原価と定価を知って、自分の気持ちで値段を決める店

最近、ワークショップ、ライブ、飲食店などで、ユニークな料金の支払い方法が登場しています。従来のような「定価」が決められてなく、ドネーション(寄付)や最低料金+投げ銭というように、自分の気持ちに向き合い、納得できる金額を考えられる機会が増えています。

好きなものを注文して、払いたい金額を帰るときに賽銭箱に入れる「自由料金」を採用している喫茶店もあります。お金を入れずに帰っても気づかれないし、誰がいくら払っているのかさえ、店主はチェックしていません。このとき、お金が少なければ単純に喫茶店の経営は続けられません。この場所が続いてほしいという感謝の気持ちを、「自由料金」という形でお客さんにも表現してほしいと考えているようでした。

「また、お金を多くを持つ人がたくさん出し
 少なく持つ人は少なくて済む、
 もしくは払わないでも済む。
​ そんなお金の流れが実現したら、
​ もっと世界は優しい場所になるのではないでしょうか」(店主より)

この喫茶店については、以下の記事をご覧ください。

「ラムピリカ」物語ーー江ノ島にある幻の喫茶店|新井由己|note
https://note.mu/tokotonstudio/n/n9091732d1cc7

さて、そんなラムピリカと出会った人が、新たな試みを始めました。

ハンサムママのためのライフスタイルショップ「hululeフルレ」
http://havanababy.net

注文時は0円で購入(定価も表示)できて、受注の返信で原価を知ることができて、商品が届いたら、あらためて自分の「気持ち」を支払うという、後払い自由料金制の物販実験!

オリジナル商品の、以下のものが対象です。

・エアリーマザーズバッグ
・抱っこ紐収納カバー
・365日クラッチバッグ
・1.5倍トートバッグ
・抱っこ紐用4wayレインカバー
・バッグチャーム

原価と定価を知ったうえで、注文した人の気持ちが試されるという、なかなかユニークな試みで、もしかしたら定価以上の金額を払ってくれる人もいるかもしれません。

自分が手にしたモノの価値を自分が決めて、それを提供してくれる人に感謝の気持ちを贈る。そのときに「損得」を考えないで、あくまでも自分の気持ちが納得できることができれば、いい循環になりそうです。

20年以上前に路上で投げ銭を稼ぐ大道芸人たちとつきあっていて、入場料がなく自分で価値を決めて支払う機会が、もっと増えたらいいなと思ってました。「お金」は単純にモノの対価だけでなく、わずらわしい人間関係も清算できるものですが、定価がない方式だとお互いの関係性に意識が向くところに注目しています。それは搾取ではなく、支えあいの優しい世界。

どうせお金を払うなら、少しでもおもしろく!

注文&支払い時に、自分の感覚にどんな変化があるのか。
それを味わってみるのも、いいかもしれませんよ。


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