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4月のおすすめワールド

2024年4月にVRChatでリリースされ、私がX(Twitter)で紹介したもののうち個人的におすすめなワールドについて10件ほど再紹介します。
なお期間は最終週の週末区切りですので若干前後します、ご了承ください。


Fallen Flower ―By Apathy

道路のバス停から鳥居をくぐり竹林の中の神社へ、そしてレトロな小さな町へ、というノスタルジックな景色のワールド。
吊るされた風鈴やSEからして季節は夏の爽やかな風、静かな語り口なBGMやDescriptionは追憶の世界を思わせるエモいワールドです。
散策にも撮影にも良い感じのワールドですね。

加えて、ちょっとしたギミックが二ヵ所にありそこではBGM変更と共にムービー演出を見ることが出来ます。
この演出及び関連して登場する女の子はApathyさんのワールドに繰り返し出現しますが直接語られることは少なく、その関係性や去就含め謎めいた存在。そのミステリアスな背景や気配もシリーズのワールドの楽しみですね。

終末の可惜夜 atarayo ―By maro․

水没した都市の中にあるいわゆる終末的世界観のバー。
入口も水没し周囲は荒れ放題ながら、店内は青をテーマにしたシックなインテリアと、この世界でもお洒落に夜を楽しもうという意気が良いですね。
文学的なタイトル、カウンターから正面に見える崩壊したビルに丁度差し掛かった月のデザインもまた絶妙です。

Wehrbund - [Ceremonial]Hall of Wehrbund ―By WB_Imperator

ドイツ帝国時代をモチーフにした海外RPグループのワールドのひとつ。
一旦何らかの理由で非公開になってましたがグループアカウントとして再出発・公開の運びとなったようです。

基本的にはグループ向けのワールドでメインのホールまでの回廊や部屋にはグループでの活動の様子を記録した写真が飾ってあったりしますが、レトロな建物やインテリア、ホールの豪華絢爛さは一見の価値がありますね。

星蒼の安息地- StarReverie Rest- ―By Leiria_vrc

星空をフレーバーに鉄道駅を基点にした幻想的な街のワールドを連作で製作されているLeiriaさんの新作。
今回は港がスタート地点ですが反対側には鉄道駅があったり、空の魔法陣など共通するものが多いので同じ世界観のようですね。
またフィールドはかなり広めで港・街・森やコア部分などボリュームたっぷり。見て回る探索や撮影のみでもあっという間に時間が?

今回の特徴として移動にも使える魔法のほうきや呪文を発射する杖、光を秘めた結晶など魔法関係のファンタジー要素が強めなこと。中心部分の巨大な浮遊施設など壮大な世界観を感じる神秘的なワールドです。

Aqua To The Moon ―By FDzama Gnuk

海中の夜のChillルーム。似たシチュエーションのワールドはいくつかありますが群雲に包まれた巨大な月、浮遊するクラゲなど美麗さと幻想的さの良いバランスな景色がピカイチですね。
青からグラデーションした紫色の照明の室内もお洒落に落ち着いた感じで過ごし良いワールドです。

-龍桜- ―By 桜女 幽鬼

作者さんのBoothショップ商品の展示も兼ねた和風の邸宅。
展示は一室にまとめられておりそれ以外の部屋がむしろメイン?
鹿威しの音や水の流れも風流に、和柄や和風のアイテムの巧みな配置、水中の桜など和風ファンタジーな要素も加えた世界観。全体的に抑えた明るさも相まって雰囲気のとても良いワールドです。
桜女さんは他にも和風ワールドを手掛けられており、そうした世界観でのイベントも運営されてますがどれも雰囲気良いですね。

Subway ―By AyahuyA l あやふや

暗闇の草原にぽっかり穴を開けた怪しい地下鉄入り口、中の通路も落書きや謎の絵画など不穏な雰囲気、異世界めいていて果たして何が出るか…と奥に進むとレーザー煌びやかな音楽クラブになっているというワールド。

入口から本会場までの通路に凝った音楽クラブは色々ありますがこれもその一つですね。「地下鉄」というテーマでのLiminalSpaceや8番出口っぽい異世界的な演出がクールです。
冒頭写真にも挙げた所々に配置されたアイテムや湿ったリアルテイストな質感もまた良い味を出してます。
ちなみに「西むらくも…」はあやふやさんの他のワールドにも使われた地名でありそうした共通点が持たせてあるのも面白いですね。

ひばり駅 ―By くろしま

夕暮れの水面に虹というファンタジーな風景の駅。
空想の美麗な景色側に寄せた構成、ステージに配置されたピアノが奏でる音楽もまた幻想的で良い雰囲気ですね。
駅舎の端にもソファがあったり、カフェがあったりとゆっくり過ごす時間もイメージしているのも素敵です。
ひばり駅というタイトルはこれも旅の途中ということで今の季節の春の鳥をイメージしたものなのかも。時折通り過ぎる電車の行く先は駅名標によるとつばめ駅(≒初夏)だったり。

mochimochi_Cafe ―By もちぺろ

ワールド巡りを良くする人ならどこかで見かけることも多いであろう「おもちやさん」のスイーツ製品を展示するワールドです。
製品のみでなくそれを配置したカフェと周りの森からなる景色もファンシーで素敵な雰囲気のワールドとなっておりセンスを感じますね。
手に取って撮影するにも雰囲気を楽しむのにも良いワールドです。

とおの物語 ー説話と伝承ー ―By もにつじ

相塚松さんの妖怪イラスト展示ワールドの第二作。
今回は柳田國男の逸話集「遠野物語」を下敷きに当地の山村をイメージしたフィールドをプラス、こうした場所に現れたであろうという臨場感も加えた一種のテーマパーク的な構成になっているのが上手いといった感じですね。
夕焼け≒逢魔が時という言葉あっての雰囲気もまた。(妖怪絵以外にホラーギミックなどはないのどかな感じですが)
妖怪個々の説明以外に「遠野物語」の概要の説明も順次あり、そうした民俗学的な教養にもなりそうなワールドです。

4月は以上です。ここまでお読みくださりありがとうございました。
来月もまた良いワールドに出会えると良いですね。ではまた。

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