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Leica M10-D

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Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
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#M10D

スタジオ撮影でM10Dを使ってみた

スタジオ撮影に適したカメラは、一眼レフか今ではミラーレスだと思う。 それも、ストロボ接点がついており、PCと接続できるようなUSB等の端子がついているハイエンドなカメラ。 なぜか? まずスタジオを使うということは、クライアントに納品する写真を撮るという明確な目的があるからである。多くのスタジオが時間によって料金が加算されるシステムだから、経費を削減するためには撮影時間は短ければ短いほうがいい。 短い時間で、クライアントの満足する写真を撮ることができれば、費用対効果も上

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山旅とライカの相性

山にライカを持ち込む人はそんなに多くないと思う。 山の中を歩いていて、多くが首からカメラをぶら下げているがライカをぶら下げている人とはあまり出会ったことがない。 これまでに1度だけ、M6をぶらさげている人と遭遇した。 年に20本ほど山行していて、記憶にあるのはその一回だけだ。 ライカ使いの写真家先輩にそんな話をしたら 「えー山に持って行ってるの?俺は無理だわ。。」 と嘲笑された。 高額な機材を汗と泥で汚していて、雨に降られて一回でダメにする可能性も十分にある。 お

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Leica M10-D の操作性

フルマニュアルで直感的な操作ができるのがM型ライカの大きな特徴だ。 電源を切っていても、シャッタースピード、絞り、iso、ピントと撮影に必要な要素全てを調節できる。これはフィルムカメラを使用しているような感覚を与える。そして一度この感じに慣れてしまうと、他のカメラに戻れない使いやすさがある。 そして使えば使うほど操作が習熟して、いい写真がとれるようになる。身体に馴染む、身体的とも言える。 M10-Dには液晶画面すら無い。

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再会して再開する、M10-D

ライカはずっとMPを使ってきた。根は真面目な性格のせいか、20代の終わり頃、ずっと敬遠していたものを手にとった。写真を仕事として扱う一人の人間として、写真自体を生み出す機械に関しては誰よりも熟知していなければならない。基本のライカを使えずしてカメラマンは名乗れないだろう。そんな過剰な思い込みもあったと思う。そして僕が好きな写真家は様々なカメラを使うタイプの人が多かったことと、35mmという写真の伝統、あるいは写真の父としてブレッソンやロバート・フランクの影響ももちろん大きい。

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