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Vケット以外に欲しいコミケ特化型VR空間

 このツイートがTLに流れたときに私が真っ先に思ったのは、「Vケット」です。Vケットとは【バーチャルマーケット】の略称であり、VR空間におけるアバター等の展示会を指します。当記事はVケットならびに、コミケをVR空間に落とし込んだ際のメリットデメリットなどを素人目線で語ります。興味のある方はこのまま読み進めてみてください。

Vケットについて

 具体的にどういうものか分からない人は、是非とも試してみることをお勧めします(要グラボ)。もしくはこちらの配信アーカイブを見てください。これまで開催されたVケット3までのワールドは誰でも入れるようになっているので、気軽に見て回ってください。「steam」登録後にvrchatのアカウント登録などありますが、時間のある時にでも。

また、上記ツイートの内容

「仮想空間に疑似ホール」Vケットは現在3まで開催されており、毎回会場に創意工夫が盛り込まれています。敷地面積と言う概念が存在しないため、開催毎にスペースがドンドン広がっています。平坦な場所ではなく、それこそファンタジーな世界の一部分を切り取ったかのような場所が展示スペースになっており、上ったり下りたりした先に展示されているのもあります。

「自分のアバターで歩く」vrchatでは主に自分の体を選んで歩きます。元々が海外産ゆえ、初期に選べるのはユニティちゃん以外THE海外というラインナップです。Vケットで気に入ったアバター展示を見つけたら、作者のBOOTHで購入し、unityで反映すればお気に入りの体で移動可能です。

「サンプルページが現れる」アバターサンプル自体が展示されています。ページに直接リンクはたぶんないので、こちらで調べる必要があるのは手間ですね。

「個人通販で売買できる」BOOTHにて決済可能。これは今後も利用されると思います。

コミケ専用のVR空間とか

 上記はVケット以外にもある例ですが、コミケとなるとまた別のVR空間が必要になるでしょう。(セカンドライフで出来ればそれに越したことはないけど)先ほど紹介したvrchatでは、金銭売買を直接行えないので、コミケのプラットフォームにするには難しいかもしれません。

 なのでコミケ特化型のVR空間が欲しいなと思います。売り物は電子書籍だけとか、展示してある商品のオークションとか。実物のやり取りは出来ませんが次世代のコミケになると思います。

 最近だと「徹夜組」「来場者増」などが問題になっていますが、こうなるとスペース確保や開催負担金が年々難しくなってくる。開催費も警備費も色々あって物凄くお金がかかる。運営陣も頭を悩ます問題を、VR展示で解決できるかもしれない。

VRコミケのメリット

1:欲しい人に直に届く。
 早朝に起きて準備したり、購入できない品が出る恐れもない。要するに期間限定の完全受注生産場にすればいいのです。売るほどに儲けが出るサークル及び商業関係ならばかなり効果があり、売れ残りや、商機を逸することがありません。例えば会場で買えなくても、後日送付される形式にすれば転売ヤーも倒れ伏します。

2:リアルの体は人込みを歩く必要がない。
 徐々に満員になっていくコミケへの道ユリカモメから、展示場、その長蛇の列に並ぶことも、必要ありません。全員で一斉にダッシュかましても怪我はしない。でも膨大な人数がわちゃわちゃ動くとフリーズ必至なので、vrchat同様に「同じ場所だけれども違う空間」を物凄く用意する必要があったりします。同接何十万人と来るのは確定で、手軽さや渡航出来ずに涙してきた海外勢も流入することを考えたら、この数倍を予想する必要があります。Ⅴケットもそれだけの人数を捌き切れるキャパはまだないので、ここは要検証です。ですが実現すれば、コロナ等の病気感染リスクは激減します。

3:開催期間を3~4日に絞る必要がない。
 祭ですから。準備期間は結構かかるけど、開催期間が短い。行ける条件に日程などがある人は、涙を流している場合もあるでしょう。しかしVR展示ならば、基本的に一度設営すればあとは放置で問題ありません。期間を延伸することも出来ますし、この日はゲーム系で、この日はアニメ系で、とかの縛りもいりません。全ジャンルをその日から、先に述べたVケットのようにワールド分けをすることでジャンルの網羅なども出来ましょう。

4:今まで知らなかったサークルに巡り合えるチャンス。
 自分好みのアバターで回れるならば、楽しくなって色々と散策したり、サンプルを手に取ることも出来ます。例えば、買うべきものが多すぎて、じっくり見て回る余裕がない人もいると思うのです。もしかしたら自分の好みや性癖に刺さるものがあるかもしれないけど、致し方なしと。開催期間が伸びたら、それこそゆっくりと24時間巡り続けたって誰も文句は言いません。

VRコミケのデメリット

1:その場の雰囲気を感じにくい
 コミケで、その場所の熱気とかを感じたいんだって人も多いと思います。だからそういう人はVRだと、熱気を感じにくいというデメリットは確かにありますね。「なのは完売!」等の高度な情報戦と言う楽しみ方も、完全受注生産方式では興覚めするといった面もあります。

2:コスプレイヤーが見たいのだ
 コミケ名物コスプレ。コミケと言う特殊結界だからおおらかにコスプレを楽しむ人が大勢集まります。VR空間では皆アバターを着てコスプレしているようなものですが、「やっぱりコスプレは生の人間がやらないと」と考える人は合わないと思うのです。同人誌ばかりがコミケの楽しみ方ではない。

3:友達と一緒に出掛けるイベントが減ってしまう?
 やっぱり戦友と語らいながらブース巡りがしたいとか、夏の陽気と冬の寒気に打ちのめされたいとか、思い出が作りたいって人には不評でしょうね。

4:サーバー維持費がかかりそう

 ツイート主のHoundさんにリプ飛ばし、その返信で「参加人数が凄まじいことになりそう。サーバーもかなりの容量が必要そうです」と受け取りました。そうなんですよ。この構想は確かに素晴らしいと思うのですが、数十万人が訪れる規模のVR空間とか、準備期間と数日間のサーバー維持費がとんでもないことになりそうなんですよ。それこそTBでもたりるか分からない位の容量で挑む必要がありそうです(知識ある人から見たらどうなんだろうか)。
 ですので、展示場も確保しつつサーバー維持費とか、そんなの現行の運営が支払いきれるかといえば無理そうなんですよね。この部分だけ信頼できる会社に委託するとかした方が良さそうですけど、それだと商業イベントになるじゃないかって批判が諸々ありそう。

5:VRがまだまだ普及していない
 多分これが一番致命的。先述したVケットだって、Vtuber好きって人も全員知っているわけではないだろうし、いざやろうとしても機材がないって人もいます。VR空間ですのでグラボのないPCだと即座に熱が凄いことになるだろうし。最安値のオキュラスGOに対応できるなら普及も難しくなさそうですが果たして……。そして展示するにもVR空間知識がなければエラー吐きまくるだろうことが予想されます。

まとめ「現段階では夢のまた夢」

 実現すればかなり恩恵はあります。ですが金銭面、普及面、技術面などの問題が山積みで、これらを実現するのはまだまだ遠いです。VR空間に関する敷居が低くなることが急務でしょう。

 しかしVケットは今後、ショップ機能の開発などを手掛けるそうですので、この祭典の発展が、今後のVRへの屋台骨になるのではと期待を寄せています。因みに、約半年に1回のVケット、次回は4回目。

 2020/4/29〜5/10に開催予定です。VR空間が如何なるものか、興味のある方は是非飛び込んでみてください。

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。