動を隠すことはできない。

・ヘッドアンドショルダーは左肩の出来高が大きく、右肩が少ないとかなり警告サインになる。

・売りの時には、買いの時のように必ずしも出来高が重要ではない。

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