猫と40代独身女性の中古マンションリノベ記録

2024年4月28日 22:43

これは「猫を飼っている」「40代独身女性」「住宅ローン利用」「在宅勤務あり」「面倒くさがりのキレイ好き」の中古マンション購入とリノベーション記録です。わたしと同じような条件の方に情報共有できればと思います。
本記事は長すぎるので、目次から必要な箇所を選んでいただければと思います。

（2024/05/14追記）
リノベーションを依頼した業者さんにこの記事を読んでいただいて、お名前掲載の許可をいただきましたので以下に掲載します。（この記事はわたしが自発的に書いたものでPR案件ではありません。また報酬も一切発生しません）
とても気遣いのできる担当者さんと、物腰の柔らかい社長さんです。サイトで施工実績を見て頂いてご自身の理想と近かったら、ぜひお勧めしたいです。

購入前の準備

情報収集の書籍

ネットでも不動産購入の記事は読めますが、書籍をいくつか読んでみることをおすすめします。わたしが読んだのは以下の3冊です。

これらを読んで、「中古住宅＋リノベーションのワンストップ購入」「マンションの管理は全部委託」「新耐震基準物件」「住宅ローンは（わたしの場合は）固定金利」という条件を決めていきました。
なぜ変動金利にしなかったかは3冊目の本を読んでもらうと分かると思いますが、ローンを借りている何十年間も金利のことを考えたくなかったからです。。

物件探しと業者選定

物件探しは何も書くことがありません。というのも、わたしの予算でさきほどの条件＋ペット飼育可で不動産アプリで検索していくと、なんと1件しか該当がなかったためです。京都市内は物件が多くないと聞いていましたが、まさかの1件。築40年のギリギリ新耐震基準、3LDK約60㎡の物件です。

業者は「中古住宅＋リノベーションのワンストップ購入」ができる会社をネットで探して問い合わせしました。3件問い合わせたうち施工事例の雰囲気が合いそうな2件に往訪して、話が早そうな1件にその場で決めました。候補が少なかったので即決できましたが、もし迷う場合のわたしが考えるポイントは以下です。

その場で決断を迫ってこない
担当者や社長の人柄が自分に合って話しやすい
行動が早い（今すぐ物件見に行けますよ等）
予算に合わせてリノベーションを提案してくれる

物件内覧

内覧時のチェックリストは前述の書籍に掲載されていたので、そちらを参考にしてください。わたしが特に気にした点は以下です。

窓からの眺め（隣の物件が目の前に…など心配事が無さそうか）
廊下に自転車など私物が置かれていない
ゴミ捨て場が清掃されている
掲示板に騒音苦情などの注意書きがない
マンション周囲の環境

購入手順は素人のわたしが説明するより、不動産会社に説明を受けたほうが良いので省略します。物件購入が決まるまでは、リノベーションは予算感を伝えたのみで、間取りの検討など実務には入りませんでした。（おそらく住宅ローンが通らず購入できない可能性があるため）

間取り検討

無事に住宅ローンが通って物件購入完了した日から、リノベーションの検討が始まりました。間取りを検討しつつ扉やクロスなどの部材を決定していきます。これらは1ヶ月半ほどかかりました。

わたしの希望を伝えて担当者さんが提案してくださった間取りです。

🌷間取りの良いところ🌷

帰宅してパントリーに荷物を置いてWICにコートを掛けてからリビングへ移動できる動線。すばらしい。WICと土間に入口をつけていただいたのも良かったです。
WIC兼パントリーの収納量がもりだくさん。家にあるものほぼ全てをここに収めたかったのでありがたいです。

土間はもうちょっと狭くてよいのではと思われるかもしれませんが、自転車を置きたかったのです。

キッチンレイアウトを「直線型」「L字型」の2パターン提案頂きました。費用に差はありますが、さすがに直線型では作業スペースが無いなと思いL字型を採用しました。（何度も言いますが普段料理はしないので、贅沢を言って申し訳ない気持ち）

作業机が広くて十分なスペース。大きめのモニタを置くような仕事をしているので、これくらいゆとりを持ちたいです。

💀間取りを変更したところ・残念なところ💀

浴槽を大きくすることはできないか相談したのですが、既存の風呂スペースを拡大しようとすると予算が跳ね上がるそうです。

WICに謎のドレッサースペースがありますが、担当者さんが楽しくお化粧をと提案くださったものです。あっさり無くして収納スペースにしました。すみません。

洗面所に置く洗濯機は絶対にドラム式です！と宣言したところ、理由は忘れましたが引き戸がNGになりました。引き戸を収納するためのスペースが取れないとかだったかもしれない。そのため現状開き戸になっていますが、開け閉めが面倒で開きっぱなしになっています。

当時持っていたEPSONのプロジェクターを天井に吊るそうとしていたのですが、担当者さんに「照明器具の影が入るかも」と言われて取りやめました。そうしたら数年後にもっと良い機能の単焦点プロジェクターがどんどん出てきて、天井吊りなんて全く意味がない感じになったので、止めていただいて本当に助かりました。ものすごく感謝してます。

コンセント位置

みなさんよく「コンセント位置はよく考えろ」とおっしゃいますので、家にある電化製品を洗い出して、設置場所から必要なコンセント数を導きました。全てデジタルデータで担当者さんに共有しています。

造作キャットウォーク

キャットウォークはリノベーションの醍醐味です！！提案はよくある「棚が互い違いになったもの」でしたが、わたしは絶対にそうしたくなくて、以前Pinterestで見た階段型にしてもらいました。キッチンカウンターから登る想定です。

その他の細かい要望

エアコンの取付は1台にしました。そもそも、全体を「猫居住エリア」と「猫立入禁止エリア」に分けています。

これには理由がいくつかありますが、一番は「猫が玄関から脱走するのを防ぐため」です。わたしは何よりも猫の脱走と迷子をおそれている。マイクロチップ挿入とかの問題でなく、わたしの心臓が持たないのです。

キッチンカウンターの机はハイタイプではなく、普通の高さにしてもらいました。ハイタイプのカウンター椅子が苦手なのです。

寝室の室内窓は当時あこがれがあったため採用しました。今考えると、寝室の壁を無くして大きいワンルームにしてもよかったかもしれません。友達に「寝室に料理のにおいがつくのが嫌」と言われてごもっともと思いましたが、においのつく料理なんて年一回もやらないのでした。

キッチンや洗面所など、高さをすべて身長（174cm）に合わせて選定しました。

リノベーション工事

周辺への挨拶回りや管理組合への書類提出など、業者と相談して進めることになると思います。工事中は大工さんに差し入れをとか、定期的に工事進捗を見に行かねばとか、色々と心配していましたが杞憂に終わりました。業者が良心的なところだったので、大工さんも良い人で助かりました。
解体工事を含め工期は2ヶ月間です（土日および夏季休暇含めず）。

漆喰塗りDIY

クロスでの猫の爪とぎを防ぐため、猫居住エリアのみ全てDIYの漆喰塗りとしました。漆喰塗りは職人さんに頼むと技術料がすごく高いとか。わたしは素人が雑に塗るのも味だと思えたので、養生だけ頑張ってあとはものすごくざっくり塗りました。
うま〜くヌレールという商品が塗りやすくてお勧めです。養生や漆喰2度塗りなど作業日数5日・延べ人数20人といったように大変な手間がかかりますが、会社の人たちが手伝ってくれたおかげで助かりました。

余談ですが、うま～くヌレールの白色は眩しいくらいの白なので、パウダーグレイを選んでいます。この記事の見出し画像で確認いただけますが、白色に見えます。
あと漆喰は真夏に塗ると乾く際にひび割れするので、春か秋に塗るのがよいそうです。わたしはやむなく真夏にクーラー無しの環境で塗りました。