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商社への就職を考えている学生なら絶対知っておきたい3つのこと

現在商社への就職をお考えの読者の皆様、こんにちは。

この人生の一大イベントにおいて、みなさんは何を基準に就職する企業を選択しますか?自分がそれまでの人生において獲得してきた専門分野・スキルを活かせる企業、または新たな専門分野・スキルを取得できそうな企業を狙うのは誰しもが考えることだと思います。

本日は、そんな皆様に知っておいていただきたい3つのことをご紹介いたします。

まずは手始めにITバブル前からの総合商社大手5社の株価パフォーマンスをご覧ください。(出典:Google Finance)

価格リターン(株価上昇によるキャピタルゲインのみで計測。配当も加味したリターンはトータルリターンといいます)でトップは、水色の伊藤忠商事(以下、伊藤忠)です。約17年で+336%のリターンとなっています。2011年までは三菱商事(以下、三菱)と同等でしたが、それ以降急速に引き離しています。

2位は赤の三菱、3位は紫の丸紅となっています。この2社は中程度のリターンとなっています。

負け組の4位、5位は各々黄色の三井物産(以下、三井)、緑の住友商事(以下、住友)となっています。

時価総額(株価×発行済株式数で計算される会社の価値)ランキングは以下のとおりです(2016/3/9現在、単位:兆円)。

1 三菱  3.19
2 三井  2.57
3 伊藤忠 2.38
4 住友  1.50
5 丸紅  1.04

価格リターンで約200%の差をつけながら、1位三菱と3位伊藤忠の差はまだ結構あります。これは上掲株価チャートの始点である1999/5において既に、三菱は伊藤忠の2.4倍のサイズであったことが原因です。ちなみに丸紅の次は豊田通商(以下、豊田)が0.91、双日が0.29で続いております。

現在絶好調の伊藤忠ですが、実は2000年前後において非常に苦しんだ時期がありました。

さらに歴史を紐解くと、波乱万丈の商社セクター推移が見て取れます。本noteではその中から以下の3つを取り扱いたいと思います。

1. 伊藤忠は投資適格未満(ジャンク債)だったって本当??

2. 10大商社の一角だった安宅産業の経営破綻って何?

3. 三井・三菱を凌駕した鈴木商店の経営破綻って何?


1. 伊藤忠は投資適格未満(ジャンク債)だったって本当??

皆様は信用格付というのをご存知ですか?

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