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Leica M10-D

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Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
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2020年2月の記事一覧

LeicaM10-Dで1万枚写真を撮って考えたこと

先日Leica M10-Dのショット数が10000枚に達しました。 レビュー的な記事はしばらく使ってからにしようと思い、10000枚というラインをなんとなく設けていました。一週間や、一ヶ月使用したくらいで、そのカメラを大々的に語るのは申し訳ないからです。 依頼仕事でも、日常でもこればかり使ってきたため、案外早く達してしまいました。期間的には1年足らずというところです。そういうわけでマガジンにまとめました。 ライカを使いたいと思っている人はもちろん、これから写真を始める方

簡単! LeicaM10Dのファームウェアアップデート方法

M10-Dは液晶が無いので、ファームウェアの更新に悩みます。 思ったより簡単でシンプルでしたので、備忘録も兼ねて、こちらに書いておきます。 ファームウェアは↑詳しいリンク貼っていますが、簡単に言うとデジタルカメラを制御しているソフトウェアです。メーカーによってはこのファームウェアの更新が頻繁にあり、バグの修正や、ピント能力の向上を行っています。カメラはどうしても機械的な”ハード”(ボディ)に制約される部分が大きいのですが、ファームウェアを最新に保つことで、ソフト(心)はい

Leica M10-D の堅牢性

触れてみればその頑丈さがわかる。重く、冷たく、硬い。

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ズミクロンについて

ライカと言えばエルマーとズミクロン。これについては多くで語られているので、僕が新たに語るべきことは何もないように思える。 それにしては随分背伸びしたタイトルで、個人的な経験からその魅力を少しでも描き出せるように。 フィルム時代は2ndを使っていたが、今回M10-Dにアップデートするにあたり、ズミクロンも新型にしてみた。 新型といっても現行は1994年の発売。僕がロックさえも聞いていない、米米CLUBやシャ乱Qやモーニング娘。の古き良き時代の製品だ。 光学設計は1979

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Leica M10-D の描写性

カメラの描写性能はボディよりもレンズによって決まる、ということは多くの撮影者の間で異論のないことだろう。それはどのカメラでも基本的に変わらない。 ライカが他のカメラと違う点がひとつある。それはイメージセンサーに合わせて新たなレンズを開発するのではなく、レンズに合わせてイメージセンサーが開発されていることだ。 60年以上も同じマウントのレンズが支障なく使えるのは、M型レンズに合わせてセンサーがチューニングされているということが大きい。 それはM型以外のモデル、S, SL,

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Leica M10-D の速写性

ライカのファインダーを覗いた写真家の友人がこう言った。 「現実よりもクリアだ」 ファインダーこそレンジファインダーの命だと言える。レンジファインダーカメラの歴史を創ってきたオリジナルなメーカーにその妥協は一切ない。それはデジタルになっても変わらない。 レンズを通した、あるいは液晶を通した像で被写体を見ることと、明度の高いガラス越しに被写体を見ることは明らかに異なる。 今でこそ、被写体と液晶画面に写る像に遅延差は無くなったものの、体験そのものが根本的に異なるものだ。

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レンジファインダーカメラを最大限に楽しむ設定

今回はレンジファインダーを楽しむための設定について考えてみます。 レンジファインダーとは? レンジファインダーカメラとは、光学視差式距離計が組み込まれており、距離測定に連動して撮影用レンズの焦点を合わせられるカメラのことである。レンズの繰り出し量などを測定することで合焦装置と光学距離計を連動させ、スプリットイメージや二重像の重ね合わせによりピント合わせを行う。- Wikipedia レンジファインダーの利点・一眼レフより断然コンパクト ・ミラーが無いので、ミラーショック

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Leica M10-D の操作性

フルマニュアルで直感的な操作ができるのがM型ライカの大きな特徴だ。 電源を切っていても、シャッタースピード、絞り、iso、ピントと撮影に必要な要素全てを調節できる。これはフィルムカメラを使用しているような感覚を与える。そして一度この感じに慣れてしまうと、他のカメラに戻れない使いやすさがある。 そして使えば使うほど操作が習熟して、いい写真がとれるようになる。身体に馴染む、身体的とも言える。 M10-Dには液晶画面すら無い。

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Leica M10-D の携行性

ライカM10からフィルムライカと同じサイズになっている。M10-Dでも同様のサイズ感だ。 幅・高さ・奥行きが 139mm x 80mm x 37.9 細かいが、この37.9というのはこだわりたいところなのだろう。 フィルムのMPを使ってきて、デジタルが気になってはいたが、ボテッとしたそのサイズ感が嫌で、ずっと避けてきた。今回使ってもよいと思えたのは、ついにフィルムライカと同じサイズになったというところが大きい。 富士フィルムのx100シリーズも好んで使用している。

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