服かぶり

奇跡のシンクロ

その日は、めったに行かない新宿で用事があり、めったに着ない服を着て出かけた。久しぶりの新宿、ものすごく混雑していて、あちこち人の海だった。

ヘトヘトになりながら駅に向かって歩いていると、
ちょうど向かい合う位置に、私と全く同じ服を着た女性がいて、こちらに向かって歩いてきたのだ。

サイズも色も全く同じ服。
こんなに広い街で、こんなに人の大勢いるところで、
今この瞬間に、ちょうど二人がすれ違うって、どんな偶然!?

歩いてくる女性も、途中でこちらに気が付いたようで、
ちょっと恥ずかしそうに、俯きながら私達はすれ違った。

ミラクルだなーと思いながら、ふと、思い出したことがある。

私が小学生の頃、かけると変顔になるメガネが、スーパーのおもちゃコーナーに売られていて、


「今日、お父さんが帰ってきたら、このメガネをかけて驚かせよう!」
と思いつき、その変なメガネを母に買ってもらい、父の帰りをワクワクしながら待っていた。

父はいつもインターホンを押し「お父さんですー」と言ってから家に入ってくる。
私は玄関で父をお迎えする習慣になっているので、
その日は、母と二人で、変なメガネをかけて玄関で待ち構えていた。

扉が開くと、そこには信じられない光景が!

なんと、父も同じく、その変なメガネをかけて帰ってきたのだった!

ドッキリがシンクロしてしまった!!

父も母も私も、死ぬほど笑いました。


こういう嘘みたいなシンクロが、世の中のあちこちで起こっているのかもしれないと思うと、この世は本当に奇跡だなあ~ と不思議な気持ちになります。

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ときた ゆう

30代、人生初の無職生活継続中。生活リズムアドバイザー(3級)。今の私がときめくことって何だっけ?自分に問いかけながら、五感を総動員して生きる日々をつづります。元Web系企業の経営企画部マネージャー。美大卒だけど絵はお休み中。健康/ピアノ/カフェ/古民家/渋ビル/猫好き。
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