10月から放送開始のアニメをいくつか見たのでその感想を書いていこうと思う。

ティアムーン帝国物語

実はこの作品は原作を少しだけ読んでいる。なので原作ありきの感想となるけど今のところ普通によくできていると思う。

正直PVを見た段階だと作画が心配だった。だけど1話は普通にクオリティが高い。なぜPVで微妙なシーン使っていたんだろうかと思うレベル。

原作読んでても思うけどミーアとアンヌの関係性が良い。アンヌだけは断頭台直前でも味方でいてくれたわけだから他のキャラとは別格の立ち位置にいる。

あとこの作品で重要なのはナレーションだと思っている。原作だと地の文のツッコミが作品の面白さを押し上げている。1話ではそこまでナレーションがなかったしちょっと冷静すぎる声かなとも思ったけど今後に期待。この作品は面白かったし視聴継続しそう。

16bitセンセーション

タイムスリップしたエ〇ゲ好きのイラストレーターが過去でエ〇ゲを作るという作品。1話は過去に行くまでという導入段階の話だけど細かい部分にエ〇ゲのパッケージや看板があったりして面白かった。

この作品はどちらかというと小ネタを楽しむ系の作品だと思う。舞台は1992年だけどその当時のエ〇ゲって全然知らない。批評空間で調べたらDOS版の『同級生』が出たのが1992年12月17日らしい。確か1話はクリスマスだったし明らかにこの作品の発売日に合わせてきていると思う。タイムスリップするときに光ったエ〇ゲも『同級生』だし2話でいきなり『同級生』発売当時の雰囲気が味わえるかもしれない。

ちなみに一番鳥肌立ったシーンはEDの提供。アリスソフトやビジュアル―アーツ、アクアプラスなど見たことある名前が列挙されていた。パッケージが出てきたからそりゃ出てくるわけなんだけどいざこの名前を陳列されると良いなぁと思えてしまう。美少女ゲーム文化の歴史が垣間見えて良すぎる。

今後も恋愛色薄めのハイスコアガールっぽい感じで当時の時代の雰囲気を存分に味わえる感じになってほしいと思っている。このアニメも期待。

豚のレバーは過熱しろ

ネットミームがあったりして若干見るのが辛いかもしれない。主人公の喋り方もオタクっぽくてなんか合わない感じ。

「何でもしてくれる女の子がいるけどあえてその嬉しい立場を享受しない」という展開がこの手の萌え作品にありがちだけど、この享受しないという倫理的正しさとされるものがわりかし多くの人に刺さったりするんだろうか？

『ひげを剃る。そして女子高生を拾う。』でもその立場を享受しない(泊めてあげる代わりに体を要求しない)という倫理的正しさとされるものが描かれるけど、この作品と同種のものを感じる。

女の子を絶対的な命令や対価といった形で支配することが悪だという心理があるからこそ、それに流されず拒絶する意思を物語で描くとその倫理的善さに共感でき心地よさを感じるのだろうか。形だけの性的体験だけでは満足できず、本当の意味で受け入れられなければ倫理的に不快さが残るのかもしれない。

もちろんエ〇ゲじゃないからそういうシーンが描けないという理由もあるだろうけど、だとしても「享受しない」という物語上の選択が観る側に何かしらの心地よさを生んでいるような気がする。

葬送のフリーレン

このアニメは4話まで一気に放送されたらしいけどせっかくだしこの記事の主意に従い1話までの感想を書こうと思う。

完全に異世界の話でドワーフやらエルフがいる王道ファンタジーの世界観。ただ王道なのは設定だけで描くテーマはこの手の作品にしては斬新だと思う。

長年生きるエルフだからこそ人間と長い間一緒に過ごしてもそこまで知れたという気になれないフリーレンが仲間の老衰をきっかけにして人間について知ろうと思い立つという話。このテーマは面白いしヒューマンドラマが好きな自分としては期待してしまう。

まだ1話までしか見てないので始まったばかりだけど死生観が色々描かれていてとても良い感じ。この作品は継続視聴すると思う(というかこれ書いた後に見る)。

アイドルマスターミリオンライブ！

シャニマスはプレイしているけどミリマスは完全に初見での視聴。まだ導入段階なので1話だけだと王道展開で無難な感じだった。これからに期待。

これだけだと寂しいがあまり書くことがない。あえて言うならシャニマスもこのくらいのクオリティで描いてくれれば十分かなというところ。適度に3Dっぽいところもあるけどそこまで浮いてない感じで良かった。

聖剣学院の魔剣使い

PVからしてよくある異世界アニメに姉ショタ付与した作品だと思って軽く見てたけどコメディとしては普通に面白いと思う。主人公の心の声は魔王らしく威張った感じだけど表出する声は普通の少年というギャップが面白い。

異世界アニメの専門用語で自己紹介する女の子に「名前と年齢以外まったくわからん」と視聴者の気持ちを代弁してくれる感じも面白かった。

若干オタクに媚びすぎなアニメではあるけどこの手のアニメはこのくらいの方がいいのかもしれない。

まとめ

他にも面白そうな作品はあるが、全部観て感想を書くのは大変なのでとりあえずこのくらいにしておく。気が向いたら他の作品も観て感想を書こうと思うが気が向くかはわからない。ただ『薬屋のひとりごと』は気になるので観るとは思う。

ちなみに今のところ一番期待しているのは『葬送のフリーレン』である。というか原作をポチってしまった。次点で『16bitセンセーション』。こちらの作品はやはり美少女ゲームが主題なので界隈が好きな自分としては興味惹かれる。

最近のアニメはリアタイでそこまで追いかけてないけど今季はその2作を中心にいくつか観てみようかと思った。