これまでとこれから、そして今日

第三回文学フリマ札幌に参加してきた。第一回のときにはお客さんとして参加していたけれど、出店者側としての参加は初めてである。

僕は北十(ほくと)という団体で参加した。高校文芸時代に別々の高校だった同年代が集まってつくったグループだ。そのほかにも北海学園大学と國學院大學短大の合同グループ、北國(きたぐに)にも寄稿していたし、折本フェアminiの47のべるにも参加していた。

会場は冷房が効いているはずなのに非常に暑かった。確実に人の熱気だろう。若い人からお年寄りまで、たくさんの人が参加していた。

自分たちの作品が売れるのかどうか不安だったが、目標売上は達成したらしく嬉しかった。しかし、何より嬉しかったのは自分の書いた作品を手渡しできるということだった。読者に直接作品を届けることができるという経験は新鮮だった。読み手と書き手の近さ。これが文学フリマの魅了なのだろう。

また、これまでの文芸活動で知り合った人たちと再会できたことが感慨深かった。高校時代の顧問や、全道大会で司会をしていた先生が僕たちの文芸誌の存在を喜んでくれたようで、お世話になった高校文芸にお返しができた気がした。高校時代の友達や大学の先輩、同輩、後輩も来てくれた。

さらに、新たな出会いもたくさんあった。隣のブースの【itak】のみなさんと交流できたのだ。僕は今まで創作活動のなかで接していたのがほとんど同年代だったので、年上の人たちと交流できるのは貴重な経験だった。Twitter上で繋がっていた人たちとフリマ会場で出会ったのも大きかった。

実は、かつては文学を通して人と出会うということに対して懐疑的だった。作品だけが渡ればいいという考えを持っていた。今も、その考えには一定の妥当性があると思っているけれど、今回の文学フリマで直接読み手に作品を届けることの喜びを知れた。特に、小学生ぐらいの女の子と母親の二人が文芸誌を買ってくれたときはそれを口に出してしまうぐらい嬉しかった。

部誌に載っている作品については、かなり前に書いたものなので、もう僕の手からは離れていると言ってもいい。今の僕はすでに、かつての自分の作品を解釈する立場になっていると思うのだ。読み返してみると、小説にも詩にも課題があることは確信しているし、それをクリアできるようにすでに動き出している。

その成果を来年、また文学フリマで人々に届けられたら幸せだ。




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