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アニメ『君のことが大大大好きな100人の彼女』2話~4話の感想

2話:はじめてのチュウ

主人公たちがどんなに変な行動をとっても、ヒロインのデレ行動をぶつけることで強引に萌えアニメ展開を作り出していく力技がすごい。

恋太郎のファーストキスを奪うためヒロインの2人が奮闘するという話。これだけ聞くと微笑ましい感じだが、その手法の勢いやバリエーションがすごいし斬新。

ファーストキスを誰かわからないようにするという案がやたらと綿密。ライアーゲームの新ゲーム解説でも聞いているかのような丁寧さ。この漫画は前回の缶の容量計算もそうだけど変なところで細かい。そういった細かさが狂気に繋がっていて面白いと思う。

この作品って100股だから羨ましいというわけじゃなくて主人公が大変そうなところが愛されるゆえんなのかもしれない。普通の不倫だと流されるまま欲望のためにやっているという感じがするが、100股は修羅道という感じがする。決して安易な道ではなく険しい道のりを歩んでいるからあまり羨ましいと思わず主人公をすごいと思ってしまう。OP見るだけでもその大変さがわかる。アニメ範囲だと5人くらいしか出てこないようなのでこの労力があと20倍されると考えると途方もない。

3話:無口な姫と騎士と武士

2話までのトンデモ展開は何だったのかと思うレベルのプラトニックな恋愛話だった。やってることは三股だけど恋太郎の努力が普通にすごいのでそこまで違和感なく観れてしまう。というか普通に感動した。

原作の評判を聞く限り、今回のこの路線は本作にしては珍しいのだろうと思う。羽香里と唐音は付き合うまでほぼギャグだったけどこれ以降は結構真面目な感じで1人ずつ付き合っていくんだろうか?個人的には3話のような恋愛展開も好きだし2話までのギャグ全開な感じも好きなのでどちらに転んでも嬉しい。

路線は違ったけど今回も安定して面白かった。やはり原作ものは安定して面白い。次回も期待。

4話:いちゃいちゃ回かと思いきや

今回は新しいヒロインが出てくるわけではなく現状の3人の彼女同士が仲良くなるという話になっている。静の性格上、他の2人を気にしてしまい自分が積極的に動けないという様子が描かれる。そこに怒った唐音が静かとぶつかり結果として本音を言い合えたことにより仲良くなるというお話。

3股という設定に上手く説得力を出すためにはやはりヒロイン間の関係性をしっかり描くことが大事である。そこがおざなりになってしまうとキャラクター自体に違和感が出てしまうと思う。今回は単なるイチャイチャ回ではなくそこの描写が丁寧に描かれていてとても良かった。次回も期待。

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