見出し画像

TwitterのTL表示賛否についてー情報の取りやすさとは?

最近、TwitterのiOSアプリがアップデートされ、その際に「ホームタブ」が強制的に表示される仕様が導入されました。

tiktok型のタイムラインになりました。
数日で批難の嵐となった今回のアップデートですが、どうしてユーザーからはここまでの非難が集まったのでしょうか。

今回の記事では、Twitterのアップデート内容とユーザーの反応、併せて情報の取りやすさについて考えてみます。

TwitterのTL表示が右往左往

スクリーンショット 2022-03-16 8.57.54

今回のTwitterのアップデートでは、先述の通りタイムラインの表示の変更が行われました。
従来のスマホアプリでは、メインのタイムラインの「トップツイート」と「時系列」が選択でき、加えて任意のユーザーを追加したリストをタブ表示できるというものでした。
それが今回のアップデートでは、強制的にメインタブがトップツイートに、時系列を見たい場合はタブが追加されるという形に。

スクリーンショット 2022-03-16 8.58.21

このアップデートでユーザーからは強い非難が相次ぎ、Twitter社は日本時間で3月15日にアップデート内容を取り下げ、従来の仕様へ戻すこととなりました。

以前にも同様のテストアップデートがされ、その際にも非難されていたものの、テストだったことやすぐに戻されたことで、今回ほどの騒ぎにはなりませんでした。

ところが、今回再び同様のアップデートを全ユーザーを対象に進めたところ、「やめてくれ」「ムダなことをするな」など、強い非難の声がぶつけられました。

TwitterのTL表示については右往左往しているようです。

ホームタブと時系列タブ

スクリーンショット 2022-03-16 8.59.11

さて、今回のアップデートのキーワードである「ホームタブ」と「時系列タブ」について触れておきましょう。

ホームタブは、Twitter側がピックアップしたユーザーが興味があるであろうツイートや、フォロー中のユーザーの特に伸びているツイート、フォローしているユーザーがいいねしたツイートなどを次々に表示する、トップツイート表示というものです。
時系列関係なく表示されるため、1番上に5時間前のツイート、その下に2分前のツイートなどが表示されます。

スクリーンショット 2022-03-16 9.00.04

一方時系列タブは、文字通りタイムラインを時系列に表示するものです。従来の表示方式で、時系列にフォローしているユーザーのツイートやRTが流れていきます。最新のツイートが上に、古いツイートが下に表示されていく形ですね。一般的なSNSの表示形式です。

スクリーンショット 2022-03-16 9.00.39

この2つはユーザーが選択でき、メインのタイムラインに固定するのをトップツイートにするか、時系列にするかを任意で選びます。


ホームタブに需要はあるのか?

スクリーンショット 2022-03-16 9.01.04

トップツイート表示であるホームタブに需要はあるのか?という点に関しては、正直に言えば「ない」というのが多くのユーザーの声です。

個人的にTwitterで軽くアンケートをとってみたところ、55票のうち95%・52人は「要らん」と回答。「ありがたい」と答えたのは5%・3人でした。もっと時間や人数を集められたら更に一般的な答えが見えそうなのですが、1クラス強の多数決と考えると圧倒的に需要はないといったイメージですね。(あくまで一般アンケートです)

実際に、Twitter社が対応するほどにホームタブは要らない!という声が多くあがったというのは間違いないので、より多くのユーザーから回答を集めても似たような結果になるのかなと推測できます。

Twitter社の対応と反応

スクリーンショット 2022-03-16 9.02.26

Twitter社は今回の非難を受けて、アップデート内容を取り下げ、従来の表示方式に戻しました。
今までにも様々なアップデートを繰り返しては「また余計なことを」と言われてはいたものの、実際にユーザーの声によってアップデート内容を取り下げるということはほとんどありませんでした。

しかし今回はさすがに対応せざるを得なくなるほどの非難が集まったようで、アップデートからほんの3日程度での修正となりました。

Twitter社公式アカウントのツイートでは


”We heard you –– some of you always want to see latest Tweets first. We've switched the timeline back and removed the tabbed experience for now while we explore other options.”(本文ママ)


と、アップデートを知らせるツイートを引用する形で投稿されました。

要約すると「別の案が出るまで、皆さんの意見を受けとめて従来の表示に戻します」ということです。
しかしそれに対してユーザーからは「代わりとか要らないからもう何もしないでくれ」といった意見や、それに同意する声が相次いでいます。

スクリーンショット 2022-03-16 9.17.01

スクリーンショット 2022-03-16 9.17.50

情報の取りやすさとは

スクリーンショット 2022-03-16 9.18.32

トップツイートの表示を強制する今回のアップデートへの非難は、Twitterに求められる「情報の取りやすさ」を大きく覆してしまったことが要因に思えます。

要は、「最新の情報をいつでもどこでも入手できる」というのが醍醐味であったTwitterが、「どれが最新かわからないタイムライン」を強制表示させたことで、ユーザーの混乱と不満を招いたのだと推測できるということ。

具体的に例を出してみましょう。

例えば地震があった場合を想定します。
揺れたと思ったのでTwitterを開いて情報を見ようとした時、時系列であればそのまま最新のツイートを見ていけば自然と最新の地震情報が手に入りますね。
しかし、トップツイート表示では上部に出ているのが最新の情報とは限りません。他のユーザーの伸びたツイートや趣味のツイートに邪魔されて、「今欲しい地震の情報」が手に入りません。

地震に限らず、日常的に「最新の情報が欲しい」というユーザーにとっては、トップツイート表示は全く必要のないものなんですね。

トップツイートから得られる情報

スクリーンショット 2022-03-16 9.19.12

一方、トップツイート表示がありがたいという声も少数ではありますが存在します。
トップツイートから得られる情報といえば、やはりトレンドやユーザーごとの興味のある分野の情報ですね。

ユーザーごとに、普段のツイートやいいね、RTから読み取られる「ユーザーが興味のある分野の伸びているツイート」がランダムにピックアップされるため、自分だけでは得られない情報を得られるのはトップツイート表示のメリットであると言えます。

例えば、普段から動物関連のツイートを見ているユーザーなら、フォローしていない他のユーザーのツイートで、かつ見たことのない動物の写真や動画を見られる、などですね。

最新の情報だけでなく、興味のある分野の様々な情報を広く得たい場合にはトップツイート表示も便利でしょう。

まとめ

スクリーンショット 2022-03-16 9.24.16

今回はTwitterのタイムラインの表示に関わるアップデートの騒動と、併せてTwitterでの情報の獲得について考えてみました。
より良い情報を獲得できるのは時系列かトップツイートか、それはユーザーによりますが、多くの人々は最新の情報を順に、時系列で得たいと考えているようです。

トップツイートの表示については、従来のように時系列とのユーザー任意の選択という形が無難に思えますね。
トップツイートをタブとして追加するにしても、強制的にメインタブにするとなると、また非難を呼ぶことになるでしょう。

今後はユーザーの声を聞きつつ、慎重に、使いやすいアプリの更新を目指してほしいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?