マガジンのカバー画像

Leica M10-D

31
Leica M10-Dを中心にM型ライカの使い方や特徴を解説し、作例写真と共に紹介します。プロのフォトグラファーから見た印象と、撮影や設定のちょっとした小技も解説しています。
Leica M10に関するムックマガジンです。使い方や設定だけでなく、撮影された写真やライカにまつ… もっと詳しく
¥2,000
運営しているクリエイター

#noteカメラ男子

ISO オートで撮影する際のメリットとデメリット

LeicaM10-Dはフルマニュアルのレンジファインダー式デジタルカメラです。 フィルムのM型と異なる点といえば、ISOオートと、シャッタースピードオートが選択できることでしょう。 他のデジタルカメラではおなじみの「絞りオート」が使えないため、絞りシャッタースピード共にオートの「フルオート」は使えません。(Leica Qでは使える) あくまでフィルム設計に基づいた、光学レンズを主体においたカメラだと言えます。 よって多くの人が、フィルム機と同様にフルマニュアルのスナッ

有料
300

夜撮とアナログダイヤル

夜もずっと首からカメラをぶらさげている。 日中のこの時期は太陽の照射角が低いので、割とどの時間帯でも良い光がある。日が暮れる時間も早いので、完全に暮れてしまうまでのマジックアワーで撮るのもいい。 夜もよい。仕事が終わり、人間が活動する時間帯だ。スナップしたいと思う場面が多いのも夜な気がする。コロナ状況で来週から再び飲食店の営業自粛がなされると発表された中でも、街は賑わっている。 x100fやLeicaのようなアナログダイヤルのカメラでは、夜でも感度を変えずに撮影している

有料
200

LeicaM10-DのJPEG感

JPEGの撮って出し、という言葉があります。デジタルカメラで撮影した写真を、無加工のまま提出することで、おそらくはアマチュアカメラマン、スナップ系の人によって造られた言葉です。 仕事として写真を撮っている人は、RAWデータから現像をして仕上げることが多いです。露出のコントロールが効くのと、高い画質を保持したまま写真を完成させることができるからです。 仕事でも、ジャンルによっては未処理のJPEGで納品するものもあります。例えば枚数を多く撮るような撮影、ライブ・舞台・スポーツ

LeicaM10-Dで1万枚写真を撮って考えたこと

先日Leica M10-Dのショット数が10000枚に達しました。 レビュー的な記事はしばらく使ってからにしようと思い、10000枚というラインをなんとなく設けていました。一週間や、一ヶ月使用したくらいで、そのカメラを大々的に語るのは申し訳ないからです。 依頼仕事でも、日常でもこればかり使ってきたため、案外早く達してしまいました。期間的には1年足らずというところです。そういうわけでマガジンにまとめました。 ライカを使いたいと思っている人はもちろん、これから写真を始める方

簡単! LeicaM10Dのファームウェアアップデート方法

M10-Dは液晶が無いので、ファームウェアの更新に悩みます。 思ったより簡単でシンプルでしたので、備忘録も兼ねて、こちらに書いておきます。 ファームウェアは↑詳しいリンク貼っていますが、簡単に言うとデジタルカメラを制御しているソフトウェアです。メーカーによってはこのファームウェアの更新が頻繁にあり、バグの修正や、ピント能力の向上を行っています。カメラはどうしても機械的な”ハード”(ボディ)に制約される部分が大きいのですが、ファームウェアを最新に保つことで、ソフト(心)はい

再会して再開する、M10-D

ライカはずっとMPを使ってきた。根は真面目な性格のせいか、20代の終わり頃、ずっと敬遠していたものを手にとった。写真を仕事として扱う一人の人間として、写真自体を生み出す機械に関しては誰よりも熟知していなければならない。基本のライカを使えずしてカメラマンは名乗れないだろう。そんな過剰な思い込みもあったと思う。そして僕が好きな写真家は様々なカメラを使うタイプの人が多かったことと、35mmという写真の伝統、あるいは写真の父としてブレッソンやロバート・フランクの影響ももちろん大きい。

有料
300