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海外に向けてのショートショート執筆。翻訳依頼の交渉の行末と、エブリスタのコンテストへの新作発表。

注意事項でよく目にする「効果には個人差があります」というフレーズ。個人差があると謳われている時点で、それに賭けるのはバクチのような気がして仕方がない今日この頃、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

はい。

本題に入る前に少し告知を。
この度、ショートショート30作品を収めた電子書籍を出版しました。Amazon Kindleにて発売しております。大胆にも冒頭に告知を持ってきてみました。

《3分後にはもう、別世界。》日常に潜む何気ない瞬間に妄想をプラスしたショートショート。

ありふれた現実も、妄想というエキスを1滴垂らすだけで、快感に変わったり興奮を味わえたり、薄気味悪さを覚えたり。日常に潜む何気ない瞬間に妄想を加え、これまでになかったショートショートをお届けします。

さてさて、連日のように「ショートストーリーを無料で読める海外の自販機」について書いており、いつぞやそこに翻訳版のショートストーリーを提供し、海外の人に読んでもらうぞ、と奔走している件の続きでございます。

詳しくは過去記事をご覧くださいませ。

で、翻訳をお願いできる方を探し、いざ交渉に行ってきましてですね。やはり交渉事は難しいなと、改めて痛感して参りました。

別に交渉が決裂したというわけではないのですが、お互い生まれた国も違えば年齢も違う、立場も身分も違うなか、自分の夢に賛同してもらうことはなかなか難しく、スムーズにOK、というわけにはいきません。

お相手は台湾の方なのですが、英語・中国語・日本語を流暢に話す人で、表現や文化、笑いなどにも精通している方なので、ぜひエンタメをともにしたいと考えています。

まだ数回しかお会いしたことのない方なので、やはり熱量までを伝えることは難しく、ともかく話していて楽しい方なので、アレやコレやの話題で盛り上がっていると時間なんかアッという間に過ぎてしまう。詳しいお話は今後の流れ次第、というような状況になっています。

受け身に周り悠長に構えるという意味では決してなく、一方通行の思いだけでなく、双方にキチンと狂熱が滾るよう、コミュニケーションを続けていきたいと思います。

なにより、海外の人と話していると、これまでに触れたことのない話題が多く、いちいち刺激をもらえます。地図の上でしか意識してこなかった世界のことがすごく身近に感じられ、それだけで世界の距離が縮まったような気がします。

さて、そして。

エブリスタのショートショートコンテストが締め切りを迎え、新作を投稿。今回は「人ごみ」がテーマでして、サスペンス調のショートショートを書いてみました。

きっと長編で使用するとお作法としてタブーとされている展開を用いて執筆してみました。そういう禁じ手は普段は使用しないのですが、ショートショートならあえて効果的なのでは? と感じたため、ルール違反を覚悟で作品を仕上げてみました。

近ごろ、人は仮に10作品をフラットな気持ちで読み「それに対し1位を挙げてみよ」と言われたときに、何を基準に選定するのだろうか、ということをよく考えます。

琴線に触れる。

みたいな表現はよく言われますが、琴線への触れ方にはいろんな要素があるはずで。ストーリーはもちろんのこと、扱っているテーマだったり登場人物の人間性だったり、文章の表現やテクニックなどもそう。何を持って1位と推すのだろうか。

作品中に「読者の琴線に触れるポイントを仕込めているだろうか?」ということを念頭に置いて、作品を執筆したりしています。

お時間のある方は、一度、読んでいただけますと幸いです。

通勤途中の人ごみでハンカチを拾った美穂。それはベットリと血で染まっていた。血のついたハンカチを拾ったことで殺人の疑いをかけられる美穂。
突如として現れ、美穂を拘束する男。男が暴く真実。そして、美穂が持つ悲しき宿命とは?
サスペンス調で進行するショートストーリーです。

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