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【シャニマス】コメティックコミュ『no/ode』の感想

新年早々実装された『no/ode』を早速読んだので感想を書いていこうと思う。

オープニング:きっとこの先も

このコミュでは最初の方からはるきの考えが示される。はるきはWINGのコミュやPコミュでもあったように非常に考えがしっかりしていて、今回も全体を通してそういった面が垣間見えた印象がある。


ここにある「それが最後に『楽しい』になるか『苦しい』になるかどうかは自分次第」というのは示唆的だと思う。ここにおいては明らかに悪く解釈してしまうルカと対比がさせられているように感じる。


本題とは全く関係ないけど、シャニマス世界では283プロという事務所単位でファンが観ているんだなという発見があった。普通事務所単位で「~ってユニットで活動しているアイドルばっかか」とは語らない気がする。単にこの乗客がマニアなだけかもしれないけど、なんか面白いので言及してみた。


流行りのスイーツについて話すアイドル達に「そんなものすぐに消える」と思うルカ。ここはちょっと笑ってしまった。確かに流行りのスイーツは消えるので一面的な見方としてはわかる。むしろそんなにスイーツが好きじゃないので共感の方が強いかもしれない。

ただここにおいては体験した過去に対してどう思うかという、周囲とルカの対比を描いてはいるのだとは思う。過去を意味がないものだと切り捨ててしまえば滋養にならないし、大切な思い出として解釈すれば1つの糧となるという感じ。


第1話:引力

1話はアイドルフェスの依頼がくるという展開になる。イベントの企画者はルカかユニットを組んだルカの出場を期待していて、それをどうするか考えるシャニPが描かれる。

ルカのことがめちゃくちゃ”理解”ってるはるき。ここがめっちゃ好き。はるきは理解能力と言語化能力高くて、そういった面が発揮される場面を見ると引き込まれてしまう。


もしダンスのレッスンを見て、レベルの違いにショックを受けたらどうしようとシャニPに話す羽那。ここで「その時は俺がなんとかするよ」と言ってるけど具体的にはどうするんだろうか?フワッと会話が進行してる感じがこの2人っぽくて好き。


あとここも面白かった。『仲良しのふたり』ってだけじゃ足りないと思っちゃうシャニP、感性尖りすぎでは?

シーズの結成エピソードはまだ描かれていないと思うが、その時は足りないと思わなかったんだろうか。結果的に上手く収まってるけど初手のあの段階でユニット組ませるのは凄まじい選択だと思う(いまさらだけど)。

美琴とにちかは2人で組ませて、羽那とはるきだと足りないと思ってしまう感性はシャニPの性癖が垣間見える部分なのかもしれない。


第2話:接近

ここは明らかにジエピソードで出てきた部屋を比喩で用いているのだと思う。他にもノックが嫌だという描写があったりとなにかと部屋の比喩は出てくる。ジエピは何も進んでいないと言われがちだけど、部屋の比喩を印象付けるために作られたのであれば、今後より輝くコミュとなる可能性もあるんじゃないかと個人的には思っている。

そしてこの後、ルカたちにユニットを組んで活動をしてもらいたいとシャニPが告げるという展開になる。これがノックとなるのかもしれない。


第3話:刃の向く先

元事務所仲間に研修生の練習に付きそわないかと誘われるルカ。ルカって新しい関係性には拒絶するけど、古い関係性で薄く繋がってる人に対しては少なからず友好的に接する気がする。こういったシーンは前にもあったのでもしかするとライターが意識的に対比している点なのかもしれない。

あとこの事務所仲間みたいにちょっと強引に先導してくれる人の方が相性が良いのかもしれない。なので恋鐘あたりとの絡みを見てみたい。


羽那は自分の考えというものが希薄であるという考察が多くあるように感じる。確かにそういった面も多少はあると思うけど、それだけではなくポジティブに何でも積極的にやっていくという点も合わせて描かれているような気もする。

一見するとはるきに追従する形でユニットを組みたいと思っているようにも見えるけど、基本的には「~したい」という欲求が強い人でもあるんじゃないかと思う。

このあたりは「なんでも好意的に解釈する羽那」と「なんでも否定的に解釈しがちなルカ」という対比を意図的に描いているようにも感じる。その中間にいるのがはるきで、ある意味では均整のとれたグループなのかもしれない。


第4話:汚れた雪玉

ガイコツマイクの話題でスタッフに話しかけられるルカ。これだけでちょっと面倒そうな感じが伝わってくるスタッフである。先ほどの元々同じ事務所だった人のところでも書いたけど、こういった強引さが逆にルカは接しやすいのかもしれない。


ルカのライブを見て、それでもやりたいと言うはるき。このあたりのはるきのルカに対しての言語化がとても良い。


普通だったら怖そうな先輩とユニットなんてやりたくないだろうけど、ライブを見てルカの本質を理解したからこそやりたいと思うというのははるきらしくてとても良い。登場以来、コミュを重ねるたびにはるき株が上がりまくってる感じである。

あとこのあたりはめぐるのクレオールやバイスパイラルとも近いテーマを扱っているような気がする。というかルカのコミュの本質はそういった方向にあると思われるのでルカを描こうとすればそれらのコミュと近くなることは避けられない面なのかもしれない。


第5話:forgiveness

自分を許すことから逃げないでほしいというシャニP。にちかのコミュでもにちか自身の問題として描かれていたけど(たしか『↓ろウTea』で描かれてたと思う)、この2人は罪悪感という感情が根底にあるのかもしれない。

ちなみに上記の記事のコミュ4の部分でにちかの罪悪感について書いている。

2人とも何かをしてもらったときに素直に返せない性格だからこそ罪悪感だけが心に積もっていくのだと思う。例えば知り合いから贈り物をもらったときにその贈り物をいらないと言ってしまうと、なんとなく断ってしまったという後ろめたさが残ると思う。そのように他者に対しての否定的な態度は相手へ不快さを与える場合もあるが、それ以上に自らを苦しめる罪悪感となってしまう場合もある。ルカやにちかのコミュでは贈り物という具体的なものの譲渡でそういった罪悪感を示す描写はないが、気持ちのやり取りという意味で気持ちを拒絶している描写はいくつかあると思う。

にちかはコミュを経るごとにその性向が緩んだ感じがするが、ルカの場合はにちかよりもそれが顕著で、そういった罪悪感を積もらせる行為が繰り返され、自分を許せない気持ちが根底に強くあるからこそ倒れるまでレッスンをしたり他者を遠ざけたりするのかもしれない。

『no/ode』で言っている「許す」というのがこの意味での罪悪感かどうかはわからないけど少なからずそういう要素もあるんじゃないかとは思っている。


第6話:握った手

6話は楽屋でルカを待つ羽那や収録中に倒れてしまうルカが描かれる。この倒れてしまうという展開は、人の好意を受け取れないからこそ逆に他人に迷惑をかけてしまうという一面も描こうとしているのかもしれない。


エンディング:彗星

倒れてしまった後に、病院で目覚めるルカ。ルカを「斑鳩ルカ」というカリスマ的アイドルとして扱うんじゃなくてあくまでも1人の患者という淡泊な感じで扱う看護師くらいの態度の方がルカとしては一番付き合いやすいのかもしれない。何気ない描写だけどそんなことを思わされた。


ユニットで参加する依頼をしてきた企画者との会話。結局この企画者の提案がきっかけとしてコメティックが結成されたと言っても過言ではないと思う。

コメティックの結成は劇的なものではなく、病院ではるきと羽那がゆるりと誘う感じとなり、ルカも流れでなんとなく参加したという様子だった。一応結成された感じにはなっているけど実際の絡みや関係性をどうやって構築していくかは今後次第だなぁと思う。


まとめ

最初のイベコミュということで一応進んだ感じはするけど、まだ序章で「これからかな」という風に感じた。ルカと他の2人に関してはまだあまり絡みがないので、サポコミュなどで色々話している様子が見たい。

なんにせよはるきがいれば「何とかなりそう」という気持ちが湧いてくる。どんなにこじれてもはるきがいれば何かやってくれるはずである。というか持ち前の「言語化能力+理解力」でそもそもこじれる前に解決してしまいそうな気がする。まだ実装されて日は浅いけどそのくらいの期待感を彼女に抱いてしまう。WINGの時も思ったけど、コミュを経るごとにはるきが好きになっている。やっぱり言語化が凄まじいというのは1つの魅力。

次のコメティックコミュがイベントになるか感謝祭になるかはわからないけどとにかく楽しみ(というか早くホーム会話も実装してくれ高山P)。

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