見出し画像

デッサン

動かないでとあなたの背中を紙にもっと見られたいの幻想でいっぱいになって、触れたいの欲望がうずく。何処かの水色取って、散りばめて、鉛筆の尖った先でクリトリスを撫でてるんだよ。動くと痛くなるから動かないであの時計が3時になるまで。だれにきいても何もない、鳥籠の、その横のベッドの。ほらもっと開いて、描きたいとこ描くから、全部描くから。規則的に身体はうごいて心が不定形に落ちて、動物がみな笑ってる。人間て気持ち悪いね、って人生相談の結論にいまさら笑ってる。見たいよ、見たいから見せて、嫌がるふりしながら、顔に被さって私のが全部出てるし、若くもないしもうダメだねって私たちってピザでお腹いっぱいになってる。夢のなかでもあなたといっぱいした。もう少しで描けそうだよ。もう少しの辛抱だから、我慢して。可愛そうって思うだけですごく濡れる。あなたなんか私がいなかったらなんの価値もないし、ほんと可愛そう。だめまたイキそう。早く描いてよ。バカじゃないのかな。お前みたいなバカは傷つけるだけ傷つけたら捨てるつもり、だから早く描いて。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?