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失敗に学べ! 相手に効くミラーリング成功術(成功しない)

結論:ミラーリングとやらはまず成功しないし、成功したところでいいことは何も起こらないので骨の髄まで使えない

ミラーリングとは

①コンピュータにおけるミラーリング。
②複数のファイルやディレクトリ構造を、別のストレージにまったく同じ構成で複製すること。
③全く同じ画面表示を複数のディスプレイで行うこと。
④コミュニケーション手法の一つ。相手の動作に対して、まるで鏡のように自分の動作も合わせる方法のこと。

今回はこれのどれにも該当しません。ここで言うミラーリングとは簡単に言うと「逆に考えてみてください。(問題にしたい事象を反転させたような内容)だとしたら、あなたはどう思いますか?」と相手にぶつける行為を言います

ミソジニーのフレームをそのまま男性にも適用して逆方向で見せる「ミラーリング (mirroring)」

記述があるのはここらへんかな

でもこれって失敗した例ばかり見かけて成功した例を見たことがないんですよ。【ミラーリング失敗→バカにする目的でミラーリングした人を晒す人が現れる】という流れなので私が目にできるものはまぁそんなもんだと思うのですが、それにしても見かけない

そこで、過去のミラーリングの失敗例から学びを得て、成功へつなげる方法を考えることにしました。まぁ、結論は冒頭に書いた通りなんですけどね



何故ミラーリングが失敗するのか?

過去の事例を見るに、失敗するミラーリングには共通点があるようです。最初に私が考え付いたのはこちらの通りです

あれから少しだけ時間が経って、もうちょっとスッキリまとめられないかと考えた結果は以下の通りです

①これをやられると怒る(と思いこんでいる)対象を見誤っている

客層とか、ファン層とか色々言いますけれども。きっちり割れていることもないんですけれども。だいたい「男性と女性」がミラーリングになっているような気がしています

ところが、思い返してもあまり思いつかないんですよ、女性(オタク)に向けたミラーリングというものが。私の観測範囲が狭いだけだと思うので、あったら教えてほしいです。

「何故ミラーリングを向ける相手を男性に限ってしまう傾向が多いのは何故か?」は割と根幹なのかもしれません
何故ミラーリングにその傾向があるのか、あくまでこれは私の考えなのですが

A:今回の事に関係なく男性(オタク)を憎んでいるから
B:ミラーリングをしてくる人は、自分が問題視しているコンテンツで喜んでいるのは男性だけだと考えているから

なんじゃないかと思っています

Aについてはミラーリングをやっている人のツイッターを「オタク」とか「キモオタ」とかで調べれば判別はつくことではありますが、普通であればケースバイケース。Bについては私の思い込みの可能性もある。しかしこれがあっている前提で話を続けると「そりゃミラーリング失敗するだろうな」てなります

まずAは物凄く簡単に「人を攻撃することが目的ですね?」と看破されて終わります。「そこまで問題視していないのに、気に食わない相手を攻撃できるから利用しているのでは?」という批判も来ることでしょう。そのような状態の人の言葉、あんまり聞いてもらえないですよね。「人に痛みを分かってもらって尊重しあおう」という結論になれないミラーリングはただの加害だと思います。加害許すまじ

次にBについて
その人が問題視しているコンテンツを問題視していない女性の方が多い場合はどうなるか。ミラーリングは確実に失敗します。「女性にとってすら問題のないことを問題視して的外れな事言っている人」で終わってしまうからです

では、問題視している女性が多かった場合はどうなるか。後述の反転を誤ってミラーリングが失敗するケースを除いても失敗する可能性があります。なぜならば「誰かに問題視される=それは悪いものである」が確実に成立するとは限らないからです
例えば「自分を傷つける物=悪いもの」や「私が嫌いな物=悪い物」は成立するでしょうか? 私はそれが成立する確率は低いと思います。問題視している理由が個人の事情によるものだと「知らないよ」と言われて終わるのです
「個人の事情とかじゃない、倫理とかTPOだ!」等と持ちだされるケースもありますが、これにも問題がいくつかあります。まず倫理とTPOが人々に共有されているとは限らないこと、そもそも問題視している人ですら基準が揺らいでいてダブルスタンダードを引き起こしている可能性もあること。個人個人を見極めるならまだしも、対象を大きくすればするほどヒットしなくなる確率があがる。ここまで成功率が低いと、そもそもミラーリングをしないことが最適解に思えてきます

実例を見てみましょう

非常に下品なワードですが、どういう層にミラーリングをしようとしているかはわかると思います。少なくとも女性(オタク)には向けていなくて、男性(オタク)に向けているようです

Aについては検索するまでもなく該当することがわかります。憎んでいなければそのような言葉は思いつきもしないし、思いついたとて呟かないでしょう。攻撃的ですね。この呟きだけでは足りないと言う方はTwitter検索をかけてみるといいかもしれません

次にBの観点で見てみます。果たして「温泉むすめ」というコンテンツを喜んでいるのは男性だけでしょうか? 私にはそうは見えませんでした

コンテンツを取り入れている人が感謝を示していたり、温泉利用者の方がエンジョイしていたりしているようです。そもそもコンテンツ本体からして女性が関わっています。「温泉むすめを楽しんでいるのは男性だけ」でも「温泉むすめを問題視している女性が多い」のどちらも該当しないように感じました

ここから学べる事:ツイッターで個人の呟きと言う形でミラーリングをすると範囲を誤って失敗する。いっそリプライという各個撃破でいくべし


②反転が成立していない(「そのまま適用」に反している)

ミラーリングって、逆方向で見せる物なんですよ。だから非対称になった時点で成立しなくなります。成立しない理由は色々思いつきますが、代表的なものはこちらじゃないでしょうか

反転させる際に被害らしきものを過大に評価する

「1いいねでスカートが0.1mm短くなるクラスの地味な女の子」を反転させた結果が「1いいねで一発殴られていくクラスの地味なオタク」になったようです。どちらも作中の当人にとっては嫌な事でしょうが、同列視できるかと言われると疑問です
例えば100いいねだと「スカートが1cm短くなる」と「100発殴られる」になると思うのですが、これは同レベルのことでしょうか? 学校指定の制服のスカートが1cm短くなっても本人が気づくかも疑わしいですが、100発殴られた場合は病院送りどころか死に至るでしょう。これが過大に評価しているというものです
そしてこれを不愉快に思ったとしても「フィクションだからなぁ」で終わる人も多いのではないでしょうか
あと「クラスの地味な女の子」が「クラスの地味なオタク」に反転しているのも注目。女の子の反対は男の子でしかありません。それをわざわざオタクにしているということは、オタクを攻撃するのが目的なのかと感じました……大丈夫か? オタクって男女問わずいるぞ
本題に戻ります。過大に評価した場合どうなるかと言うと「あなたが傷つきやすいというだけの話ですね」と思われて失敗します。「違うじゃん!」とバッサリ切り捨てられる可能性もある
というか元の絵に対する反応を見ても需要が見受けられるのがすごい。人の好きって深い、好きが深い限りミラーリングの成功率は下がり続けると思いました

他にありそうな理由は

反転させたものが現に存在するし、あまり問題視されていない

これについては「ananがある」というコメントが気になる。確かに裸の男性(と女性)が表紙になっているものがありました。一冊二冊程度でもなさそうだ

そうなると「あるよ」で終わってしまいます。あるならしょうがない

全く別の物に変質している

「萌え絵」の対義語が「BL絵師が描いた絵」のようです。「萌え絵」はだいぶ定義が広いので、これを反転させること自体無理があるように感じるというのはさておき。「主に男性オタクをターゲットに女性を描画したもの」だと仮定しましょう。そうなると素直に反転させれば「主に女性オタクをターゲットに男性を描画したもの」が該当すると思われます。「絵を見ただけでどういうジャンル・人が描いているのかわかるのか?」というツッコミはさておき、ひっかかるのが

BLが好きな人、女性オタクの中でもそこまで多いか?

BLのターゲット層が女性オタクなのは事実だとしても、多くの女性オタクに訴求しているのかという疑問があります。ジャンルとしてそこまでメジャーでしたっけ。なんか調査している人いないかなと探したら、こういうのがありました

何だか読んだことある程度でもそこまで多くない感じがしました。「じゃあ他のジャンルって何だろう。少女マンガかな」と思って何かデータないかを探す

少女マンガというジャンルが好きな女性は30%ぐらいか。しかしここだとBLが10%を切っている

それらをふまえると、元々顧客にそこまでウケていないものを出されても「反転先が間違っていないか? 話が変わってくるよ」と思います。相手を叩く棒として利用しているからか、本気で女性には人気があると思って使っているかはわかりませんが。
変質させると本質とズレてしまうというわかりやすい例でした。そしてこれにもどうも思わないどころか求めている人すらいる。深淵ですね
じゃあこれを「少女漫画でイラストを描いた場合」だとミラーリングが成功するかと言われると……それでも失敗するような気がします。いらぬ被害が及びそうなので具体的な作品名は出しませんが「少女マンガ」で検索をかけるとなかなか過激なんじゃないかという画像も出てきます。でもR-18に該当しないものを広告に出したとして、問題視する人って男女問わずいるのでしょうか? 広告として成功するかはともかく「キャー!」となるだけで終わりなんじゃないかと思いました

「変質」と「現に存在する」の合わせ技はこれかな?

わざわざ新しい言葉を作らなくてももうあるしネタにすらされているというのと、「貧乳」の対義語は胸なんだから「胸筋がない」とかそっちになりそうなのになぜかそうはなっていないという事象。他のコンボも入っている気がするけど失敗していることには間違いがなさそうだ。そして品性を疑われるに至る


③ミラーリングを試みた結果、あらぬ方向にまでダメージを与えたケース

呟きの大半が権利者削除されているけど流れはわかるかな?
ミラーリングってだいたい(ミラーリングする当人に創作能力がないのも関係していそうですが)ただの例示で終わるものなんですよ。ただ、実際に例示で済まずに行動しちゃったのがまずかった。企業、かわいそうに……成功・失敗以前の問題である

ここから学べる事:反転は非常に難しい作業。正確にやりましょう。自分の事情や感情、悪意を込めると失敗します。あくまで客観的に!



結論

これらを学んだのはいいんですが

こんなもんまず成功しない! しかも膨大な労力がいるからしんどい!

成功したところでいいことは何も起こらないので骨の髄まで使えない

労力をかけて成功して、何かを得られればまだ救いはあります。でも、ないです。相手を傷つけることに成功したからと言って何になるのかと思います。傷ついた相手が思い直すとは限らないじゃないですか。因果が巡っても(例えば殴られたら殴り返されたという非常に単純な話でも)反省しない人はいるんですから

じゃあこれから私がどうしていくべきかと言うと

ミラーリングを使ってくる人がいたら「ハハッ」て笑って終わる

が最適なのかなと思いました……なんて無駄な時間だったんだ! パーにはしたくないから書いたからにはアップしたけど!

おわり

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