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ド派手に大コケする……どうする常盤。

カップルであの観覧車に乗ると、別れるらしいよ──という、根拠のない都市伝説。きっとそれに乗っても別れなかったカップルもいれば、乗らなくても別れたカップルもいるでしょうに。あと、そういったスポットが意外に散在していて、カップルが別れないためには、どこにも出かけないというのが有力な方法なんだろうなと思いついた今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて、昨日は、エブリスタ『超・妄想コンテスト:テーマ「3時」』の提出日だったわけでして、そこで僕は『午前3時の銀河鉄道』という作品をぶつけました。

これ、けっこうマズいパターンでして。というのも、作品をたくさん書いていると、書いている最中から自分の中で感動がグワッとこみ上げてくることがごくごく稀にありまして。

作者が作品に支配されて感情がコントロールできなくなるというのは、けっこうマズいパターンなわけで、なぜなら読者のことを置き去りにして執筆してしまっている可能性が高くなるからです。

で、こうなってしまったときに作品がどういう状態になるかと言いますと、自分の中で感情が高まりまくることによって、物語の委細な表現だったり、細かいつなぎ目だったりを自分の中(感情・脳内)で補完してしまい、結果的にその辺りの表現が疎かになってしまうことで、読者をその隙に入り込ませなくしてしまう。

今回は作品に気持ちが入っていただけに、そうなるまいと、気持ちを落ち着かせながら書いたものの、ある点で、ド派手に大コケてしまいました。

どこで大コケしたかと言いますと……。

物語のスケールと文章量のバランスが、うまく取れていなかったんじゃないか疑惑。これです。

近ごろのコンテストでは、ショートショートのコンテストとは言え、結構な文字量が許容されているタイプのものが多く、それにより、「いっぱい書けるじゃん、楽しい楽しい!」と、気づけば「それ、短編小説じゃね?」ってくらいの文章量になってしまうことがしばしば。

で、僕のやりたいのはあくまでショートショートであって、「え? こんな短いページ数で、ここまでやれるの?」って部分に趣を感じているわけで、ボクシングだったら1ラウンドから2ラウンド目前半あたりではKOしていたいわけです。

それを、許容文字量の長さに旨味を見出し、「それ、短編小説じゃね?」な作品が続いてしまっていたし、それなりに評価もいただいていたので、「これじゃダメだ。ちゃんとショートショートやらねば!」と、もう一度ボクシングの例えになり恐縮ですが、文章量的に、かなり減量を意識して執筆しました。

で、自分の中での感動が大きい。執筆中に泣いてしまうほど。それにより物語のスケールは大きくなる。スケールが大きくなればなるほど、読者を置き去りにするわけにはいかないので、繊細さや細かい配慮が欠かせなくなる。しかーし、今回なぜか減量を意識して執筆することに決めていた。

結論、バランスを崩して大コケしてしまった、という状況でしょうか。

とは言え、自分の中では大好きな作品ですし自信作でもあります。ファンタジー要素とヒューマンドラマを融合させたいという、最近の狙いも反映できたと思っています。

改めて、推敲には推敲を重ねるべき。しかも、熱々のうちに推敲するんじゃなくて、冷やしてから推敲するべき。これまではコンテストの前日に執筆し当日に2度推敲して提出していましたが、そのサイクルを変え、執筆は前週に済ませる、というスタンスに変えていこうと思いました。

大コケして這い上がるとき、人はたいてい成長していたりしますので、次回のコンテスト『超・妄想コンテスト:テーマ「傘」』の執筆を進めて行きたいと思います。

もしよろしければ、『午前3時の銀河鉄道』、読んでみてください。


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