都会の人が知らないこと。その2(主に若かりし僕)

はてなブログでむめいWebディレクターとしてたまにブログ書いてるtoksatoですこんばんちわ。

前の記事がなんかすごいシェアされててびびってる。面倒くさがりなのでこのタイミングでつづきを書いておかないと一生書かなくなる気がしたので、書いておこうと思う。

そのまえに大前提

前の記事がどう受け取られるかなとちょっと不安だったんだけど、おおむね好意的な感じだったので良かった。うれしい。あたいうれしい。
と、いうのはね、僕は宮崎県が好きです。好き。これ大事。神奈川も宮崎も好き。だからツッコミ体質というのもあってディスっているように見えることもあるかもしれないけど、そういう意図は全くないっていうこと、今日何度も言っておきます©東進ハイスクール

そもそも、僕はパリピでもないし、TVとゲームと飲み会があれば何でも楽しいというタイプで、都会の都会たる特徴にはそこまで執着が無く、そういう意味では地方暮らしに向いている人なのかもしれない。ちょっとどうしても職種的に東京から離れられないんだけど、それがどうにかなるなら宮崎でも、また他の地方でも住んでみたいぐらいには思ってる。そういう、東京の隣で都会を無駄遣いしているそういうあいつが僕であります。

また「おまえが世間知らずなだけだろ」というコメントをいくつか見かけたが、ほんと、そういうのやめて。先生そういうの良くないと思います。本当のこと言っちゃダメでしょ!めっ!やめてあげて!

いや、実際そうなので。
とくに重要なことじゃないかなと思って書かなかったが、当時の実年齢は21歳(22になる年だったが、僕は誕生日が12月なので)。そして、専門学校を卒業してすぐの4月から宮崎県に引っ越した。そう、つまり、初めて社会に出るという厳しいタイミングを、何を血迷ったか初めての一人暮らしと同時に、日本の半分ほども離れた場所で迎えるという、そういういわゆる一つの無茶をしたワカモンなのでありまして、まあ、つらかったw 知り合いも一人もいないし。

はい、なので、世間知らずな奴が宮崎に行って、初めて一人暮らしをして、初めて会社員としてお仕事をしだした、そういう涙ぐましいお話なのです。主にお母さんが涙ぐむやつ。
だから、当然のように「地方ってこうだよ」って地方全体の話をするつもりはなくて、地方に住んだことなかった若輩者が宮崎県っていう地方に行ったらこうだったよ!っていう話ですね。

そう言う前提で読んでください。
たのむよ!よろしくたのむよ!(切実)

東京や神奈川から来た奴は敵視される

ほんと、マジでつらかった。シカト・・・まではいかないけど、ぜんぜん仲間に入れてくれないの。地方の人、ほんと怖いの

21歳で単身、宮崎県都城市に飛び込んだわけだけど、一緒に働く同じチームの仲間もほぼ20代前半だった。理由は簡単。みんな高卒から勤務してたから。同期もいたんだけど、みんな都城市(もしくは宮崎県)で育った人だった。

いま、30代後半のオッサンになった自分が行けば、そして受け入れる側もオッサンなら「ちょっと、一杯いきますか」とか「ランチどうですか」とかやってるだろうと思う。けど、若者ってさ、そうじゃないじゃん。そういう気づかい、ないじゃん。

しかもタチの悪いことに、僕以外の同期4人はすでに1月とか2月ぐらいからアルバイトで働いてたんですよ。おいなんだそれフライングだろ。ずるい!ずるいよ!こちとらたった一人で乗り込むのに、その時点でもう同期も先輩と仲良くチームになってて、なんよそれは!きー!・・・ってなった。

これはあとから同僚に聞いたんだけど、僕は当時やせていて(今は見る影もない)童顔だったのもあって「あいつは都会からきたチャラいやつ。絶対性格悪いやつ」って思ってたんだって。そんなロクに人の話も聞かないで、わしゃ犯罪者か!っていうか犯罪者だって警察はもうちょっと話聞いてくれると思うよ!ひどいよ!ドイヒーだよ!おまいらなんてもうみんな地方警察だ!なんかかっこよくなっちゃったよ!

でも、宮崎の人はここからが良かった。
一度、仲間として認めてもらえると、徹底的に仲良くしてくれた。あいつら意外とチョロいんよ(ひどい)。いや、ほんとに、まるで昔から都城市にいたかのように接してくれる。
だってさ、年末年始で神奈川に帰省するときもさ、

「toksato、どうすっと?神奈川に帰るん?」

ああ、うん、帰るつもりだよ。

「おい、帰るじゃないやろ!"行ってくる"やろうが!そんで年始になったらこっちに"帰ってくる"

うん、いや、おまえがいったんだよ帰るって。どういう理不尽だそれは。でも、こんなんうれしいやん。泣いてしまうやつやん。泣いてしまうやーつ©ハライチじゃん。泣かないけど。笑ってたけど(本当は心の中で泣いてた)。

僕は業界柄、転職の多い人間なんだけど、このときの経験がずっと生きてる。それは、

「職場で仲間に入りたいなら、とにかくちゃんと仕事をやっておけば大丈夫」

ってこと。
クラスメイトじゃないんだし、仕事してりゃどうしたって会話はせざるを得ないわけで、仕事を真面目にやっておけば基本的にはいずれ仲間に入れる。

通勤は最高であるという話

いや、仕事に向かうんだからその時点で最高じゃないんだけど(笑)

はい、これを読んでるアナタ。
東京23区あたりに住んでて電車通勤しかしたことないっていう、そう、これを読んでるアナタ、アナタだ。千葉埼玉神奈川民でもいいぞ。「仕事ってほとんどは電車通勤だよね」っていうアナタ。
ちょっとオジサンが今からとても重要な話をするから、そこに正座なさい。ごめんウソです正座はしなくていいから聞いて。

アナタは、病気だ。
僕も毎日電車通勤。ああそうだ、僕も病気だ
毎日毎日、決まった時間の満員電車に乗って、よくよく考えたらそこ以外ではありえない近距離に他人がたくさんいておしくらまんじゅうしながら都内とかあっちそっちこっちに向かっている。会社につくころにはすでにだいぶ疲れているが気づかないことにしている。あー病気だ。これはもう立派な病気だ!

クルマ通勤は最高だ!!!!!っていうことが言いたい。
前述のとおり、僕は社会人1年生を宮崎県で迎え、そしてだからクルマ通勤だった。しばらく働いて、本社の都合で横浜事業所に戻ったんだけど、なーんか変な感じだった。いや、学生時代も満員電車にのって通学してたので、朝のラッシュに驚くこともないし、めっちゃ辛かったわけでもない。それが普通だし。

でもなんか、宮崎で働いてた頃と違う。心が落ち着かないというか。はじめ「のどかな風景とか、田舎特有のあれが良かったんだろうな」と思っていた。それも完全な外れではないと思う。でも、最も大きいのはそれじゃないと思っている。

電車通勤だ。
ああ、これだ、と。みんなもう麻痺してると思うけど、世の中にあんなに空気が殺伐としているところはない。スーパーマーケットだって本屋だって学校だってあんなに殺伐としてない。

みんな電車の時間を気にし、狭いスペースを通行人を気にしながら歩いて、まったく見ず知らず人と丁寧に列をつくってホームに並ぶ。なかにはめっちゃ急いでいる人もいるし、ときおり舌打ちする人もいる。
そもそも、みんながみんな友達連れで楽しそうにしていればいいが、ほとんどがそうじゃないので、むしろみんなムスっとしてる。そりゃそうだ。一人なのに満面の笑みでずっと電車のってるやつがいたらそいつの方が怖い。みんな、あの電車通勤、とくに「ホーム」という場を通っているだけでかなりのストレスを受けていると思う。

地方のクルマ通勤にはそれがないんだ!!!最高だ!独り暮らしの自分の部屋から出勤するわけだが、自分の部屋を出て、また「移動式の自分の部屋に」入って、そのまま会社に着くようなもん。大音量で音楽をかけてもいいし、ラジオを流しておくのもいい。これがどれだけストレスが無いか。都城市は道路も大きくて広かったし、東京周辺のような渋滞もないので、スムーズに運転して会社まで行ける。その辺でもストレスが無い。

これはもちろん帰宅時にもいえて、退勤したほぼその瞬間から「俺の部屋」が待っている。もちろん、例の移動式のやつが。電車通勤だと「さて、帰るか・・・」とか言いながらまたあの殺伐としたところを通るわけだけど、それがない。退勤→数分後→俺の部屋。なんて楽チンなんだ!

そうそう、書いていて思い出したが、だから地方の人は本当にみんなクルマを持っている。コスパが良いからなのか軽自動車がめっちゃ走っている。普通免許を持ってない人に一人も会わなかった。
一人だけ、中国支社から研修に来ている中国人の女性は持ってなかった。当たり前だが。彼女はたしか1か月ぐらいの短期研修で、駅前のビジネスホテルに泊まってそこから出勤していた。僕の住んでるマンションの近所だったので日替わりで出勤時や退勤時の送り迎えをしていた。彼女はクルマがないので。

だがしかし、なぜだろう・・・不思議なことが。
僕とその中国人の女性しかいないのに、彼女はいつも後部座席に乗る。助手席の後ろ。あれ・・・?どうしてかな?あれかな?僕が走り屋さんだと思って、マシンのウェイトコントロールを気にしてくれたのかな?そういう国際レベルの気遣いをしてくれたのかな?でもドリフトなんてしないお。だって、僕が載ってたのもラパンっていう軽自動車だったお。っていうか道広いし、ドリフトで行っても着時間そんなに変わらないお。

いまデブサメンなオッサンの自分は傷つかないけど、当時まだ21歳の若者だった僕はちょっとだけ傷ついてたよ。ちょっとだけ、毎回、日替わりでね、朝晩で傷つくの。なにそれどういういじめなの。彼女が競合のスパイで社員の生産性を下げるためにやってるとしたら、素晴らしい。効果的すぎる。つらい。

と、いうのは半分冗談で、実は彼女がそうしていた理由を知っている。僕が転職してずいぶん経ったあと、元同僚から話を聞いたから。その元同僚が中国支社へ出張にいったとき、彼女が話しかけてきたらしい。「toksatoさんはお元気ですか?」と。

同僚「なんでそんなこと聞くのかな、と思って詳しく聞いたら、あの子、おまえのこと気になってたらしいよ」

・・・・。

ワテクシ、中国との友好の懸け橋になり日本国に貢献するチャンスをみすみす逃していたようであります。なんて愚かなんでしょう。いいえそんな卑猥なことではありません。やめてください、そんな、これは国と国のつながりを強める、そういう話ですよ?高尚な話をしているんですからそういう、やめてください。

っていうかうっそーまじでー、なんだー、本当のことはさー、ちゃんと言わなきゃダメよー。(さっき言うなっていったな自分)

いやまあ、さすがに期間が短すぎてどうにもなってないと思うけど。

ヘルメット中学生!

おお!まじか!ヨモギダくんやないか!!!

って、思いました。
宮崎県都城市には、自転車通学する中学生がいてヘルメットかぶってたんよ。地方の人にしてみれば「あたりまえだろ」「バカにしてんのか」って怒る話。うん、ごめんなさい。でもバカにしてるわけじゃないんだ。本当に、知らなかったんだ。
僕が中高生のころはまだインターネットもなくて、なんか噂レベルで聞いたことあるかな?ぐらいで。自分の周りの中学では一度も見たことが無かったので、本当に知らないんだわいさ。ヘルメット通学してる中学生の存在を

で、何で知ったかというと、それが冒頭のめちゃイケで見たヨモギダくん。「へえ、ヘルメットをかぶって通学するのか。そういえばそういうところがあるって話は聞いたことがあるな」って。その、ヨモギダくんと同じヘルメット中学生が目の前にいるわけですよ。うおお!うおお!ってなるわけ。これがまた地元民を逆なでするんだけど、ごめんなさい、わかってください、少なくとも僕はバカにしてるんじゃなくて、むしろTVの中でしか知らなかったあれが、ここに!っていう感覚なの。こういうところ、地方と都会ってお互いに理解が及ばなくてケンカになっちゃうんだろうなと、思っている。

僕「あれはさ、なんでヘルメットかぶってるの?」

って同僚に聞いたら、

同僚「それはあぶねぇからに決まってんだろ」

って、宮崎まで来てね、ヘルメットの機能面における普遍的な存在価値をね、確認するっていうね。聞きたいのそれじゃないんだけどね。たぶん、相手もそれわかってるんだけど、僕の質問がこうだとね、どうしてもこうね、こういう感じになってしまうこの不条理な感じ、好き(何が)。

「今日はなんかの祭りっすか」

前回記事のブコメにもあったこれ。これね。あるあるですやね。同僚が東京に遊びに来た時、渋谷のスクランブル交差点を見てそう言ってたらしい。笑ってしまったが、僕はのちにそれの背景を知ることになる

ほんとに、街中というか屋外に人がいない。いや、いますよ?ちょいちょいいます。でも、多くの人が同じ場所に集まる、ということがない。しいて言えば皆さんご存知イオンモールだけど、それでも混み方自体は都会のスーパーや郊外型モールとさして変わらない。

ちなみに地方のイオンモールって大きいんだけど、大きいというより「めっちゃ広くて小ぎれい」っていう方が適切だと思ってる。都城のイオンもでかかったけど、それよりなにより「店内の通路がバカっ広い」だった。しかーもー!床がなんか、カーペットみたいので。寝転んでしまいたいような。土地が余ってるからできるんだろうけど、地方の人がイオンに集まることをバカにしている人は、東京神奈川らへんにあるイオンと同じものだと思わない方がいい。ひいき目なしに見ても、僕はららぽーとやラゾーナ(川崎)より都城イオンのほうがきれいではないか?と思ってるぐらい。(さすがに言いすぎかも?)

話がそれた。
そのイオンモールでも、渋谷ほど人は集まらない。
でも、1年に一回だけ、屋外に人がわんさか集まるときがあって。
それが、都城のメインストリートである?国道10号を中心に行われる大きな大きなお祭り。都城市民祭りだったか・・・名前が思い出せないんだけど(知ってる人いたら教えてください→※1)、これがもう本当にわんさか人が来る。ええ?都城市ってこんなに人いたの?!どこに?!と思うぐらい。

僕「あの・・・都城ってこんなに人いたの?!ウソだろ?!って今すんげーびびってるんだけど・・・」

同僚たち「落ち着け、大丈夫だ。俺たちも毎年思っている」

と言ってた。
だから、地方の人にとって都心のあの人の多さは本当に異常なんだと思う。吐き気をもよおして当たり前ぐらいには。良くも、悪くも。

社内の人がみんな同じ高校出身

よし!きた!これは自信がある!そんなにみんな知らないはずだ!頼む知らないでくれ!(謎)

えーと、さすがに一つの高校出身ってことではない。一つではないが、4つぐらいしかない。出身校が。これはもしかすると、僕が働いていた会社がそうなだけなのかもしれないんだが、とにかくみんなどっかの高校の先輩と後輩。ロマンスグレーなオッチャンが新卒新人に向かって「おおー、キミは後輩にあたるんだねぇ」とかいうわけ。ぼく、いままで働いてきて同じ高校出身だった人に出会ったことが無いよ・・・(まあ確認してないだけかもしれないが)。

なんか、どうやらその4つの高校から毎年のように新卒新人を入れているらしく、もう推薦入社みたいになっているのかもしれない(そこ詳しくはしらない)。

そう、だからね、わかる?
僕のめっちゃアウェイっぷりが。
上から下まで、ほとんどの社員が4つの高校のどれかから来てるのよ。だから学校の思い出話とかができちゃうわけ。なんならもう高校の先輩後輩をちょっと引きずってたりするわけ(後輩いじめとかはなかったよ)。

「K原、おまえ高校んとき同級生にA川っちゅうやつおったやろ。あいつ元気にしとるん?」

とかそんな会話が社内で行われる。
だから、つまりみんなめっちゃ地元の人なんですよ。ある社員は、自宅の一軒隣が先輩社員、そのまた隣が係長さんっていうところに住んでいたらしい。ご近所問題とパワハラがいっぺんに起きるって聞いたことねぇわそんなの。「隣人からパワハラを受けている」っていう、だいじょうぶ?ストレス抱えすぎて言語能力がおかしくなってない?って言ってしまうようなことが起き得る。すごい話だ。

だから、僕が転職してしばらく経ったころ、元同僚と飲んでたときに「実はよ、先月うちの事業所に警察が調査に来てよ」って言いだして。へっ?!?!?なにそれ!だいじょうぶなの!ニュースとかで見かけなかったけど、会社がなんかやらかしちゃったの?!って聞いたら。

元同僚「ちゃうちゃう。なんかな、近所の山奥でちょっと事件があったらしくてよ。で、そのふもとにあるウチの事業所来たらさ、"ここに地域住民がいっぱいおる"と。ここで聞き込みするのが楽でええと。そういうことだった」

なんだそれwww
でも合理的だwwwwwwww

ビジネスとプライベートの境い目がない

これも僕がいた会社だけかもしれない。
前述のとおり、そもそもが地元民としてみんな繋がってるのもあるんだろうけど、普通にプライベートでも頻繁に遊んだりする。感覚的には学校に近い。退勤後=放課後みたいな。

びっくりしたのが、忘年会や暑気払いなど公式の宴会が、なんと土曜日に行われたりする。えーって思うでしょ。僕も東京の会社でそれはちょっと嫌かもしれないw 
でも、学校だとおもってみて。みんな、会社の飲み会大好きなの。仕事やプライベートの予定があって出席できない人とか、割と本気で悔しがってるの。ええ?!って思った。あのめんどくさい飲み会でのお作法とかがまったくないとは言わないんだけど、それもそんなに強くなく、もともとみんなでドンチャンするのが好きな県民性なのかもしれない。

だから、さらにびっくりしたことがあって。
ある年の忘年会が、ホテルのホールを一室貸し切って盛大に行われまして。っでまあ、だいたい3時間ぐらいで終わりまして。で、このあとどうすんべやと。でもそのホテル、前の記事で出した都城民みんなが集まる飲み屋街「牟田町」から遠いのよ。とてもじゃないけど歩いてはいけない。
そしたらどうしたと思う?

なんと!
あらかじめ送迎バスが手配されていた!!!

「はい、これから牟田町行く人はバスに乗ってくださいね~」ってw

しかも、補助席まで満席www

どんだけwwwwwwwww

もう15年前の話なので、今は違うかもしれない。
でも、僕はこういう会社を経験して、こういうのも悪くないなぁって思ったんよ。時代の流れには逆行しているし、多様な価値観を受け入れるには時代の方が正しいのかなと思うんだけど、プライベートまで侵食する組織があってもそれはそれで幸せなことなんじゃないかなぁと。

転職を何度かしてきて、いろんな会社があったけど「時代錯誤的な価値観」という意味では、ここまで変わった会社は他になかった。東京で働いてても自社への不満とかあれがおかしい、これがおかしいって愚痴たくさん聞くけど、やっぱりそういうときにいろんな会社を見てきているのは強い。会社側の想いも想像して理解できるようになるし、「ぜったいにダメなことなんて、そう多くないんだ」とも思える。

標準語(僕の場合は横浜弁か?)は弱い

語彙的に、語感的にってことではなく。

地方に住んでいるとどうしてもそこの方言やイントネーションが身についてしまう。

いや、それが嫌なわけじゃなくてね、なんかこう「染まった」とか「エセ」みたいなこと言われたりするのが辛くてね。でも、標準語ってすぐ負けるんよ。おそらく、もともとが崩してないものだから、人々が話しやすいようにつくられた方言に負けるのだと思う。

そして、僕も宮崎にいるときは完全にあちらのイントネーションになっていたし、いくつか方言も使ってた。あれも不思議なもんで、なぜか神奈川に帰ってくると言えなくなる。宮崎に戻るとまた言えるようになる。目の前で発せられてる言葉や音色をその場で模倣してるんでしょうね、きっと。

そしたら、あるとき別の部署の3歳ぐらい上の麗しいお姉さまに話しかけられて(割と仲良くしていたので)。

「toksatoくん、このまえさ、うちの部署に中途で新しい人が入ったじゃん。女性の」

ああ、そうですねぇ。それがなにか?

「彼女がね、toksatoくんのことについて聞いてきて」

ほう(・∀・)ドキドキ

「"あの人、どこの出身の人なの?なんかめっちゃ方言きつくない?"って言ってたよ」

「"え!あの子、神奈川から来たんだよ。むしろめちゃくちゃ都会から来てる子"っていったら、信じてもらえなかったw」

まじかよ・・・。

めっちゃ恥ずかしかった。

ワテクシの方言コピー能力がまさかオリジナルを凌駕するとは。

宮崎弁のTOEICがあったら800点ぐらい取れてしまうかもしれない。
(ちなみに、宮崎弁といっても都城市と宮崎市では若干違ったりするみたい)

いや、だからね、地方の人が東京に出てきて標準語になるのはとても自然なことだし、誘引力の強い方言がなかなか抜けないのもこれまた自然なことで、あんまりいじらないであげてね(´・ω・`)ワタシオモウノ

ちなみに、宮崎弁で一つ納得のいかない表現があって。
たとえば、そうだな、飲み会とかに誘うとするでしょ。
永井くん(仮)としましょうか。永井くん。
永井くんにね「今週土曜、飲み会やるけどどう?」って誘うとするじゃないですか。でも、永井くんは土曜の昼間~夕方に予定があって、ちょっと時間が流動的なんだって。でね、そういうとき永井くんはこう言うの。

永井くん「ちょっとその前の予定が読めんくてね~、来れるかわからん

え?どゆこと?
そこは「行けるかわからん」じゃないの?

え?永井くん本人の話でしょ?

どうした?

なぜ突然、第三者的な発言になった?

「あのー、その永井っちゅうやつな。あいつはちょっと来れるかわからん」みたいな、どうした?ときどき自分を客観視してみようキャンペーン期間中だった?

なんだ・・・?

と思って聞いてみると、都城の人にとってはこれが普通らしい。いや、普通さ「行けるかわかんない」っていうじゃん。え?そうだよね?だんだん僕の方が自信がなくなってきてねw 

永井くん「いや、それはさ、だから相手の立場にたって言ってるんだよ」

おっと唐突!

気づかいさん登場シーンが唐突!

ちょっと待って、立場のテレポーテーションにこっちが追い付いてないよ!待って!永井くん戻ってきて!

ってまあ、さすがに大げさなんだけどw、いやでも違和感はずっとあって。でもね、都城民はゆずらないの。ここはぜったいゆずらないの。「言われるとたしかにそうだなと思うけど、でもやっぱりおかしいとは思わない」って、突然に九州男児の血が騒いじゃうの(いや、女性も同じこと言ってたけどね)。

価値観の縛りはたしかにちょっと厳しめ

ごめんなさい、これちょっとディスりです。
やっぱり、人の生き方や幸せ感に対する価値観は、地方はちょっと狭い。そして、悪評はすぐに社内中にまわるw そらあーた、ビジネスとプライベートの境い目はありませんから。吸引力の下がらないただ一つのダイソンもびっくり、伝搬力の馬力2倍みたいなもんで。

異性同士がちょっと飲みに行っただけで「アイツらできてる」ってすぐ言われる(いまは違うかも)。いや、ただちょっと飲みに行っただけやん、友達やんっていう。これは、そういうゴシップネタが好きだってのもあるんでしょうね。

女性の結婚もかなり早いし、そう言う価値観もかなり根強い(いまは違うかもねってこれ何度目だ)。
前述の3歳上のお姉さんは、大阪の4年制大学を出て、そのあと福岡で働いて、25ぐらいで地元に戻ってその会社にいたんだけど、そういう人はかなり珍しいらしい。大学まで行った人はあんまり戻ってこないらしくて。
だから、もうその経歴だけで社内で「エリート候補生」みたいな見られ方をしちゃう。それが本当にそうならいいんだけど、役職的にそうなんじゃなくて、どっちかっていうと「まあ、エリートさんはね」みたいな、一歩引かれてしまう方の見方に。

僕は神奈川の人間っていうことで、そのへんの信頼をいただけたのかそういう愚痴を良く聞いてた。

お姉さん「いや、わたし4大出ただけなんだけどね?

うん、たしかに。

まとめ(という名の強制終了)

長くなったのでまたこのへんで。

上記のとおり、たしかに地方特有の価値観の狭さっていうのはあってその辺は窮屈かもしれない。でも、それは捉え方によってはみんなが仲間として生活してるってことで、だからこそ僕は楽しく生活できたんだと思う。

東京や神奈川のような娯楽は圧倒的に少ない。
僕が大好きなJリーグなんて、宮崎には1クラブもない。神奈川にはJ3まで入れれば6クラブもあることを考えるとこれは致命的ともいえる。そのうえ映画館、ショッピング、レジャーなどたくさんの娯楽があるし便利さでは到底かなわない。

でも、宮崎にいてつまらないと思ったことは一度も無くて、宮崎には宮崎の大自然だったり、なにより人がいる。たくさん飲みに連れまわしてもらったし、一緒に川や山にあそびに行ったりもしたし(小学生かw)、バーベキューやったり、たまにはサッカーやってみたり、ぜんぜんつまらないことなんてなかった。

おそらく僕が都会にそこまでの執着がないタイプだからってのはあるんだろうけど、地方だって、神奈川だって、東京だって楽しいよね。仲良くしようぜっていう言葉で締めたいと思います。

ではまた。

※1都城最大の祭りについて、ツイートやブコメしてくれた人がいました!

そう!盆地祭り!それだぁああああああああああああ!名前を思い出せたことより「へぇ、盆地祭りって?なに?」「みやこんじょでやるでけぇお祭りよ!いってみっけ!」っていう会話を思い出せて、それがうれしかった。ありがとう。

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toksato

宮崎県都城市に住んでいた時の話

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