将棋の朝日杯の感想(2023/1/16の日記)

一昨日の話になるけど、将棋の朝日杯がとても面白かった。

元々はそんなに見るつもりはなかった。終盤だけちょっと見るかと思い藤井竜王と増田六段の対局を見たら思いのほか長く続き白熱していたので最後まで見てしまったという感じである。

見始めたときは藤井竜王が劣勢な局面だった。そこから解説者もほぼ無理みたいな雰囲気で流石の竜王でも負けたかなーと思っていた。

そうすると先手が32飛車としたときの合い駒で増田六段が33金とミスしたようで評価値が30:70くらいに戻った。どうやら33銀と合い駒をしていれば評価値は変わらなかったようだ。ただミスとはいっても確かこの時点で数分しか時間が残っていなかったし、対局後に解説を見たけど相当複雑な変化だったようなので仕方ない気もする。

この局で面白かったのはそういった評価値的には悪いけどこの局面だと仕方ないよなぁという手が何度か登場した点だと思う。藤井竜王の手でもどこかの場面で79歩とする手が最善だったと記憶してるけど、あれも人間的には難しい手だと思う。持ち時間があれば指せるかもしれないけど持ち時間がそんなにない棋戦ではあるので厳しいと思う。そういった手が出現するからこそ人間っぽくて面白いと感じた。

最終的には藤井竜王が逆転し勝利を収めた。これで藤井竜王のレーティングが2100というありえない数値になったらしい。2000でも相当強い印象があるけど2100は衝撃である。レーティングは100開くと相当な差があると思うしもはや凄さがよくわからなくなってくるレベル。

あとこのまま年度末まで2敗以内をキープすれば今年度の最高勝率もあるらしい。藤井竜王ファンとしては見たいところではあるけど流石にタイトル戦もあるし順位戦もA級だし厳しい気もする。ただ最近の強さを見ているとそれもなくはないと思えてくるのが怖いところ。

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