深海から浅瀬へ

SAKANAQUARIUM2018‐2019 魚図鑑ゼミナールに行ってきた。その感想をつらつら書こうと思う。


セットリストは以下の通り。

〈深海〉
1 朝の歌
2 mellow
3 フクロウ
4 ティーンエイジ
5 アムスフィッシュ

〈中層〉
6 明日から
7 ネイティブダンサー
8 涙ディライト
9 スローモーション
10 仮面の街
〈浅瀬〉

11 新宝島
12 Aoi
13 ナイトフィッシングイズグッド
14 表参道26時
15 アイデンティティ
16 ルーキー
17 ミュージック
18 陽炎

〈アンコール〉
1 サンプル
2 開花
3 夜の踊り子


このライブはアルバム「魚図鑑」を体系的に表現したものとなっているらしく、深海から浅瀬に向かって浮上していくような曲の構成になっている。これはライブ終盤のMCで山口さんが言っていたことだ。

周囲にサカナクションが好きだと言い続けているくせに、ライブは今回がはじめてだった。そのライブでサカナクションのさまざまな性格の曲を生で聴くことができたのが非常に嬉しい。

各パート(ライブではchapterと表現されていた)の感想を。ここからはぼくの勝手な妄想も多く含まれることをあらかじめ言っておく。

まずは、深海。深海パートは「普段のライブだと聴けないだろうな」と思っていた曲ばかりだった。しかも、ぼくの好きな歌詞の曲だらけなのだ。特に「ティーンエイジ」の歌詞はやばい。語彙力がなくなるほどに好きだ。まさに、10代のことを歌った曲だと思う。

一曲目の「朝の歌」。朝と夜の境界線を歌った曲である。曲の表現している時間は夜から朝だが、逆も充分に表現しうると思う。昼の世界から夜の世界(ライブ)へという時間の流れ、その境界線を越える感じを表現しているような気がした。一曲目に相応しい曲だ。最後の「トビウオになる」という歌詞がすごく好き。しかも、この歌詞はのちの伏線になっている。

2曲目の「mellow」は自然に身体が揺れる曲。そこからの「フクロウ」。「フクロウ」はサビ前の「その先にフクロウ」と「その陰にフクロウ」のメロディ―が耳に残る。そこからの「ティーンエイジ」と「アムスフィッシュ」は中層へ移行することを予感させる曲だった。「ティーンエイジ」の後奏部分と「アムスフィッシュ」の合唱(?)部分。この辺りで雰囲気が変わるのだ。気のせいだろうか。

そして、中層。この辺りからノリのいい曲が出てくる。「明日から」をやることは個人的には意外だった。「ネイティブダンサー」は手拍子のリズムが難しい。次のライブでは上手く叩きたい。「涙ディライト」はライブで聴くとここまで格好良くなるのかと驚いた。そして、「スローモーション」と「仮面の街」である。「スローモーション」にも合唱(?)をするところがある。やはり2曲ぐらい前から少しずつ次のパートへと移行していくという選曲なのだろうか。「スローモーション」も歌詞がやばい。ついでにMVも大好きだ。「仮面の街」はなかなかニヒリスティックな歌詞なのに、ぼくも含めてみんなノリノリで、その対比が面白かった。また、中層で(どの曲のときかは曖昧だが)オイルアートが見られたのも嬉しかった。

最後は、浅瀬。いきなり「新宝島」である。もうこのあたりからわけがわからなくなってくる。ぼくも声をあげて、ゆらゆら揺れながらぴょんぴょん跳ねる。自分でも異常だと思うぐらいノっている。テンションがおかしい。こんな体験はじめてである。そこからの「Aoi」。またぴょんぴょん跳ねるしか選択肢はない。まるでトビウオのみたいに跳ねる。1曲目を「朝の歌」にしたのは予言だったに違いない。「トビウオになる」のは観客なのだ。

「ナイトフィッシングイズグッド」では少し雰囲気が変わった。夜の浅瀬をゆったり泳いでいるような感じ。しかし「ラ・ラ・ラ」からまた元の感じに戻る。いいアクセントだと思った。そこからは怒涛の「アイデンティティ」→「ルーキー」の流れ。「アイデンティティ」で江島さんの歌声が聴けたのが最高だった。「ルーキー」では「これが例のレーザー演出か!」と思うぐらいのレーザー。もちろん、この間もトビウオがごとく跳ね、昆布のようにゆらゆらしている。客席の空気が薄くなってくると、身長が低いので自然と上を向いて呼吸するようになる。まるで酸欠寸前の魚だ。観客を魚のようにするのがこのライブの目的かもしれない。

「ミュージック」では念願のラップトップ演奏(?)が見られた。実を言うと、このあたりの記憶が怪しい。踊りすぎて記憶が残っていないのだ。そして、「陽炎」。今までのサカナクションとは一味違う曲調で、ファンクのようにも感じる曲。この曲の最後にはシャボン玉が降ってきて、非常に楽しい演出だった。

アンコールは初期の名曲「サンプル」からのライブでやるのははじめてだという「開花」。「開花」の歌詞も好きだからやってくれて嬉しかった。最後は「夜の踊り子」。最後までノリノリである。

MCではホールツアーの開催が決定したことを教えてくれた。札幌の日程は成人の日の前後で、行けなさそう…。それから、現在製作中のアルバムについても話してくれた。詳しいことは書かないけれど、こういうことを話してくれる距離感の近さが「音楽好きのにいちゃんねえちゃん」たる所以だと思った。「新しいサカナクション」を楽しみにしています。

ライブが終わると、もやし人間は体力の限界を迎えていた。足はいたいし、膝は軽く笑っている。踊りすぎて汗だくである。久しぶりにいい運動をした。

はじめてのライブだったが、ここまで音楽を「体験」させてくれるのは凄まじいと思う。ウォークマンで聴いているのとはまったく違う。ライブが終わったばかりなのに、もう次のライブが楽しみで仕方がない。

ものすごいスピードで書きなぐったため、乱文なことには目をつむってほしい。そしてかなりの長文になってしまった。今回のライブがどれだけ楽しかったのかは、この文章量にすべて表れていると言っても過言ではないだろう。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

4
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。