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M&A業界の今後の株価(2127,6080,9552)


1.M&Aとは...

 M&A(Mergers and Acquisitions)は、企業が競争力を高めるための手段として行われる事業の統合や買収を指している。具体的には、企業Aが企業Bの株式を取得し、その経営権を掌握する「買収」や、2つ以上の企業が合併して新しい会社を設立する「合併」がある。M&Aは企業の拡大、市場進出、または新たな技術獲得などの戦略的目的を持っている。

2.M&A業界の今後

 2022年の日本企業が関連したM&A件数は、21年の4,280件を24件上回る4,304件となり、2年連続で過去最多を更新した。一方でM&Aの取引額は11兆4,530億円と21年の16兆7,270億円から31.5%減少した。
 市場規模は減少しているものの、各企業の規模に比較して、市場規模は大きい状態を維持いている。
 2021年は企業のコロナ下で企業業績が落ちたため中小企業の合併等が多かったが、2023年となりコロナも明けたため、業界の物件件数が減少している。ただ、代表3社の合計売上は、0.1兆円であり、今後も事業拡大が予想される。
 また、逆イールドカーブ※の拡大しており、景気後退が予想されている。これが、どの程度の景気後退を示すかは分からないが、過去に類を見ない乖離率となっており、M&Aの拡大へ繋がっていくと予想される。

 ※逆イールドカーブ:長期の債券の利回りが短期のものよりも低くなる現象を指す。通常、長期の投資はリスクが高いため利回りも高くなるが、逆イールドカーブが発生するとこの関係が逆転する。この現象は、経済の先行きに対する懸念やリセッション(景気後退)の予兆として解釈されることが多い。

米国2年国債と10年国債の乖離

3.代表3社の比較

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