ダイキ@ななころびやおき

神戸にて日本酒バー「ななころびやおき」を経営中です。 noteでは主に趣味の話を書き…

ダイキ@ななころびやおき

神戸にて日本酒バー「ななころびやおき」を経営中です。 noteでは主に趣味の話を書き散らかします。 twitterアカウント:@1st_giant_step

最近の記事

男二人で奈良へ旅に出たらカップルに間違えられた話

大学生の時分は暇と金があれば本を読むか酒を飲むか、旅をしていた。 余裕があるときなんかは、それを全て堪能するという全部乗せをしていた。 どういうことかというとつまり、青春18切符を用いて鈍行列車に揺られ、酒を少々嗜みつつ、目的地に着くまで本を読むというような旅に出ることだ。 結婚し子どもが生まれこのような旅をすることもなくなったのだが、自分にとってこれに勝る娯楽を今でもなかなか見つけられないでいる。 10年以上前、2月のある日のことだ。 大学は春休みに入っており時間は十分に

    • 人生七転び八起き 現在たぶん三転び目

      2019年5月末をもって会社を辞することになり、6月19日現在妻子持ちながら33歳にして無職になったダイキです。以後お見知りおきをお願いします。 タイトルの意味はご理解いただけたかと思います。 ただいま現在進行形で盛大にすっころんでいる最中です。 もちろん人間が転ぶには理由がある訳で、石に蹴躓いたとか、誰かに足を引っかけられたとか、小銭が落ちているのが見えたからこけたふりをして拾おうとしたとか色々あります。 一転び目と二転び目は学生時代の話だし、おおむね自業自得で、しかもす

      • ホラー小説「きっと、まだ夢の中」

        夢の中で、これが現実ではないと気付くことが出来る。 襲いくる巨大カマキリに遂に追い付かれそうになった瞬間、あるいは何故か命綱もなしに高所を歩いていて、そこから足を滑らせそうになる瞬間。荒唐無稽な夢の中で危機的な状況に陥った時に不意に”気付き”がやってくるのだ。自分は今夢の中にいると。 しかし、これは夢の中で好き放題に闊歩できるような類いのものではない。夢の中で窮地に陥った瞬間に、これはただの夢に過ぎないと気付くことが出来るというだけのものだ。しかし、”気付き”を得ることさ

      男二人で奈良へ旅に出たらカップルに間違えられた話