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♯020 きょうだいの確執が起きる家族背景

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実家の資産や跡継ぎを巡ってのきょうだいのトラブルは、弊社にもよくある相談です。

昨年の12月、東京都江東区の富岡八幡宮で、元宮司の女性が弟に刺殺される事件が起きました。今年に入ってからも、5月には元千葉市議による妹一家殺傷、6月には、練炭自殺に見せかけて弟を殺害した容疑で姉が逮捕されるなど、事件が相次ぎました。

いずれも裁判が行われるまでは、事件の詳細な動機は分かりかねますが、弊社の経験上、「きょうだいに手をかける」にまで至る背景には、「親」や「実家」への執着があることが少なくありませんでした。その執着はもはや妄執ともいえるほどで、心のバランスを崩すことにもつながっています。

そして、そのように育てられた子供達の生育歴・家庭環境には、共通する点があります。ここでは、その共通項について、述べてみたいと思います。

①跡継ぎなど、親の望むレールに乗せる

これは、親が医師や弁護士などの士業、または、親が会社を経営している場合などに、起こりがちなことです。

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