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Leica M10-D

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Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
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#M10P

ノーファインダー・ノーライカ

前回はこのような記事を書いた。 フルマニュアル機で真面目になってしまうことを打破するために、ノーファインダー撮影について考えてみる。 一眼レフと違って、レンジファインダーはレンズを通した光景をファインダーで見ることができない。M10-Dに限って言えば背面のLCDディスプレイもついていない。ファインダーはただのガラス窓であり、映る範囲がおおよそフレームで示されているだけだ。(液晶のついたM型や、x100f等ハイブリッドなミラーレス等、レンズを通した光景を確認できるデジタルも

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再会して再開する、M10-D

ライカはずっとMPを使ってきた。根は真面目な性格のせいか、20代の終わり頃、ずっと敬遠していたものを手にとった。写真を仕事として扱う一人の人間として、写真自体を生み出す機械に関しては誰よりも熟知していなければならない。基本のライカを使えずしてカメラマンは名乗れないだろう。そんな過剰な思い込みもあったと思う。そして僕が好きな写真家は様々なカメラを使うタイプの人が多かったことと、35mmという写真の伝統、あるいは写真の父としてブレッソンやロバート・フランクの影響ももちろん大きい。

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