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x100fを1ヶ月使ってみて


面白味のないタイトルだが、その名の通りのエントリーを。

x100fを使って約1ヶ月が経った。シャッターカウンターは2597を指していて、1日平均87枚写真を撮ってきたことになる。
私は、シャッターをあまり切らないタイプだと思っていたが、歴代の使用カメラを考えてみても、一番多く切っているかもしれない。

36枚撮りフィルムに換算すると72本分。一本1100円のコダック、現像580円で計算すると、120,960円の経費がかかっていることになる。
現在の本機の価格相場が150,000円程なので、フィルムであれば一月にしてほぼ元をとれる計算になる。
こういうことをして、どうも貧乏くさいのだが、フィルムを使っている身としては、どうしても考えてしまう。

フィルム時代に写真を始めた方ならお分かりだと思うが、以前はロールでモノクロを買ってきて、無限の気持ちで、シャッターを切ることに躊躇なく、写真をしてきたはずだ。それほどに、手軽な価格だった。
今は時代が変わり、感材費は高騰する一方で、フィルム写真そのものが高値の趣味と合いなってしまった。

本来、撮影者は、コストの事を考えるよりも先に、目の前の風景を自由に切り取るものではなかったか。ジャーナリズムの分野では、仕事の発注元があるので、金銭の事までは考えないかもしれない。しかし、仕事であっても、感材費は出ない時代なのだ。

一ヶ月経ち、改めて、x100fで写真を撮れる喜びを感じている。
被写体はどこかへ行って探すものではなく、今ここで生きている日常の中にこそある。言ってしまえば、カメラを持っているならば、毎日が旅となる。

f4 s640 iso400 acros

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