夢・二十

こんな夢を見た。

ぼくはどうやら、子持ちの女性と付き合っているようだ。

愛する女性とその息子のために、甲斐甲斐しく夕飯を作りながら、

お風呂を薪で沸かしていた。

しばらくして息子がきたので、

「はやくお風呂に入りなさい」と促した。

息子は「お母さんと、僕と、お父さんで入る」といった。

その目には涙が溜まっており、嫌嫌というのが見て取れた。

「大丈夫か?」と尋ねると、

「ぼくもうじき死んじゃうんだ」と呟いた。

僕はかけ流言葉が見つからず、息子を抱きしめた。

その時、部屋に父親が入って来た。

「そんなやつ放っておけ」

僕は息子を腕の中に閉じ込め、父親に対して激しく罵倒した。

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