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明日から人生を懸けた3か月が始まる社長の話

一見、遠回りに思う道が、実は近道である

とまでは言わないけど

一見、遠回りに思う道が、一番面白くて一番遠くまで行ける道だと信じている

実はブレイゼンブレイズ(Brazen Blaze、以下ブレイゼン)は
2024年4月、つまり今月に既に正式リリースしている予定のゲームだった。
だがそれなのに明日4/26から全世界向けのオープンβテストなんて始める。
しかも約3か月間のリリースまでずっと続くβテストを。
正直言ってクレイジーだ。

全世界向けのPvP(Player versus player)マルチプレイアクションVRゲーム。
近いゲームで例えるとスマブラのゲーム性にOverwatchの雰囲気を掛け合わせたようなVRゲーム、とプレイした人からは言われた。

ここまで来るのに本当に長かった。
会社を2016年に創業してから8年経って、ようやく悲願だったマルチプレイのVRゲームをリリースできる。

現在アメリカでは10代の30%以上がVRヘッドセットを所有しているという日本では考えられないような衝撃的なデータが出た。

実はアメリカでは10代のティーン層中心にVRゲーム市場が劇伸びしている。

そんな中プレイヤー達に一番流行しているのがマルチプレイのVRゲームだ。

※上記タイトルが例。数字は推計。マルチプレイVRゲームが非常に売れている

50億円や100億円近くのVRゲームが昨年頃から多数登場しているほど隆盛している状況だ。

そんなマーケットで僕らはどストレートで世界に向けてマルチプレイのVRゲームブレイゼンを作っている。

本来はすでに完成しているゲーム。
今月4月にリリース済みのはずのゲーム。

じゃあなんで明日から約3か月のオープンベータテストを行うのか。

それは話は2月にさかのぼる。

ブレイゼンは今年の2月上旬にも一週間ほどのβテストを行っていた。

そして実は話はその2月上旬のβテストの数週間前の1月下旬にさかのぼる。

もともと4月リリースの作品ということもあり、1月下旬にプラットフォームであるMetaの人がブレイゼンのテストプレイをしに我々のオフィスに来社してたのだ。

そしてテストプレイをしたそのMetaのある人物がこう言ったのだ。

このゲームは素晴らしい。大いなるポテンシャルを持っている。
これまでのVRゲームにはない新しい楽しさがある。
そして新しいがゆえ新規プレイヤーに本当の面白さが理解されにくい部分もあるだろう。
2月上旬にβテストをやるんだろ。その期間をもっと伸ばさないか?
リリース時期を遅らせてもいいと思う。
実際にコミュニティにプレイをしてもらって、このゲームの本当のポテンシャル、面白さを引き出すために、沢山の人に伝えるために、どうすればいいか意見をもらって、コミュニティとともにゲームを作ればいいんだ。

はじめこの言葉をきいた時は
「なんて無責任なことを言うんだ」と心の底から自分は感じた。

会社側からすれば「リリース時期を遅らせると収益を得るタイミングも後ろになるんだぞ」とプラットフォームの人は本当に好き勝手なことを言うなと。

だから色々言い返した。

しかしこのMetaの人物の情熱は本当だったのだ。

自分を信じてほしい。このブレイゼンという作品はとても素晴らしいポテンシャルを持つ。だが新しい体験を持つがゆえに理解されないリスクもある。
だからこそリリースする前に、その価値をわかってくれる人を、そしてその価値をより伝わりやすくする方法、より面白くする方法を知っている人を、味方につけるべきなんだ。そしてゲームをよりアップデートするべきなんだ。
リリース前に世界中に沢山の味方がいると、ブレイゼンというゲームの真の価値を彼らが世界中に知らせてくれるはずだ

こうして彼から熱く、
ゲームのリリース前に世界中のプレイヤーからフィードバックを得るために
βテストの期間を増やたり伸ばしたりするべきだ、と説き干されて、
自分たちは決めた。

2月のβテストのフィードバックを受けてアップデートしたものを
4月に再度βテストを行い、リリースまでの約3か月間さらに世界中からフィードバックを受け続けて、圧倒的にこれ以上に最高な作品にすると。


ただ、お伝えした通り4月にリリース予定だったゲームであり、
前回の2月のβテストから2か月が経ち大幅にアップデートもして、
現時点ですでにめちゃくちゃ面白いゲームだと強く感じてる。
いつリリースしても自信を持って出せる。

ただ、ただ、だ。
完成したと自分たちが思ったところからどれだけ面白くできるか。

自分たちは世界一面白い、と言われるゲームを作りたい。

だからこそ、
リリースまでの約3か月間、全世界に対して誰でも参加できるオープンベータテストを実施して、プレイヤーからのフィードバックをもらいまくって、ゲームを徹底的に磨き上げてリリースする。

本当に本当に世界一面白いゲームにして世界中にリリースしたい。

世界中のβテストに参加したプレイヤーの人たちと自分たち全員が
「これが世界一のVRゲームだ」
と確信を持って正式リリースをしたいと決めた。


ここまで来るのに本当に長かった。

沢山のことを思い出す。

カジュアル面談で「俺は転職する気ないですよ」って言ってたのに、会社の技術的な課題を全部説明したら「それ俺なら全部できますね」って言って、結局最終面接まで受けてくれて、僕と人事が最後には居住地の最寄り駅まで行って近くのレストランで食事する時に内定承諾書を突き付けて「今日はこの書類にサインしてくれるまで帰しません」って言ったら結局食事の最後に「わかりました。ただ俺、世界一以外興味ないですから」と言って書類にサインしてくれて入社して今回のプロジェクトではテックリードにまでなってるあの人のことや

2017年に会社が来月でキャッシュがなくなりここで断られたら会社倒産の状況で臨んだ事業会社CVCの投資委員会で中央の席からすごく偉い雰囲気の人が怒涛の質問攻めでVRについて全く納得してもらえず「終わった」と思っていたら、「最近ソーシャルネットワークという映画を見て、マークザッカーバーグも大人たちから理解されず否定されてた。今の私はもしかしたらその大人側なのかもしれないな」と言ってまさかの投資決定してくれたおそらく創業者っぽかったあの人のことや

4年ほど前に「VRのマルチプレイヤーゲームの時代が来る」と言った時に沢山の投資家の人に信じてもらえることが少なくて、時には鼻で笑われ、
話をきいてくれた人でも「でも今までと全然違うスタイルの作品で、これまででやったことがない今はその技術がないマルチプレイヤーゲームをどうやって作るの?」と言われた。でも今となってはVRゲーム界で世界最高峰の技術力と才能のあるクリエイターが集まり、途方もないほどの尽力で最高難易度である「全世界向けのリアルタイムアクションVRゲーム」が実現できていて、市場では50億円・100億円規模の売上のタイトルも複数登場したことや

ドキドキしながらDMで連絡したら返信をくれて社員数5人の時代でオフィスを間借りしてた時に来社してくれて「ここは本社じゃないですよね?」って真顔で質問して「まぎれもない本社でまだ5人しか社員がいないので間借りしてます」って僕が返したらすごく驚いてたくらい当時大手ゲーム会社に勤めていて、後に口説き倒して入社を決めてくれ、その後会社で初めてのヒット作東京クロノスのディレクターを務めてくれたあの人のことや

ベテランの凄腕クリエイターで最後の最後まで転職を渋っていたけど、最後には「俺の定年までの最後の10年面倒みてくれますか?」と言って入社してくれてベテランなのに誰よりも若い熱量とメンタリティでクレイジーなまでに制作にこだわるあの人のことや

超有名編集でプロデューサーで、著書のサイン会の最後尾に並んで「弟子入りさせてください!」と伝えると「気持ち悪!無理!」と言われたけどあきらめず食い下がって沢山迷惑かけたけど、後に師匠となって自分にエンターテインメントを教えてくれた恩人のあの人のことや

求められてもないのに毎回の宴会で司会をしたり一発芸をして、クリエイターすらもドン引きさせる超ゲーマー、ただ資金調達をばっちり決めてくるCFOのことや

新卒の会社の同期で一緒に20代前半で会社を辞めて、MyDearestという会社を創業して今もまだずっと一緒にやってるCOOとCCOのことや

沢山の人や出来事を思い出す。

VRという領域を選んだのは遠回りだとよく言われたけど、今振り返ると、むしろ世界一の挑戦をするにあたって最高の舞台となった。

沢山否定もされたけど、それを忘れてしまうくらい沢山の最高な人達が助けてくれたり仲間になってくれたりした。世界一面白い作品を作るために。

そして今ブレイゼンの制作をしている現場を、会社の代表として毎日見ていて思う

こんなに才能のある人たちが、
ド真剣に真摯に、
とんでもない努力をして、お互いに激励し合って
ただただ面白いものを作るために
議論し合っている現場を見て、

ああ、この人達に成功してほしいな
この人達をどんな方法を使ってでも成功させたいな
この人達が作るブレイゼンという作品が、
世界中の何百万、何千万もの人たちに
拍手喝采を浴びるほど愛されてほしいな

この人達が報われてほしい
こんなに才能があって、純粋に賢明に、削れるような思いすらもしながら
ただただ世界一面白いと言われることだけを目指してモノを作っている
この人達が報われるためならなんでもする

届け
届け
届け

世界中の百万人に
世界中の千万人に

届かせるために
そのために

このnoteを呼んでくれたあなたへ
あなたもこの船に一緒に乗ってほしい
どうかβテストに参加してほしい
あなたが実際にプレイして、あなたの声で、
あなたのフィードバックで、
このゲームをさらにさらに面白くしてほしい

一緒に世界一面白くしてほしい

どうかブレイゼンという作品を世界一のゲームにするために

このゲームを作った人達が世界一面白いゲームを作った人達だと
称えられる未来を作るために

どうか協力いただけませんか

明日から全世界向けのオープンβテストが始まる。

VRゲームの環境がない人に向けての情報も書く。

Meta Quest2は3万1,900円で買えるほど安くなりました。任天堂Switchくらいの価格です。これ一台あればVRゲームが遊べます。

Meta Quest3は7万4,800円と少し高いように感じますが、現在世界で騒がれてるApple vision Proと比べるとVision Proは最高の製品ですが50万以上して、コスパは圧倒的にMeta Quest3の方がすぐれていると断言できるほど傑作ハードです。


下記のDiscordに参加してゲームをプレイしてフィードバックをください。

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どうか協力いただけませんか

一緒に未来を作りましょう。歴史の証人になってください。

一緒にブレイゼンという作品を世界一面白いゲームにして

世界中に届けませんか


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