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読む側の読みたいを意識して物語を書けているか!?

昨日は『公募ガイド』主催のコンテスト『阿刀田高の「TO-BE小説工房」』の締切日。締切に追われながらも、『糸と地球』という新作を書き上げ、投稿しました。

結果発表は、2019年8月9日なので、結果が楽しみです。

『阿刀田高の「TO-BE小説工房」』では過去に何度か入選させてもらっているのですが、やっぱりコンテストにはそれぞれ特徴があるということ。どんなジャンルでもコンテストに参加している人たちは当然のように理解していることと思います。

このコンテストの入選作品を見ていると、「世にない話」ではなく「世にありそうな話」をいかに作り上げるかが重要視されていると思う。

「何、この世界観!?」とか「ありえない角度から切り込んでくるー!」といったドキドキ感よりも、すぐ身近に起こりえそうで、自分の知り合いに巻き起こった出来事、そんな内容をショートショートに落とし込むのが重要かなと感じております。はい。

で、コンテストによって特徴が違うという状況を、読み手ってそれぞれ読みたいものが違うよね? というポイントに置き換えてみると、コンテストの特徴を意識して物語を作る大切さを実感できます。

要するに、コンテストを「人」と見立てて、その人に届ける、という意識で書くってことですね。

ものづくりをしていると、受け手が欲しいものを作って届けるのではなく、作り手が作ったものに価値を感じて欲しい、という欲求が芽生えてきます。

もちろん、時代を作った作品たちは、受け手に媚びず、作り手目線で作られたに違いないと考えてしまいがちですが、今風に言うと、インフルエンサーがバズらせたい要素がその作品にはあったはず。

どういった人に読んでもらいたいか。とある読み手個人を想像して、物語を作り上げてもいいくらいだと思っています。

きっと読み手はここで山場が欲しいだろうなぁと思うタイミングで、ちゃんと山場を用意してあげる。で、その期待値を超える満足度を提供できる作品こそが、いい作品と呼ばれるもの。

今回の『阿刀田高の「TO-BE小説工房」』ではテーマが『ブドウ』だったので、どんな切り口の作品を書くか、正直すごく悩みまして。
なかなか執筆の時間が取れなかったので、脳内で物語を練っては練っては、脳内のゴミ箱にポイポイ捨てて。

で、結局、最終的には、海外から日本に働きに出ているインドネシア人の女性と、その女性の英会話の個人レッスンを受ける主人公との間に起きた人間模様を描いてみることにしました。

コンテストの兼ね合いで、まだ作品は発表できないものの、2019年8月9日にはエブリスタと大阪モダンディスコの公式サイトにアップしますので。

ちなみに次回のテーマは『窓』。書きやすそうなテーマのほうが、意外な落とし穴があったりして、ショートショートの奥の深さに魅了され続ける毎日です。

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