郁田はるきの最初のプロデュースカードが実装されたのでさっそく読んでみた。今回はその感想を書いていこうと思う。

1コミュ目：a study

本屋で買い物をするはるきとそれにつきそうシャニP。ここでシャニPがはるきに貸すため2冊本を買うのが面白い。やはりはるきは真面目なので買ってあげたくなるのは非常によくわかる。

その後はミルクティーを買い、公園で話すという完全にデートな展開。このコミュ全体に言えることだけどシャニPははるきのことが好きすぎる。

そして雑誌の話になり、最近はネットで情報収集できるのになぜ雑誌で情報収集するのかとはるきに問いかけるシャニP。はるき曰く、ネットだと間違った知識があるかもしれないとのこと(以下の部分)。

元々わかっていたことだけど、はるきはしっかりしている。今回のコミュでわかったけどネットリテラシーも高いらしい。これはあらゆる対象を凝り固まった解釈で捉えるのではなく解釈の可能性を模索する考え方だと思う。同じユニットのルカの場合は様々なものを悪い部分しか見てない感じがあるので、このあたりは今後ルカとの対比が描かれそうな予感がする。逆に羽那は物事の良い面に目を向ける感じなので双方の気持ちがわかるはるきは2人のバランサーとなっていると思う。そんな妙にバランスの取れたユニットがコメティックだと思う。

2コミュ目：めざまし色

以前一緒に仕事をしたスタッフがシャニPに伝言を渡すところから始まる。スタッフが言う内容は収録の時に話題に出ていた限定ドリンクの話題で、そのドリンクが販売開始したからはるきにその情報を教えてくれたという話である。

そしてシャニPはその情報を伝えるだけでなく、早速そのドリンクを買ってレッスンをしているはるきに会いに行くという展開。2連続ではるきに何かを買ってあげているという話になっている。同じカードのコミュで2回続けて何かを与えるのって甜花ちゃんですらなかったんじゃないだろうか。はるきには何かを買って与えたくなる魔力があるのかもしれない(毎度奢られるタイプ)。

あと気になったのはシャニPがドリンクを持って行ったときにはるきがなぜか寝ていたということだ。なぜ寝ていたのだろうか？性格的にサボっていたわけではないだろうし、疲れていたのだろうと思うけど、ここの場面で寝ているほど疲れている描写を入れてくるのって意図があまりわからない気がする(なにかしら文脈がある？)。

3コミュ目：あふれる

どこかへ撮影へ行った後にこのあたりを散策したいというはるき。そしてそれにシャニPが付き合うかたちで一緒に食事をすることになる。

この話で一番印象に残ったのははるきがピッチャーからコップに水を注ぐシーンである。ここではるきは水をコップから溢れさせてしまう。これが意味することを考えると、おそらくはるきの表現したいという想いがあふれていることを間接的に表しているんじゃないかと思う。もちろん解釈は様々あると思うけど自分はそう感じた。

先ほどのレッスン中に寝ていたという件と照らし合わせると、はるきは無意識のうちに頑張りすぎて限界以上までやってしまうタイプなのかもしれない。今後はそういった部分も掘り下げられそうな気がする。

4コミュ目：Lucky Action

ファンとの交流、サイン会が開催されるコミュ。ファンに対して手紙を書いていくはるき。ちゃんと様々なパターンを用意してくるのがすごい。こんな手紙をもらったら永久保存すると思う。

5コミュ目：ささやかな記念日

一緒に出演する歌手に挨拶しに行くはるきとシャニP。そこで名前から男だと勘違いされていて、その後はるきが自分の名前が好きじゃないという話になる。名前を勘違いされることに慣れようとしているはるきに対して「慣れなくていいよ」とシャニPが声をかける。その言葉により自分の気持ちを整理できた様子のはるきはうまく収録を終えることができたという話。

はるきは名前を勘違いされるから名前が嫌いだったのではなく本当に嫌だったのは名前をからかわれることだったらしい。からかわれることと勘違いされることを無意識のうちに混同してしまったので、勘違いされただけで沈んでいた模様。シャニPのさりげない言葉だけでそれに気づき、その混同を修正できるのはすごい。嫌いだった名前が好きになるまで認識を変えられるのは非常に器用だと思う。はるきはちょっとしたきっかけですぐに言語化して漠然とした嫌な認識を修正することができる。この修正力はすごい。

言語化が上手い人は気持ちの切り替えも上手いと聞いたことがあるが、はるきの場合は完全にこのタイプだと思う。やたらと器用。このあたりは明らかにルカや羽那と対比させられている部分なのでコメティックコミュではさらなる掘り下げが見られるかもしれない。

総評

最初のプロデュースコミュだけあって様々な要素を部分的に開示している感じがした。はるきの頑張りすぎてしまう面や器用な面、ネットリテラシーに強い面など、様々な要素が出てきたように思う。

はるきはとてもシャニマスっぽいアイドルだと感じる。良い意味で今までのシャニマスアイドルから様々なものを受け継いでそれを新しい形式に落とし込んでいる感じがする。WINGも良かったしPコミュも良かったので今後も期待したい。