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初夏なのでVRでパブリッシング事業始めました

こんにちは。MyDearestというオリジナルIPのVRゲームを開発・販売する会社の代表の岸上と申します!

当社は2016年の「VR元年」と呼ばれた年に創業して8期目を迎える70名くらいの会社です! これまで「東京クロノス」「アルトデウス: BC」「ディスクロニア」といったタイトルが代表作で、VRゲーム領域において日本のフロントランナーとして以下のように世界で色々な実績を上げてきました。


そんな当社が本日「パブリッシング事業」を開始することを発表しました!

「パブリッシング事業」とは何なのか?

それは自社開発以外のタイトルを当社がパブリッシャーとなり販売する事業のことです。

もっと簡単に言うとゲームにおける仕事を、「ゲームを作る」「ゲームを売る」という2種類に分けた時に「ゲームを売る」側の内容です。

バンダイナムコやセガ、などなど日本でも大手ゲーム会社が他社タイトルをパブリッシングする事例も沢山あると思います。

ゲーム業界では以前から存在してきたのですが、

これまでVRゲームという領域はゲーム業界において比較的ニッチなジャンルであり、基本的には自社で開発したものを自社で販売するという「パブリッシャーとディベロッパー」を兼ねるモデルが普通でした。

しかし近年Metaが販売するQuest2が2000万台の販売台数を突破(任天堂ゲームキューブの累計販売台数くらいです)したり、VRゲーム領域における市場規模が大きく拡大することで、規模の大きなVRゲームの会社が出現したり、小規模な開発者がプロモーションを他社に頼る事例ができたり、という状況の中で、世界でもまだあまり例はないですがVRゲームにおいても「パブリッシング」が始まりだしています。

そんな状況の中で世界で最も早い時期からVRゲーム領域において「パブリッシング事業をやろう」と乗り出したのが僕らMyDearestです。

では「なぜ」僕らMyDearestはパブリッシング事業を始めるのでしょうか。

この「なぜ」という部分が一番大切だと思っています。
理由は2つあります。

まず1つ目。

それは「VRゲームが世の中で少なすぎるから」です。

「面白いVRゲームをもっと世の中に増やしたいからです!!!!!!!!!!!!!」


そうなのです。実はVRゲームはMetaのQuest2が2000万台突破したりする中でリリース数が少なぎるのです(主にMetaQuest2において)

さらに日本の会社からリリースされたVRゲームにいたっては少なすぎるのです!!!

Meta Quest2にて毎月VRゲームは10本程度しかリリースされず、また日本の会社からリリースされたMetaQuestストアでのVRゲームはなんと年間で10本にも届きません。

OculusRank(日本の非公式集計サイト)だとMetaQuestストアのコンテンツ数はストア開始して約4年間の累計で500本弱程度です(月10本程度なので少なすぎるのではないか、という印象です!)

いくら面白いVRゲームをプレイしても新作が少なくて次に興味のあるタイトルが見つからなければVRヘッドセットを利用するという少しハードルのあるVRゲームの性質上、ヘッドセットは押入れに眠ってしまいリテンションが下がります。

そうなのです。VRゲームを世の中でもっと広めて遊び続けてもらうためには、「もっと沢山世の中にVRゲームがリリースされるべき&世の中の人が新作のリリースに気付くべきなのです!!!!!!!!」

VRゲームのリリースが少ないのは開発者が興味を持っていないからでは?という声もあるかもしれません。

しかし実はそうではないのです。

MetaのQuestストア限定の構造なのですが、
実はストア構造が2つあります。

1つは先ほどから説明している月に10本程度しかコンテンツが出ない「MetaのQuest本ストア」

そしてもう一つはApplabというものがあります。

実はMetaのQuest本ストアはリリースするハードルが非常に高く、Meta社内での企画書審査を通過しないとリリースすることができず(かなりハードルが高く、そもそもMetaと直接連絡する窓口すらなく、従来Metaと関係を構築してきた開発者以外の、世界中の多くの新しい開発者がQuest本ストアにリリースできずにいます)

その救済措置でありセカンドストアとして、Metaの企画書審査がなく、リリース項目を満たせばある程度誰でもリリースできるストアです。(ここで評判が高くなって初めてMetaの本ストアでリリースできる可能性が生じます)

そして本ストアが500本程度であるのに対して、途中から開始された
Applabでのリリース数はなんと「2100本以上」という現状で、

実はVRゲームは沢山リリースされていたりもするのです!!!!!

さらにPCゲームプラットフォームであるSteamではVR対応ゲームが7000本ほどで、VR専用ゲームでさえも6000本弱、ほどリリースされています。

https://steamdb.info/stats/releases/?tagid=21978

つまり現在のVRゲーム界の課題は

MetaQuestストアという2000万台ハードが売れ最も人気のあるプラットフォームの本ストアでの新作リリース本数が少なすぎて、ユーザーのリテンションが下がってしまったり、コンテンツが沢山リリースされているApplabやSteamでは「そもそもどんなタイトルが出ているか知らない」という状況が生まれていることなのです。

僕らはここ数年「新作が少ない」だったり「面白いタイトルを知るきっかけがない」ということでVRヘッドセットに埃をかぶせてしまう人がいることにずっと問題を感じてきました。

だからこそ僕らはパブリッシング事業をスタートさせて、僕らが超面白いと感じたタイトルを見つけてグローバルプロモーションを支援したり、超面白い開発者がいれば開発支援(共同開発)も行ったり、

また100%できると保証はできませんがMetaのQuest本ストアでのパブリッシングを行ったり、PlayStationVRやSteamやPICOなどのPCでもコンソールでもスタンドアロンでも僕らがこれまでノウハウを培ってきたプラットフォームでのパブリッシングをしていって、

「超面白いVRゲームがあるんだよ!!!!!」

と沢山の人に知ってもらい売る活動をどんどんやっていくのです。

そもそも僕らMyDearestが2020年にリリースした「アルトデウス」という作品のコンセプトは「日本中でVRムーブメントを巻き起こす」でした。

だからこそ僕らMyDearestがパブリッシング事業を通じて僕らが内製で開発した以外のタイトルでも「超面白いVRゲーム」があるならば、それを皆様にぜひお届けすることがしたいのです!!!!!!


そして「なぜ」僕らMyDearestはパブリッシング事業を始めるか?
という2つ目の理由ですが、

それは僕らMyDearestという会社が「ゲームを作る、ことだけでなく、ゲームを広める・売る、ことも大好きで得意な会社」だからです!!!!!


僕らは70人ほどの会社なのですが、開発チームが50人くらいです。

知り合いにきいたところ50人くらいの開発チームには、マーケティングチームは3人~5人、というケースが多いそうです。

しかし僕らMyDearestの場合は50人の開発チームに対して、マーケティングチームは"15名"ほどもいます。(通常のケースの3倍~5倍ほどです)

そもそも開発チームに対してマーケティングチームの割合が非常に大きい会社。

それだけ作品を広めること・売ること、をとても重視・得意としている会社なのです。

この考え方が生まれたのは当時2018年に企画されて2019年にリリースされた僕らの最初のヒット作品である「東京クロノス」からです。

東京クロノスが企画された当時の2018年は、2016年のVR元年が来なかったと言われて、現在ヒットしているMetaのQuestのようなハードもなく、

「VRゲームなんて絶対売れない」

と言われた時代でした。

その中で、「VRゲームという第一印象ではなく、そもそもゲーム作品として興味を持ってもらって、情報を調べてもらったらVRゲームだった」

というような認知の広め方をしよう、と僕らMyDearestのCOOが提案して、

さらにはCOOが中心となって「コンテンツが完成するまでの間をエンターテインメントにしよう」

と今では当たり前になった考え方でしたが、当時は斬新だったそのやり方を先陣を切って実現して、東京クロノスではクラウドファンディングも実施してキャンプファイヤーとkickstarter合わせて1800万円集めて、その後クラウドファンディング支援者の方々(制作共犯者)の方々の熱量が後押しして東京クロノスという作品は「VRゲームは売れない」という前評判を覆してヒットしました。

それ以降、僕らMyDearestは「作品を広めること・売ること」を「作品を作ること」と同じくらい重視してやってきました。

さらに、僕らがパブリッシング事業を本気でやるんだ、という表明として

僕らはパブリッシング事業の責任者の就任も発表します!


プロフィール
Matthieu YOUNA(ユナ・マチュー) 
1980年3月5日生まれパリ出身。Paris Dauphine大学経営学部とLille第一大学東アジア研究大学院を卒業。2003年に初来日し、関西学院大学交換留学プログラムに参加。2006年から2012年までPygmalyonとAnkamaで日本カントリーマネージャーとして勤務。2012年から2020年までは、グリーやKLabなどのゲーム会社で海外展開を担当。2016年にはKLabの海外マーケティング責任者に昇格し、2020年まで海外でのタイトルプロモーションを担当。2020年から2022年までMeta(旧Facebook)のFacebook Gamingチームに所属し、日本のゲーム企業のパートナーマネージャーとして活動。2023年1月にMyDearestに入社し、パブリッシング部門責任者として事業を立ち上げる。

パブリッシング事業について コメント
子供の頃からゲームが大好きで、15年以上もゲーム業界で働けていることに大変幸せです。前職のMetaで働いていた時に、VRの成長を間近で見て、ゲーマーとして、業界人としても非常に興味深かったです。昨年、MyDearestと出会い、社長からインターンまでのメンバーが皆ゲームが大好きで、素晴らしいゲームを一緒に作る情熱を持っていることに感銘を受け、再びゲーム開発に関わりたいと思いました。長い間ゲーム業界で経験を積んできましたが、VRがまだ進化途中であり、新たな挑戦に取り組みたいと思い、入社しました。

パブリッシング事業部を立ち上げたきっかけは、VRゲーミングの成長にはハードウェアの進化とともにコンテンツが重要だと考えたからです。世界中には優れたVRゲームスタジオが多く存在しますが、リリースまでの道のりで苦労している企業も多いのが現状です。MyDearestは2016年からさまざまなVRゲームをリリースし、貴重な経験とノウハウを蓄積してきました。私たちはその経験とノウハウを、同じ情熱と意志を持つ開発者たちと共有し、より多くの素晴らしいVRゲームを提供するためにパブリッシング事業を始めました。

まだ立ち上げたばかりですが、自社タイトルとともにパブリッシングタイトルにもご期待ください。また、パブリッシングに興味を持っていただければ、いつでもお気軽にご相談いただければ幸いです。publishing@mydearestvrc.com


そしてそんな僕らのパブリッシング事業の第一弾のタイトルはイギリスの個人開発者の作品である 「Squingle -スクイングル -」
https://store.steampowered.com/app/1439040/Squingle/?l=japanese



というタイトルの日本でのプロモーション展開をサポートいたします!!!!!
超ユニークで超面白い体験ができるVRゲームです!!!!

今回Steamではアルトデウスとのバンドルセットでお安く購入できるようにしつつ、さらにSteamでは「Squingle -スクイングル -」自体のセールも行います!!!!

他では以下のようにMetaQuestのApplabストアでもリリースされています!!!!!
https://www.oculus.com/experiences/quest/3728129847268965/?locale=ja_JP


皆様ぜひ「Squingle -スクイングル -」をプレイしてみてください!!!!!!!

超ユーニークで超面白い体験ができる作品ですよ!!!!

僕らMyDearestで制作した以下のPVもありますのでそちらもぜひご覧ください!!!!!


また今回の第一弾タイトルであるSquingle -スクイングル -だけでなく、水面下でいくつかのタイトルのパブリッシングや共同開発の案件も動いているので、

今後の僕らMyDearestの怒涛のパブリッシング展開にご期待ください!!!!!!

そして開発者の方で僕らのパブリッシングに興味がある人は、以下のメールアドレスまでご連絡ください!(まだ立ち上ったばかりで対応できるタイトル数に限りはありますが、まずはお話だけでもぜひ!)

publishing@mydearestvrc.com


(上記はパブリッシング事業のページです)

これまで通り僕らMyDearestとして最高のゲームを作っていくと同時、僕らが面白いと感じた世界中のタイトルを皆様にお届けしたり、開発者の方が魂込めて作られたタイトルをグローバルに届けることをお手伝いしていきたいと思いますので、

皆様!!!!!!!!!!!!!!!!!

よろしくお願いしまああああああああああああす!!!!!!!!!


 


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